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この2年程、皆さんには世界で最もエキサイティングな街、ニューヨークの生活、そして住んでいる素晴らしさをいろいろとお話しして来ました。一方、人口が密集しているこの街では、エリアによっては犯罪に巻き込まれることもあり、観光客として少々デメリットを感じるかもしれません。そして、現在ニューヨークはコロナウイルス(COVID-19)というパンデミックに襲われて、全米で感染者数が最も多い状態が続いています。2020年4月時点で、州政府の命令で市の全て、つまり仕事や学校、デパートやレストランがロックダウン(封鎖)の状況下にいます。

希望の兆し

不安に押しつぶされそうになったり様々な考えが交錯する中でも、一日が終わる前に考えることは、「ニューヨークに住んでいて良かった」。なぜそう感じていたと思いますか?それは、生活の中に僅かでも明るい希望の兆しを見つけたり、少しでもポジティブな事を考えていたからなんです。そのいくつかについてお話ししましょう。

・お金が節約できる

州規模で自宅での隔離命令が出る前、週に一回位は友人達とブランチやディナー、ちょっと一杯飲んだり、また友情を深める為にちょっとしたお祝いして思い出作りをする為にお金を使う事に抵抗はありませんでした。ところが、この状況下で貯蓄の必要性を考えるようになりました。つまり、ネットの無料会議システムを有効に使えば友人達と話をしたり繋がっていられるし、何よりもお金の節約になるのですから。

・学生ローンを賢く返済できる

大学の学費ローンを月々返済するのは、利息もあり想像以上重くのしかかっていて、全てを返済するのは一体何年かかるのかと心理的にも厳しいものです。幸いなことに、近年制度が変わり、利息が免除され返済の期間に余裕が出来たのです。個人的にはこれが明るくて希望の兆しの一つになりました。

・家族とより仲良くなれる

コロナ禍の感染するかもしれない不安の中、アメリカでは家族との関係がより良くなっているように感じます。例えば、東部と西部のタイムゾーン(時差)や、在宅の仕事等のスケジュールを何とか調整してオンラインでお互いの顔を見ながら安否を確認したり、また収束して落ち着いたら必ず会いましょうといったやり取りが増えた様な気がします。とても不思議な事ですが、私達はパンデミックによって人との繋がりがいかに重要なのかに気が付いたのかもしれません。

・自分の意外な能力に気が付く 

Stay-at-Homeの生活になって以来、自宅に籠ってネットで映画を見たりゲームをしながら、ほっと出来る料理を食べたりしてゆったり過ごす事が増えました。一方で、今まで後伸ばしにしていた事、例えば読書をする、将来についてじっくり計画をする、それから友達に連絡を取ってみるなど、時間が出来たらしようと思っていたことをする時間が充分ある訳ですね。更に部屋を見回してみて、ソファやベッドの位置を替えて模様替えをしたり壁を素敵にデコしてみると、よく眠れるようになり意外にも実用的な暮らしが出来るようになりました。人はそれぞれ考え方が違いますが、個人的には現実を受け入れて気分転換を図れるようです。それから、明るい点を考えてみると、ニューヨークの名高い交通渋滞による騒音が劇的に緩和されたとのこと。コロナ渦の厳しい状況下で、思いがけず地球環境を良くしてくれたようです。母なる大地が長い間待ち望んでいた事かもしれません。

何か難しい事日常生活を送るのが厳しくなると、人は気持ちがダウンして悲観的になり誰もが希望の兆しさえも見えなくなってしまいがちです。でも皆さん、明るい希望を探しすことは私達にパワーを与えてくれるもの。生きている事に感謝して暮らして行きましょう!


ニューヨークを舞台にしている映画やテレビ番組を、いくつ思い浮かべられますか?ロケ地が多いビッグアップルに居住地を移すスターも多数います。大スターともなると注目されてしまうし、いちいちリムジンで移動するのが大変なので、逆に大衆(つまり私達のこと)にうまく溶け込んでいることも。あそこにいる人、まさかあの映画俳優?あのスターだ!なんて事が本当にあるのもニューヨーク。でも、実際にセレブを目の前にするとすっかりあがってしまい、何も言えなくなってしまいませんか?そんな時の為に、「私、あなたの大ファンです!」とか、「あなたが司会のショーが大のお気に入りなんですよ!」、こんなフレーズをさらっと言えるように練習しておきましょう。大丈夫、スター達はさり気なくスマイルしてくれるに違いありませんから。

ニューヨークのセレブ

今回は、ニューヨーク在住のセレブについてお話しましょう。

  1. Jerry Seinfeld, Brooklyn ジェリー・サインフェルド、ブルックリン 

ニューヨークを舞台にしたテレビのコメディショウ、「サインフェルド」を憶えていますか?主演スターがまだこの地に住んでいるなんて、コメディの続きみたいですよね。彼は家族となるべくプライベートを保ちたいので見かける機会は少ないかもしれませんが、もし会えたらラッキー。

  1. Sarah Jessica Parker, West Village サラ・ジェシカ・パーカー、 ウエストビレッジ

大人気だったテレビドラマ「Sex and the City」は私も大のお気に入り。ドラマはビッグアップルでのデートが描かれていましたが、主人公はニューヨークの大都会そのものと言われました。サラ・ジェシカ・パーカー自身と家族はニューヨークに在住していて、公にもしています。彼女に会えたら、それもまたラッキーですね。 

  1. Kevin Bacon, Upper West Side ケビン・ベーコン、 アッパーウエストサイド 

ケビン・ベーコンもまた映画の世界では長年お馴染みの俳優。奥様と共にアッパーウエストサイド辺りで見かけることがあるので、その界隈を訪れることがあれば目をこらして見てみましょう。 

  1. Robert De Niro, Greenwich Village ロバート・デ・ニーロ、 グリニッチビレッジ

ニューヨーク出身の俳優といえば、何と言ってもロバート・デ・ニーロ。彼のニューヨークに対する愛情はとても強く、9・11の世界同時多発テロ以来、ニューヨークの再生の為に大変貢献をしている俳優の一人です。そして、彼の話すニューヨークアクセント(タクシードライバーのお話を憶えていますか?)つまりブルックリン訛りを聞くと、ニューヨークを感じて嬉しくなってしまいます。

