ニューヨーク最新情報:コロナで変わったニューヨーク市(25)学校再開は難しい
デブラジオ市長が予定していた学校再開はもともと9月8日(水)。換気システムの不備や教職員の反対でそれが伸び、9月17日に延期。それもまたしても延期し、中学、高校は10月1日となりました。オンライン授業は21日から再開しています。
一転二転する開校の時期。この裏には対面授業に反発する教職組合、安全の心配をする保護者の反対があります。一方で学校が再開されないと働きに行けない親の深刻な悩みもあります。
最近、郊外のニューヨーク州立大学が対面授業を始めたところ、学生がパーティをやって700人近い感染者がでた事件があります。学校の再開はかなりのリスクです。
市長は生徒が登校するのは週に2回を予定し、あとはオンラインとするいわゆるブレンド型の授業です。これに対して教職員側は一人の教師がオンライン授業と対面授業を担当することは出来ないとの姿勢です。確かに両方の担当は無理だと思います。オンラインと対面はまるっきりやり方が違うからです。
そうなるとオンラインと対面授業のブレンド型には通常の2倍の教師がいる。圧倒的な教師不足に加え、予算が足らない。10月の学校再開を再度宣言しても実行できるめどはたっていません。
教室の換気システム改善もまだ不完全のまま。もうあと一週間しかないのに・・
一方でニューヨーク市内に100以上ある公設民営型のチャータースクールはすでに年内オンライン授業を決めています。公立学校の再開はあせれば焦るほどその再開の問題点を浮き彫りにしていくように思えます。
New York Walker