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ニューヨーク的思考
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2018 年 6 月 18 日

カテゴリー:NYこのごろ 政治 文化 生活

留学生のみなさん。不法滞在の定義が厳しくなっています。

中国人の父親が国外追放の通知をICEからうけました。
彼はアメリカ人女性と結婚して子供が二人います。家業はネイルサロンで、主に奥さんが切り盛りし、彼はもっぱら子育て。アメリカ人女性は中国系ですが、アメリカで生まれたアメリカ国籍のアメリカ人。
彼らは想像もしていなかった新法で裁かれました。
結婚相手が市民である場合、そのパートナーはグリーンカードを申請して、数年を経てアメリカ国籍を得ることができます。
彼は中国から旅行ビザで入国し、その後不法滞在で数年を過ごしていました。
今までのアメリカなら不法滞在があったとしてもグリーンカード取得の条件がある人なら永住権取得のプロセスが進み、海外追放などあり得ませんでした。
どうして?今までは不法滞在日数は不法滞在が公式に発覚したその日からカウントすると言う法律に基づき、彼のようにグリーンカードの取得時に不法滞在が公式に発覚してもその日から不法滞在の日数のカウントが進み、しかもグリーンカード取得のプロセスにのれば、カウントは止まる。つまり今まで不法滞在があってもアメリカ人になれるチャンスがあった。不法滞在の人が就職して就労ビザを得、アメリカ国籍を取得した話はちらほらと聞いていた。
が!新法では不法滞在のカウントは正式に発覚した日からではなく不法滞在を始めた日にさか戻って計算される。。180日の不法滞在をすると3年から10年は米国に入れない。1年以上の不法滞在は二度とアメリカには入国できない。トランプによる移民追い出し策のNY第一号の犠牲者がこの彼となってしまった。彼はグリーンカードの申請時に逮捕され、奥さん、子供と離れ離れ。今はNJで軟禁状態。
他人事ではありません。留学生の皆さん、十分に気を付けてください。

New York Walker

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