  1. Tina Fey, West End Avenue  ティナ・フェイ、 ウエストエンドアベニュー

ティナ・フェイは長年大人気のコメディーショー サタデーナイトライブSaturday Night Live (SNL)  3rd Rock といったコメディー番組などで有名ですが、実は脚本家としても豊かな才能を発揮している女性です。番組の拠点とロケ地はすべてニューヨーク、彼女の旦那様と共にマンハッタンのウエストエンドアベニュー辺りで会える可能性があるそうです。

  1. Taylor Swift, TriBeCa  テイラー・スイフト、 トライベッカ

テイラー・スイフトは、歌手としてのツアーやPRなど超多忙なスケジュールのため、あまりトライベッカには住んでいないかもしれません。でも、近くに行ったらよ~く目をこらしてみて。もしかしたら、不意に出会える機会があるかもしれませんから。

  1. Madonna, Upper East Side マドンナ、 アッパーウエストサイド 

こちらも超多忙な世界のスーパースター。世界中を飛び回っているマドンナ、ニューヨークに住んでいるなんてちょっと無理そうですから、見かけないとしても誰も攻められません。もしも、万が一、出会えるチャンスがあったら、マドンナに会いたくて外国からわざわざ来たと聞いたら、彼女だってとても喜ぶに違いありません! 

アメリカのセレブなら、必ずハリウッドに住んでプライベートジェットを持っているワケではなく、ニューヨークに住居を移したり、仕事の拠点をビッグアップルにしているスターが結構います。普段、さりげなく街を歩いていたり、また地下鉄に乗ったりしていると気が付かないかもしれません。でも、スターだって普通の人間ですから、公園を散歩したり息抜きをしていることもあるに違いありません。 


世界のどこに住んでいても、それが外国であっても、安全に暮らす方法があるのはご存知でしょう。場所や時間、その辺りにいる人など、危険はあなたのすぐ側に潜んでいるものです。大都会の中でも、ニューヨークは安全性に関しては評判が芳しくなくて、残念。でも、夜は一人では暗い場所に行かないなど、常識的に行動すれば、危険は回避できること。今回は、英語を学び始めて間もない、または英語力にはまだちょっと自信がない人達のために、ビッグアップルを安全に楽しむ方法を分かりやすくご説明しましょう。

ニューヨーク 治安

  1. Always have a full cell phone battery ケータイはいつもしっかり充電しておこう

テクノロジーの進歩のおかげで、私達の生活は便利で充実しています。ですから、出かける際にはしっかり充電して万が一に備えておきましょう。何が起こるかもしれないし、アプリが必要な時が意外と多いかも。そして、遠出しなくても、直ちに充電出来る場所が見つからない可能性も頭に入れて、さっと使える充電パックは必ず持参しましょう。これは、Must-Haves- いまどき誰もが持つべき物の一つですから、おススメです。それからもう一つ、英語のヘルプにもなるアプリをインストールして、緊急時にはさっと使えるようにしておきましょう。

  1. Be wary of the subway 地下鉄には気をつけよう

ビッグアップルに移り住んだ時、私が受けたベストアドバイスの一つは、「夜の11時過ぎには地下鉄に乗らないこと」。いつも何か恐ろしいことが起きるとは限らないのですが、まずこの時間帯は乗客が減るので、スリやら強盗、ちょっと変わった人が乗っていることも多くなる訳です。まあ、大都会にはちょっとエキセントリックな人が多いのも事実ですから。どうしてもこの時間に出かけるのなら、タクシーを交通手段にして、お金が掛かるのはある程度仕方ないと自分に言い聞かせています。

英語に不慣れなら、やはり地下鉄ではあまり人とは話をしない方が賢明と言えそうです。

  1. Lose the headphones  イヤーフォンは外しておこう

ラッシュアワー時の通勤途中にイヤフォンを着けておくのは、周りの騒音から逃れるにはよい方法ですよね。でも、夜の11時過ぎに行動する際は、よく聞こえるようにイヤーフォンは外しておきましょう。夜間は街中の様子が変わると既に説明しました。当然ながら、昼間と違って夜はよく見えなくなるので、近づいてくる足音や人の会話、そして車のライトまで、自分の聴覚を頼るようにして耳を澄ましてよく聞こうとします。そう、「何かあってから後悔するより安全対策」が大切です!そして、何度もお話していますが、英語に不慣れなら、何か不安な場合に短縮ダイアルで直ちに誰かと連絡が取れるようにしておけば、より安心です。 

4.Stay with the lights 明るい場所を選んで歩こう 

私は体格が小柄なので、何かあった際の不安感は他の人達よりもかなり高いほうかもしれません。ですから、少しでもそんな不安を払拭するために、街中ではなるべく明るい場所を選んで行動するようにしています。例えば、夜間でも明るいタイムズスクエアを一人で歩いているとしましょう。周りに人が多い上に明るく、そしてさっとタクシーが拾えて乗れるのなら気持ちが違うでしょう。また、「何か悪巧みをしている人間は、人の不安な気持ちを察する」、こんなことを聞いたことはありませんか?ですから、普段から自分で安全対策をしっかりしておきましょう。

ニューヨークに関して、皆さんを脅かすつもりはありません。ご存知のように、ビッグアップルは世界有数の人種と文化のるつぼ。ちょっと英語が理解できない時や、何かあったときにさっと手を貸してくれるのもニューヨークの素晴らしいところなのです。大都会だからといって怖がらないで。常識的に行動すれば、最高に楽しく過ごせるに違いないのですから。 


ホリデーシーズンの様々なイベントや、人込みの中夢中になって買い物をする季節も終了しましたね。以前にもお話ししましたが、真冬のニューヨークの寒さと言ったらかなり厳しいんです。でも、これからしばらく続く寒さを避けて、ずっと部屋に閉じこもっているなんてもったいない。一月は楽しいイベントが無さそう、なんてガッカリしていませんか?心配することはありません!何故なら、真冬のビッグアップルは意外(?)にも、真冬の寒さを吹き飛ばすようなワクワクするイベントが目白押しなんです。

レストランウィーク

英語力、特に会話力を付ける最良の方法は何でしょうか?友人達との会話、そして学校から外へ出てたくさんの人達と話をすることでしたね。今回は、ニューヨークの極寒の中でも楽しめるイベントや、英語が練習出来る方法をご紹介しましょう。思い切って外へ出て、人の輪に入って会話を楽しんでみてください!

