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ニューヨーク的思考
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2020 年 9 月 10 日

カテゴリー:NYこのごろ 政治 生活

ニューヨーク最新情報:コロナで変わったニューヨーク市(24)とうとうレストランでの室内飲食再開

今日の昼、クオモ州知事の記者会見がありました。その中でも目を引くのがニューヨーク市のレストランの室内飲食を9月30日から認めると言うものです。

レストランオーナーにとっては待ちに待った室内飲食の再開日ですがその条件はとても厳しいものです。まず、定員は通常の25%、またレストラン利用者は住所や電話番号などのコンタクトインフォメーションを店に提出することなどです。

ニューヨーク州はどこの州よりもコロナ感染のテスト数が多く、レストラン再開に関してもこの手法がとられます。室内飲食はどうしてもリスクが高い。このリスクを如何に減らすかがクオモ知事のポイントです。テーブルどうしは6フィートの距離が必要。狭いレストランが多いニューヨーク市では本当に定員は25%以下になりそうです。またエアコンのフィルターや換気のシステムは検査がある。窓を開けることも奨励されています。

そのような規制があっても室内でのクラスター発生は決して0とは言えない。その時のためのコンタクトインフォメーションです。

ニューヨークではちょっとでも調子が悪いと何度でもテストを受けて陽性であれば隔離することで感染率1%以下を維持しています。この手法をレストランの室内飲食に持ち込んだ。リスクはある、しかし、そのリスクを出来るだけ低くすると言う手法です。レストランで感染者が見つかれば利用者全員にテストを受けさせ陽性なら隔離する。決してそこから感染を拡大させないというスタンスです。

他の州では室内飲食に関して定員の50%を認めているところが多い中、ニューヨーク市は25%です。あくまで感染防止をまず第一に出した方針です。

知事の言葉に” Compliance is only as good as the enforcement” (強制力がない限り、規則に従順にならない)があります。ニューヨーク州警察がレストランが規則を守っているのか、絶えず監視すると言うものです。ニューヨーク市では400名の検査官もレストランがルールを守っているかチェックするようです。

これに加えてレストランをオープンするにあたりクオモ知事が言ったのは ”Report compliance issue on text or call” ルール違反のレストランを市民が通報しろと言っています。通報先の電話番号も発表になりました。レストランの室内飲食に大きなリスクを感じていることがよく分かります。また”The New York Community is the best compliance unit” と言って市民にルール順守の見張り番になる協力を依頼しました。

ここまで詰められるとレストランもルールを厳守するしかないでしょう。

最後にクオモ知事はレストラン再開後に感染率が上がらなければ25%の定員を50%にすると付け加えました。その決断は11月1日に発表させるそうです。その間もし感染率が上がれば、室内飲食がなくなることも暗に示唆しました。

厳しい再開ですが、ようやくレストランの生き延びの策が動き出しました。

New York Walker

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