Menu

ニューヨーク的思考
RSS Feed

2012 年 4 月 8 日

カテゴリー:未分類

現役大統領

  何度も話題にしていますが、アメリカの政治は2大政党で成り立っています。一つは現役オバマ大統領が所属する民主党(Democratic Party)、もう一つはそれに対抗する共和党(Republic Party)。大統領の任期は4年、その中間の2年目に中間選挙が行われ、国会議員の入れ替えがあります。上院議員の三分の一、会員議員の全員の改選と言う大きな選挙です。この中間選挙でオバマ大統領率いる民主党は大敗の結果となり、下院は共和党が大半を占め、大統領の政策は簡単には実現しなくなりました。
  そんな状況の中で11月に大統領選があります。国民はオバマ大統領の提案する国民皆保険制度に否定的な人も多く、オバマ大統領には逆風が吹いています。対抗する共和党は未だに大統領候補を決めていません。党の大統領候補を決めるには党代議員の過半数の賛成が入ります。その為、各州で実施される党大会で票を集めることが条件です。
  現在、Mitt Romney とRick Santrum の2氏がこの大統領候補を争う残った2者となっています。今、票数が多いMitt Romney に大統領候補を絞り込むように共和党の圧力が高まっています。この時期に1名に絞り込むのは大統領選の候補者を早く決めてその候補者の名前を全米中に広げたいと言う趣旨ももちろんあります。
  こんどの党大会があるペンシルバニア州ではMitt Romneyはその党大会で勝利を収めるために2億円近い広告費を使うと言います。つまりこのような党大会が永遠と続けば、両社ともオバマ大統領と戦う前に資金が枯渇してしまうわけです。ぜひともオバマ大統領に勝ちたい共和党はRick Santrumに候補者選から降りることを勧めています。Rickは簡単にあきらめそうにありませんが・・。
  一方のオバマ大統領は実質の大統領候補演説を一般的な大統領演説と称して公費で米国中を演説しています。この手法は現役大統領なら誰でも行うことですが、いかに現役の大統領が再選に優位なのか分かります。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

ブログランキング・にほんブログ村へ