  1. レストランウィーク:1月22日から2月9日まで―ニューヨークの各地

皆さんがご存じのように、ビッグアップルはお金が掛かる大都会の一つ。また、仕事など日々の生活で忙しい人が多いので、普段からごく普通に外食をしています。また、様々なレストランが点在していて規模も小さい店から超有名までと、かなりの数になります。また、世界でも有名なレストランが集まるニューヨーク、高級レストランは値段がかなり高く敷居も高そう。外食が大好きな私ですが、お財布はちょっと寂しい時もあります。

そんな(私のような)人達が気軽に食事が出来るイベント、毎年夏と冬に開催されている「レストランウィーク」をご紹介しましょう。ニューヨーク市内の300以上のレストランが参加していて、普段気軽には入れないような高級レストランの有名な人気シェフによるコースメニューが、かなりお得な値段になります。毎年大人気なので、サイトなどで早めにリサーチを始めて、気になったレストランには必ず予約を入れましょう。何よりも大切なのは、食事だけでなくお店の人や周りの人達とちょっとした会話を楽しむこと。ニューヨークらしさを愉しんだり、耳寄りな情報もゲットできるかもしれません。それから、お店によってはドレスコード(ディナーは正装厳守など)が厳しい所もあるので、それもお忘れなく。 

  1. ウィンタージャム:セントラルパークにてー1月28日 11時から3時まで  

ウィンタースポーツが大好き、でも冬の間アウトドアアクティビティーが出来る場所までのアクセスが無いのなら、こんなイベントはいかがですか?毎年、セントラルパークで「ウインタージャム」が開催されます。人工的に作られた公園内のバンドシェルエリアでは、スキーやスノーボードが楽しめる上、無料レッスンも行われるので、全くの初心者でも大丈夫。スポーツがちょっと苦手なら、氷の彫刻やアイスボウリグを見て楽しむのも良いし、ちょっとしたスポーツグッズの買い物も楽しめます。ちょっと珍しいのは、このイベントがペットフレンドリーなこと。店員さんやお客さん達とウインタースポーツ談義も良し、友達を誘ってビッグアップルでのスポーツイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか?

  1. アフタークリスマスショッピング―ニューヨーク各地区 

普段から出来るだけ人込みを避けたい私のように、年末までのショッピングはお店を見て回るだけでも疲れてしまいますよね。でも、一旦年が明ければ買い物客はかなり減るので、またショッピングを楽しみたくなるかもしれません。1月になると、5番街にある大手のデパートや小売店でアフターホリデーセールが始まります。いろいろな商品が半額から75%オフにもなると、かなりお買い得だと思いませんか?どの店がどの位セールをしているのかをリサーチして、お出かけしてみてください。お店の人にいろいろ質問したり、買い物客とちょっとした会話を楽しみながら、会話力を磨いてくださいね。


11月のニューヨークは、すっかり秋めいて紅葉が美しい季節。気温もぐんと低くなりそろそろ冬の気配を感じます。アメリカで最も重要な祝日と言うと、クリスマスと思っている方も多いでしょう。様々な人種や宗教が集まっているアメリカ、実は11月のサンクスギビング=感謝祭は宗教的な意味が無く、皆が感謝の気持ちを抱いて祝い、そして一番大切にされている休日でもあります。殆どの小中高校はThanksgiving Recess- 一週間ほどの休みとなり、感謝祭の当日から週末まで政府関係や銀行、郵便局も業務は停止です。社会人は休暇を取り、故郷の家族の元に帰って過ごす人が多く、この時期は空港も大混雑して正しく民族の大移動!ビッグアップルはもぬけの殻の様になります。

サンクスギビングについて少々ご説明しましょう。起源は1621年、当時ヨーロッパからアメリカ大陸にメイフラワー号(船)で渡ってきたPilgrim達(清教徒)は、荒れ地には食べ物が無く生きるのにも困難を極めていた時、ネイティブアメリカン-先住民が土地の耕し方や食料の収穫まで教えてくれた為、生き延びることが出来たと言われています。(これはあくまでも美談とも言われていますが、興味があればアメリカの歴史を勉強してみてください)収穫などに感謝をする意味から「Thanksgiving-サンクスギビング」が始まりました。感謝祭の休日は11月第4週目の木曜日と決まっていて、17世紀当時に荒れ野で見つかった僅かな食糧と言われているTurkey-七面鳥の丸焼きを始め、yum-ヤム芋、クランベリー、そしてデザートのパンプキンパイなどを頂きます。家族や親戚だけでなく、親しい友人を招いて一日中楽しく七面鳥などを食べるので、Turkey Dayなどとも言われています。そして翌日は、皆さんも良くご存じのBlack Friday-ブラックフライデー、クリスマスプレゼントを求めてホリデーショッピングが始まります。ニュースなどでご覧になった事があるかもしれませんが、年に一度の大セールがあちらこちらの店やモールで行われるので徹夜組も多く、セール品を求めて人が殺到したり中には小競り合いなどもあったりとちょっとクレイジーに見えるかもしれません。毎年同じような事をするのですが、これから年末年始まではホリデームードに浸って存分に楽しむ時期という訳です。

サンクスギビングは特に予定がなく、ちょっと寂しい気持ちになりそう?ご心配なく、当日はレストランなど開店している所もたくさんあるし、休日の間ビッグアップルに滞在していて英語をサビ付かせない方法もあるんです。今回は、楽しく過ごせて、アメリカ的なイベントも経験出来る方法をいくつかご紹介しましょう。 

