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ニューヨーク的思考
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2020 年 8 月 29 日

カテゴリー:NYこのごろ 政治 生活

ニューヨーク最新情報:コロナで変わったニューヨーク市(21)アウトドア問題

何度も書いていますがニューヨーク市ではいまだに室内での飲食は認められていません。

市はレストランに便宜を図り、かなり多くの道路をアウトドアダイニングとして認めています。ダウンタウンのコリアタウンでは複数のレストランが協力して大きなアウトドアダイニングストリートを作り、ニューヨークのホットスポットになっています。

ここではかなりの客が入っているように見えますがある店主によると実は以前の2割しか入っていないそうです。

多くのビジネスマンを抱えるミッドタウンやダウンタウン。この摩天楼にはビジネスマンはまだ帰ってきていません。オフィス面積を小さくし、在宅勤務を拡大する動きが主流です。

NYEAもダウンタウンにありますが、近くのワイン屋の店主が言うには前は一時間に1000名以上のビジネスマンが店の前を行き来していたが今は50名にも満たないとのこと。ビジネスマンが戻らない限りレストランを始めとする多くのSmall Businessは成り立ちようがありません。

あるシンクタンクはビジネスマンが戻らねば3分の一のSmall Businessが永久に消えるだろうと予測しています。そんな中でのアウトドアダイニングはレストランにとっての唯一の生き残りの方法です。

ところが。ここ最近、そのアウトドアダイニングに車が突っ込むと言う事件が立て続けに2件も起こりました。改めて路上にテーブルを出してレストランを営業する危険が指摘されています。マンハッタン内はほとんどの道路が一方通行ですがその道路の両側にテーブルが並び、その間を車が走る。テーブル横には防護壁も何もありません。ハンドルを切り間違えるとテーブルに突っ込んでしまいます。

今回は大きな人身事故にはなりませんでしたが路上食事に安全の保障はありません。

出来るだけ人と接するのを避けると言うのはニューヨーク市民にとっては当たり前の話ですが、ニューヨーク市の住居は狭い。フレッシュエアーを求めて公園に出かけ食事をとる人が増えています。(公園は禁酒・禁煙です。)

そこでまた新たな問題が起きてしまう。公園でのごみがたまって処理が追いつきません。これはアウトドアダイニングも一緒で使い捨ての皿などを使うのでゴミの量が極端増えて公園同様処理が追いつきません。

ニューヨーク市には公園が多い。ニューヨーク市の14%の面積が公園です。市は財政難を理由に公園管理の予算を大幅に削減。全く処理が追いつかない状態になっています。公園にゴミがたまるのはニューヨーク市が正常に動いてないのと一緒、それを見て治安が悪くなると警鐘を鳴らす人もいます。

確かに前々市長のジュリアーニの時代、清掃と小さな犯罪を見逃さない市政のおかげでニューヨークは安全を取り戻しました。ゴミで人の心があれれば治安に心配が出るという説は否定できません。

コロナで変わったニューヨーク市、それに合わせてもっと市政も変える必要があります。

New York Walker

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