感謝祭

  1. Macy’s Thanksgiving Day Parade / メーシーズのサンクスギビングパレード   

ニューヨークの感謝祭と言ったら、大手百貨店主催のサンクスギビングパレード無しには考えられない!と言っても過言ではないくらい、有名なパレードです。毎年全米ネットでテレビ生中継されているので、ご覧になったことがあるかもしれません。

1924年に始まったこのパレードは、今年91回目を迎えます。午前9時にセントラルパークの西側77丁目からスタート、南に沿って下り本店のある34丁目のヘラルドスクエアまでパレードは進みます。パレードには、巨大なバルーン、人気のキャラクターやヒーロー、アメリカでお馴染みのファストフードチェーン店や食品メーカーのキャラクター、更にパレード車やダンス(バレエ)のグループによる様々なパフォーマンスやマーチングバンドと盛り沢山。更に、前日にはBalloon Celebration(バルーンを膨らます作業)がスタート地点にて見学出来るので、ワクワク気分も一層高まりそうでしょう? 

このパレードを楽しむ為に、全米そして世界中から観光客も多数集まります。この日はテロ対策の為に武装した警察官と警察犬が、至る場所で厳しく目を光らせ警備をしています。交通規制があり地下鉄の駅からも見物客で大混雑するので、道沿いに観覧場所を確保したいのならビッグアップルでは必至、時間には余裕を持って出かけましょう。それから、ニューヨークは11月始めには冬の気候になるので、防寒対策も忘れずに。そして、パレードを楽しみながら、周りの人たちには気軽に質問したり声を掛けてみてください。ちょっとした表現を聞き取ったり、英語を学ぶにはとても良い機会になるに違いありません!

  1. Feeding NYC / フィーディングニューヨー: ボランティアに参加してみよう!

サンクスギビングは、すべての恵みに感謝の気持ちを新たにする日。この気持ちは、世の中の恵まれない人々や助けを必要としている人達に Giving Back-役に立つ事をする日でもあり、毎年この時期には、暖かい食事を無料で提供したり寄付などの様々なボランティア活動が行われます。感謝祭当日の二日程前から準備を始め、全米各地で貧しい人達や独り住まいの高齢者他を対象に、暖かい食事を振舞ったり各家に届けるボランティア活動には、子供から大人まで多数参加しています。

ニューヨークで英語を勉強している間に、アメリカの文化や伝統行事に参加したりと様々な経験をされていることでしょう。その貴重な体験をぜひ皆と分かち合ってみてくださいね

  1. Prospect Park Track Club Turkey Trot / ジョガーにおススメ、プロスペクト公園トラッククラブのサンクスギビングマラソン 

ジョギングやマラソンなど、走ることは好きですか?感謝祭には毎年恒例、プロスペクト公園トラッククラブ主催のサンクスギビング5Kマラソンが開催されます。このマラソンが超人気(?)なのは、何と言ってもその面白さ!参加者は七面鳥のコスチュームを着たりお間抜けな感じの帽子をかぶったり、基本的には何を着てもOK。または、サンクスギビングを皮切りに公式にホリデーシーズンの始まりですから、サンタクロースもウケそう。Trotとは鳥などが小走りするという意味ですから、このマラソン大会のネーミングに想像がつくでしょう。

ブルックリンにあるプロスペクト公園は毎年秋には紅葉が素晴らしく、走りながら景色を楽しんだり、ちょっと冷たいけど新鮮な空気を感じながら走れるコースでもあります。ジョガーたちには超おススメのこのコース、可笑しな恰好をしたら参加者達との英語の会話も弾むに違いありません!

  1. NYC Pilgrim Pedal / ニューヨークピルグリムペダル 

交通渋滞が日常茶飯事のビッグアップルでは、自転車を交通手段にしているニューヨーカーがたくさんいるのをご存じでしょう。ジョギングやマラソンが苦手という方には、自転車によるツーリングはいかがでしょうか?

BikeとはBicycle-自転車ですから、ピルグリムペダルとはサンクスギビングに因んでつけられた名前だと分かりますね。感謝祭の日の朝にスタートし、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリンを通り、自転車で往復24マイルを走るコースです。こちらも参加者はコスチュームOK、再度ターキーハットを被っちゃいましょう!そして、往路12マイルをツアーしたブルックリンのレストランでは軽いランチを頂いて、復路12マイルのエネルギーを補給しましょう。そうそう、これは自転車のレースではありませんから、ビッグアップルのちょっとクレイジーなバイカーと競う必要はありません。友達と一緒に周りの景色を満喫しながら、自分のペースでサイクリングを楽しんでくださいね!


秋は、私が大好きなフットボールのシーズンです!アメリカで大人気のスポーツと言ったら、野球、バスケットボール、そしてフットボール。初めてアメリカに住んでいるのなら、アメリカンフットボールはあまり馴染みがないかもしれません。ヨーロッパなどでは、フットボールは「サッカー」の事ってご存じでしたか?

フットボール

実は、私はフットボールの大ファン。子供の頃スポーツが大好きで、親に頼んではいろいろなスポーツの試合に連れていてもらったものです。自分の周りにはフットボール好きの女子なんてあまりいなかったので、ちょっとodd(strange)-変な女の子と思われていたかも。そして大人になるにつれ、スポーツ好き女子というのはある意味友達作りには役立っていたような気もするので(もちろん、どのチームを応援しているかによっては敵にもなりましたが)、スポーツ、とりわけアメフトが好きというワケです。

ここで、アメリカのフットボールについて少々ご説明しましょう。全米のプロフットボールリーグ-NFL (National Football League)は、AFC (American Football Conference) とNFC (National Football League) がそれぞれ16チームあり、9月から12月のシーズン中に試合を行います。そして勝ち抜いたチームが1月にプレーオフ戦を行い、最終決戦は2月、かの有名なSuper Bowl で対決となります。スーパーボウルは全米ネットワークだけでなく世界中でも放送されるので、皆さんもテレビでご覧になったことがあるかもしれません。また、スーパーボウルは日曜日に開催されるのでSuper Bowl Sundayと言われ、全米がテレビにクギ付けになる日。スーパーボウルの為だけに制作されたテレビのコマーシャルもあったり、何とポテトチップやピザ、ソフトドリンクやビールの売り上げが年間トップとも言われています。アメフトのファンがどれ程ゲームに熱狂するか、想像がつくでしょう!

さて、ニューヨークには、「New York Giants- ニューヨークジャイアンツ」と「New York Jets- ニューヨークジェッツ」とプロフットボールのチームが2つあります。それぞれのチームをちょっとご紹介しておきましょう。

*New York Giants: ニューヨークジャイアンツ、1925年創立/ チームカラーはブルー、レッド、ホワイト、ロゴはGiantsのG、ニックネームはBig Blue, G-Men、または Jintsなど

2011年のスーパーボウルの覇者であるジャイアンツは、過去4回の優勝経験を誇る強豪チームです。今だに興奮冷めやらずの熱烈なファンもいますが、ちょっとここ何年かの成績は今一つ。今シーズンはどうかと、ファン達が見守りながら活躍を期待しています。

*New York Jets: ニューヨークジェッツ、1959年創立/ チームカラーは緑と白、ロゴは JETS, ニックネームは Gang Green

ジェッツはジャイアンツほどの強豪チームではなく、またここの所ちょっと元気がないみたい。でもファンが “J-E-T-S!” といつも大きな声で声援を送っています。

そして、ちょっとユニークなのは、ジャイアンツとジェッツはそれぞれのホームスタジアムは所有しておらず、ニュージャージー州のイーストラザフォードにあるスタジアムを共同で使用しているということ。時として両チームのスケジュール調整が難しそう?でも、敵同士でも何とかなっているようです。興味があったら、ネットでサーチしてみてください。

皆さんには、野球のメジャーリーグとニューヨークのチーム、そして春の野球シーズンについてお話ししたことがありましたね。ニューヨークのファンは実に熱狂的、それぞれのお気に入りのチームには忠誠を誓っていることも説明しました。そして、フットボールも同様、ファンはかなり熱狂するんです。試合が行われるのは主に日曜日ですが、休日や祝日により他の曜日にも試合があるとその賑やかさはかなりのもの。特に日曜日にゲームがあると、ニューヨークの”騒音“は普段の何倍にもなるので、月曜日に早起きしなければいけないのなら耳栓をして寝た方が良いかもしれません。

そんなに熱くなって応援しているフットボールの試合なんて、うるさくて興味無し?でもこれもスポーツ関連の英語を勉強するには、良い機会なんです。実際に試合を観戦しながら、思い切って周りにいる人達に声を掛けて、どんな風に応援しているか教えてもらいましょう。(もちろん、夢中になって観戦しているのでOKしてくれたらですが)

試合中今一つ用語が分からなくても、言葉一つ一つに捕らわれず、リラックスして選手の活躍や試合その物を楽しんでみてください。いつの間にか、皆と一緒に応援している事でしょう!


ハロウィンはニューヨークだけでなく、全米中がSpooky-お化けが出そうなお祭り騒ぎになる一日!ハロウィンは、元々アイルランドのケルト文化の異教のお祭りが起源で「万聖節」と言われ、11月1日に死者の霊や妖精が訪れる日家の外に供え物をしたことが由来の様です。そして、19世紀後半に移民がアメリカにこのハロウィンを伝えたとされています。Jack-o-Lanterns(カボチャをくりぬいてお化けのように作ったもの)は、魔除けの為に作られていたってご存知でしたか?

ハロウィン

Holidayとは言っても実際に祝日ではありませんが、子供たちにとってTrick-or-Treatと近所を周り甘いキャンディーやチョコレートが貰えたり、大好きなスーパーヒーローや映画の主人公のコスチュームを着られる、そして少し学年が上がるとちょっと怖めのゴーストや魔女、果てはゾンビのように仮装をして最高に楽しめるイベントでもあります。もちろん、大人だって負けてはいません。家にちょっとしたHaunted House-お化け屋敷を作ったり、玄関や庭にハロウィンカラーのオレンジと黒を使い、工夫を凝らしたJack-O-Lanternsを置いたり、屋根や窓にはおもちゃのガイコツや綿や糸で作ったクモの巣を飾ったりします。中には、本格的にお化け屋敷を作り、毎年ハロウィンの名物屋敷になっている家もあります。

ハロウィンにあまり馴染みがないと、これってちょっと変な楽しみ方じゃない?なんて思われるかもしれませんが、ただ単にふざけて楽しんでいるだけ。ですから、全く人に害を与えようなんて思っている訳ではありません。何と言ってもハロウィンは一大イベントなので、各地で手の込んだ実にクリエイティブな作品が多数制作される日。10月31日はある意味ハロウィンホリデーになっていて、あちらこちらで仮装パーティーやパレードが行われ、街には奇抜でちょっと怖いコスチュームを着ている人で溢れるので、驚かない様に。

もちろん、このイベントは英語の練習にも打って付けなので、思い切って奇抜な仮装をして街に繰り出しましょう。ユニーク、そしてミステリアスな人達に囲まれるのも楽しいし、この日ばかりは見知らぬ人に声を掛けて、冒険してみてください!

  1. New York City’s 44 Annual Village Halloween Parade; Tuesday, October 31, 2017  

ヴィレッジハロウィンパレード 10月31日(火曜日)

ニューヨークでハロウィンに開催されるパレードをご紹介しましょう。毎年恒例のヴィレッジハロウィンパレードは、今年44回目。その年のテーマが決まっていて、気を入れて派手な仮装をするニューヨーカーが多く、観光客にも大人気です。そして、仮装していれば誰でも参加OK、見学していないでパッと目を引くようなコスチュームを着て、ぜひパレードに飛び込んじゃいましょう!

あくまでもSpectator-見物人として楽しみたいのであれば、ちょっとアドバイス。当日は交通規制があり、パレードはSpring Street から16th Street と 6th Avenueまであり4時間も続きます。何時間も前から場所を確保しようとする人などで大混雑が予想されるので、準備を万端に体調を整えて、そしていつものように時間には余裕を持って出かけてくださいね。

  1. Blood Manor; 163 Varick Street; October – November

ブラッドメイナー (血塗られた領主の館)

究極のコワ~イハロウィンを経験したい人向けの場所をご紹介しましょう。入場料は40ドル位ですが、ニューヨークでは最も人気があり、いろいろな恐怖を経験出来るHaunted Houseの一つ。ここには、テレビ画像や雑誌類、ラジオショーなど、たくさんのビジュアル系の恐怖が揃っています。大声でキャーキャー叫びながら英語も練習出来る、そんな風にハロウィンを楽しみたい人にはぴったりの場所です。ここは本当に怖いお化け屋敷なので、心の準備をして行ってくださいね!

  1. Your Halloween Movie Round-Up

ハロウィン向けホラー映画

 ハロウィンだからと言ってコスチュームにお金を掛けたくないし、私の様に人込みは苦手。そんなあなにはストレスフリー、家でポップコーンを作って、ホラー映画三昧はいかがでしょうか?クラシックなホラーから最近の恐怖モノまで、揃っています。

・A Nightmare on Elm Street (1984): エルム街の悪夢

・Halloween (1978): ハロウィン(シリーズ物の一番最初の話)

・Night of the Living Dead (1968): ナイトオブリビングデッド

・House on Haunted Hill (1959): ハウスオンハーンテッドヒル

・Friday the 13th (1980): 13日の金曜日シリーズ1

・House of 1000 Corpses (2003): ハウスオブ1000コープス

・It (1990): スティーブン・キングのイット(最近リメークが製作されたそうです)

・The Amityville Horror (1979): アミティビルホラー

 以前お話ししたように、セリフが英語の映画は英語の勉強にもピッタリ。お気に入り(?)のホラー映画を見つけて、英語力をつけてくださいね。

以上、いかがでしょうか?ハロウィンは、子供と大人もクリスマスの次に楽しみにしているほどの行事です。でも、ふざけ半分で他人を脅かすだけでなく、中にはどさくさに紛れて、子供たちに配るお菓子や果物に針を入れたりと危険な事をする人達もいます。ですから、特に夜に出かける時は友達と一緒に行動して、また暗い道には一人で行ったりしない様にしましょう。

では、安全で楽しいハロウィンを過ごしてくださいね!

Happy Halloween and Have a Safe & Super Spooky Night! 

 


ニューヨークを一度も訪れた事がなくても、ブローウエイは文化的に重要な場所であるのをご存じでしょう。

少々ご説明すると、ブロードウエイはマンハッタンで南北に走る通りの名前で、「世界の交差点」と言われるタイムズスクエア周辺に約40件の劇場が集まっています。座席数が600から2000ほど有する劇場がブロードウエイと呼ばれ、ミュージカルの作品がが多く上演されています。また、オフブロードウエイは座席数が100から500程と規模が少し小さくなり、ダンスやパフォーマンスの作品が中心。どちらにしても、劇場内の装置や演出、音響効果、衣装などは超一流です。毎晩50以上の作品が上演されているので、選択肢には困らなさそうですね。

ブロードウエイで舞台を観る際、作品のあらすじや登場人物、各キャストなどが載っている「PLAYBILL」というパンフレットが観客に無料で配られます。英語を勉強中であれば、実際に観劇する前にネットで作品に関してリサーチしておくことをお勧めします。予め調べておけば、ストーリーの内容や背景なども理解しやすくなるでしょう。お芝居を観ている間、英語のセリフがすべて分からなくても大丈夫。舞台では役者がはっきりとセリフを話す(口を大きく開けて歌っていますよね)上、ストーリーに沿って歌やダンスを見ているだけでも楽しめるので、雰囲気からも内容が把握出来るというわけです。

そうそう、舞台を観た後にはお楽しみがもう一つ。公演後、キャストが出入り口に顔を出すことがあるので、お目当てのキャストからPLAYBILLにサインをしてもらえるかもしれません。Good luck!

ブロードウェイ

今回は私個人の想い出話をしながら、お気に入りの劇場をいくつかご紹介しましょう。

Ambassador Theatre, 219 W. 49th Street  – アンバサダーシアター

アンバサダーシアターはタイムズスクエアから10分程の場所にあり、座席数が1150のこじんまりとした劇場です。石造りでクラシックな内装と華やかなシャンデリアがあり、急勾配になっているのでどの席からも舞台が観ることができます。

2年前のクリスマスに「シカゴ」のチケットをもらった私は、妹と一緒にこのミュージカルを観に行く機会がありました。公演までの時間が十分あったので、活気溢れるブロードウエイの周辺を案内したり、夕食を取った後は早めに劇場に着いて華やかな老舗劇場の写真をたくさん撮り気分は上々。そして、「シカゴ」は評判通りトップレベルのミュージカルで、公演を観た私はサウンドトラックも手に入れる程の大ファンになりました。この作品は映画化もされているので、見る度に当時の感動がよみがえります。

Richard Rodgers Theatre, 226 W. 46th Street - リチャードロジャースシアター

こちらはブロードウェイで最も有名な劇場の一つ。

リチャードロジャースは、ブロードウエイミュージカルを始め、イギリスのロンドンミュージカル、ハリウッド映画と幅広く活躍した作曲家です。また、ロジャースとハマースタインの名前は聞いたことがあるかもしれません。二人による代表的な作品は、皆さんにもお馴染みの名作「サウンドオブミュージック」や「王様と私」など、手がけたミュージカルは実に40作品!トニー賞を34回、アカデミー賞は15回と輝かしい受賞歴を誇ります。

今年は、アメリカ合衆国建国の父の一人、アレクサンダーハミルトンを主人公にしたミュージカル「ハミルトン」が大ヒット中。エネルギッシュな演技と抜群の歌唱力で観客を魅了するステージは、毎回チケットは完売、または入手困難なのだそう。それでも、こちらのシアターに行けば、チケットを買えなかった人達が劇場の外にとどまりながら、看板をバックに楽しそうにセルフィーを撮る、そんなブロードウエイらしい光景が見られるかもしれません。 

Minkskoff Theatre, 200 W. 45th Street – ミンスコフシアター

1997年にオープンし、座席数は1700程のミンスコフ劇場もお気に入りの一つです。タイムズスクエアの中心にあるので、街の様子が見ることが出来る絶好のロケーションにあります。そして、斬新な構成や豪華な舞台演出、音響効果も素晴らしく、多彩なキャストにより演じられる名作「ライオンキング」は、、幅広い年齢層にも大人気、ロングラン上演されています。

高校生だった頃、夏に家族でニューヨークを旅行した私は、9/11メモリアルと自由の女神像を訪れた後にこのミュージカルを観たことを想い出します。「ライオンキング」は子供の頃から大好きな映画だったので、サウンドトラックを何度も繰り返し聞いては主題歌の歌詞一つ一つを憶えたものです。ですから、ブロードウェイで本物の舞台を観られたなんて、子供の私には最高のご褒美のようでした。15年前と比べて今はどの様な構成とステージになっているのか、機会があればぜひまたこのミュージカルを観たいと思います。

Al Hirschfeld Theatre, 302 W. 45th Street – アルハーシュフェルドシアター 

最後にご紹介するのは、個人的に想い出深いアルハーシュフェルドシアターです。

レンガ造りの外観で有名なこの劇場は、座席数は1400ほど。15年前まではMartin Beck Theatre と呼ばれていましたが、現在は有名人の似顔絵をデフォルメした風刺画で有名な、アルハーシュフェルド氏の名に変っています。近年はイギリスの映画「キンキーブーツ」を舞台化、アメリカの有名な女性シンガーソングライターが作詞・作曲を手掛け、2013年にはトニー賞を6部門で受賞、大ヒット公演となりました。

当時高校一年生だった私は、ちょっとした舞台役者の真似をしたりして友達の気を引いたものです。コーラス部の校外学習ではニューヨークに行く機会があり、生まれて初めてのブロードウェイで「Kiss Me Kate!」を観た私は、驚きと感動で一杯!今ではとても楽しい思い出になっています。そして、14歳で生まれて初めて訪れたビッグアップルが自分の故郷のようになるなんて、誰が想像したでしょう?

ブロードウェイは、一流のお芝居やミュージカルが観られる世界屈指の場所です。舞台に立つことを夢見る役者のたまごやダンサー達が、アメリカ国内だけでなく世界中から集まって来ます。本場のエンターテインメントを観るために、ニューヨーカーや観光客でいつも賑わっているブロードウエイ。まだ一度もミュージカルの舞台やお芝居を観た事がないのなら、ニューヨーク滞在中にはTo-do-List-予定表にチェックをして、ぜひ一度劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?


今回は、真夏のニューヨークのアクティビティーをご紹介しましょう。英語を上達させたい場合、例えば母国語に翻訳したり、読解力強化やリスニングの練習、そして日常の生活で見聞きするフレーズの勉強には、パーフェクトな機会になるに違いありません。

ニューヨークは、季節によって街の表情が変わります。夏は暑くて凌ぎにくそう、なんて思っていませんか?ビッグアップルの夏は、陽が沈んでから無料で楽しめてエキサイティングなイベントが盛りだくさん。ですから、部屋に閉じこもってガマンなどしていないで、外へ出かけてみてはいかがでしょうか?

Shakespeare in the Park – Central Park  –セントラルパークでシェークスピア劇

夏恒例の無料野外イベントの一つ、シェークスピアの名作が、セントラルパーク内にある The Delacorte Theater-デラコルテ劇場にて上演されます。今年は開催55年目となり、観客は延べ500万人にもなり、現役のトップアクター達による舞台は毎年大人気。2017年前半は「ジュリアス・シーザー」、後半は 8月13日まで、名作「真夏の夜の夢」が上演される予定です。大人気のステージとなれば、チケットの入手はちょっと困難ですが、ロッタリーによる抽選、又は当日並んで手に入れることになります。また、野外でのイベントは天候に左右される事もあり、雨天では中止の場合もあるので、当日は天気は要チェック。

では、楽しく観劇するためのアドバイスを少々。

まず、良い席を確保したければ、早めに到着する事をお勧めします。正式なドレスコードはありませんが、カジュアル過ぎない服装で、Tシャツとジーンズは避けましょう。また、カメラやビデオでの撮影は禁止されています。英語を特訓中であれば、観劇の前にはPlot-あらすじを予習しておきましょう。その場で英語のセリフ一つ一つを聞くより、俳優の演技や劇に集中することが出来そうでしょう?友人を誘って心地良い夜風を感じながら、シェークスピア劇を楽しんでください!

Jazz Age Lawn Party, Governors Island – ジャズエイジローンパーティー ガバナーズアイランド

ジャズエイジとは、1920年代にジャズとダンスが新たな娯楽や芸術として開花して認められた時代。

こちらも大人気のパーティーイベントで、マンハッタンからはフェリーでほど近いガバナーズ島に、毎年多数の参加者が集まります。今年は8月26日と27日に開催、20年代にタイムスリップしたような雰囲気で音楽が楽しめます。入場料は55ドルと少々高めですが、100年前の当時の様にドレスアップしてジャズの生演奏を聞いたり、蓄音機から流れる音楽に耳を傾けたりと、貴重な時間を過ごす事も出来るんですね。更に、クラシックカーの展示やアンティークショップも出店され、当時のグルメも再現されたりと、2017年のニューヨークではなかなか楽しい経験だと思いませんか?英語を勉強しながら、映画の「グレートギャツビー」の様に20年代のアメリカを体験してみてはいかがでしょうか。

ここでちょっとアドバイス。お出かけ前には天気予報をチェックして下さいね。日中に開催されるこのイベントでは、暑さ対策をどうかお忘れなく。

ガバナーズ島

Sunset Sail Happy Hour, Hudson River – サンセットセイルハッピーアワー、ハドソン川

ビッグアップルの人気スポットの一つと言えば、昼間の景色が美しいセントラルパーク。

ニューヨーカーを始め、私のように長い間ニューヨークに住んでいる人だけでなく、観光などで短期間訪れている人達にもおススメなのは、ハドソン川の夜間クルーズです。水面から眺める夜のニューヨークは日中の様子とは異なり、高層ビル群のライトが水面にキラキラと反射している様子はまるで別世界。「これって夢?」なんて思うほどの絶景なんです。水辺で感じる夜風は涼しくて心地良く、屋外で過ごす最高の時間になるに違いありません。料金はプランにより20ドルから35ドル前後、クルーズをしながら軽く食事をしたりカクテルを飲んだり、またダンスも楽しめたりと、友人と一緒に幻想的な夜景を堪能出来るでしょう。また、周りからは、「Marvelous」(景色など素晴らしい眺めの意味)、「Dazzling scenery」(目も眩むような美しい景色)といった表現が聞こえたりしたら、とても良い英語の勉強になるでしょう。そして、ニューヨーカーのちょっと早口で話す英語や、coffee-cawfeeのように発音、  “talk-tawkなんて聞こえて来たら、嬉しくなりそう。

ニューヨークの夏は日中の暑さが厳しいのですが、日が沈んでからは風が涼しくなるので様々なイベントが多数開催されています。お好みの場所に足を運んで楽しく英語を練習したり、気持ちの良い夜風を感じながらビッグアップルの素敵な夜を過ごしてみてくださいね。


ニューヨークでの経験と言えば、美しい自然の下思いっきり屋外で過ごしたり、徒歩で名所巡りをすることでしたね。ニューヨークでは、6月の半ばにもなると気温が上昇し始めます。外は蒸し暑くなり、地下鉄では空気がこもって暑苦しさが増し、さらに炎天下のビル沿いの道路は、排気ガスのせいで息が詰まるほど暑くなってしまいます。それから逃れる事はまるで不可能に感じませんか?

そこはニューヨーク、屋内で暑さが凌げてたっぷり楽しめる場所がいくつもあるんです。昔ながらの方法から最新式のクールダウンまで、プラス、英語の練習も出来そうな方法をご紹介しましょう。

夏のセントラルパーク

  1. マイナス5、ミッドタウン(Minus 5, New York Hilton, Midtown)

皆さんの中には、テレビでもご覧になったことがあるかもしれません。

ここは、室内の家具、そしてバーのコップ一つまで、何もかもが氷で出来ています。一歩踏み入れれば摂氏マイナス5度、この氷点下の世界では瞬時にして暑さが吹き飛んでしまうでしょう!ですから、アイスコーヒーなんて注文しないこと。訪れる時にはカーディガンなどを持参して。また、冬の間に使われる役に立ちそうな英語の表現を勉強しておきましょう。ここでは、カメラ撮影は禁止などの規制がいくつかあるのもお忘れなく。

  1. フレイムスボウリングラウンジ (Frames, 550 9th Avenue, Hell’s Kitchen) 

暑さが凌げて、友達や家族皆でワイワイ楽しめるボウリング場はいかがですか?ここフレイムスボウリングラウンジには、70年代を思い出すようなレザーのソファや派手なネオンがまた楽しめる場所。いつも楽しい音楽が掛かっているし、レストラン、バー、ゲームセンターもあるので、涼しい場所で何時間も退屈せずに過ごせるというワケです。もちろん、ストライク、スペア、ターキー(ストライクを3回連続して出すこと)といった英語のボウリングの専門用語も勉強できますね。

  1. チェルシーピアースカイスケートリンク (Chelsea Piers Sky Rink, Pier 61 )

アイススケートは冬の間にしか出来ない、なんて思っていませんか?61番桟橋にあるチェルシースケートリンクは一年中オープンしていて、毎日利用が出来る施設。スケート靴がレンタル出来るので、急に思い立って「ここでしばらく過ごしちゃおう!」なんてことも断然OKです。氷のリンクの所々に溝を作りながら、友達からアクセルジャンプなどのコツを教えてもらったり、新しい英語のフレーズを学んだりなんてことも。真夏のスケートリンクでは、想像以上に楽しく過ごせそうでしょう?

  1. エスケープザルーム、市内に数カ所(Escape the Room )

これは最近大ブレイク中の創作ゲームです。部屋の中に様々なトリックが作られていて、60分間の制限時間内にパズルを解かなければ外に出られないので、かなりドキドキしそう。友達と笑いながら楽しく挑戦するも良し、又は頭の体操としてトライするのも良さそうです。部屋の中にはヒントとなる物が隠されていたり、さり気なく参加者のふりをしているサクラも。このパズルを解いていくには、しっかりとコミュニケーションを取り合わなければ上手く進まないので、自分の英語力を試すには良い機会になるでしょう。まだ一度もトライしたことがなければ、ぜひ挑戦してみてくださいね!

  1. 映画館に行こう

これ以上酷い暑さには耐えられない!そう思ったら、映画館に直行するのも涼を取る簡単な解決法の一つです。ニューヨーク市内には映画館が多数あり、夏のヒット映画から低予算で撮られたマイナーな映画まで、探すのに困ることはなさそう。何と言っても、映画館の中はエアコンが効いているので、暑さが落ち着いてきてリラックスして映画をエンジョイ出来そうですね。もちろん、映画を見ながら最新のポップカルチャーに精通できるように英語の練習も可能だし、さらに、セリフがスクリーンに映し出されるクローズドキャプションがあれば、英語のボキャブラリーを強化したり発音の練習だって出来そうです。映画のヒット作品が多く上映される夏には、映画館で涼みながら効果的に英語を勉強してみてくださいね!