ニューヨーク州の公立大学が無料に 2017 年 4 月 18 日
先週の火曜日にニューヨーク州の効率の大学の授業料が無料になるという画期的な法律が正式に州知事によって認められました。
Excelsior Scholarshipと名付けられた奨学金。Excelsior とは更に高くという意味でニューヨーク州の標語です。3年間段階を追って2017年で家庭の年収が100,000,000㌦以下(1000万円以下)、2018年110,000,000㌦以下(1100万円以下)そして2019年に125,000,000㌦以下(1250万)までと対象が広がります。
驚くべき点はその対象年収です。1000万円以下を対象にしているのでほとんどの中流階級以下の層がその対象となります。思い切った政策です。また効率の大学なので州立大学、市立大学も対象となります。2年制のコミュニティーカレッジも対象です。この制度で多くの学生が助かるでしょう。
更に注目なのがこの制度、全米で初めて!これからニューヨーク州に続く州も出てくるでしょう。この画期的な制度、教育を重視するアメリカの姿勢を象徴しています。
New York Walker
新しいオプション 2017 年 4 月 13 日
ここ数日ようやく春らしい気候になってきました。桜もちらほらと。
先日、認可団体ACCETから学校の査察が5月と通知がありました。今回はAccreditationの更新なので大事じゃないはず。とはいえ、2日間にわたる現場検査です。やはり緊張する。
3月、4月は何かと認可ごとが多い。体も固くなる。マッサージに行ってみよう!と言う言葉が頭をめぐる。実は20年以上、ニューヨークで生活をしながらマッサージなるもの一度も言ったことが無い。日本に戻った時はちょくちょくお世話になるものの、ニューヨークのマッサージ店は見るからに怪しげ。狭い入口にカーテンを仕切ったドアと言うのが一般的で中の様子がわからず何やら怖い。値段は60分55㌦と表記してあるが、チップをどれくらい要求するのか・・。どんなサービスなのか・・。などなど心配店がいっぱい。
でも、この背中のはりは何とかしたい。ミッドタウンには日本人がやっているマッサージ店もあるが、法外に高いし、休みに何もミッドタウンまで行きたくないし、くつろぐなら自宅近くか。あのカーテンがあるドアの店に行くのか・・。
とうとう行ってみました。4名のセラピストは中国人。まともです。全員、免許もち。ライセンスがなければ営業できないはず。果たして日本人がやっているマッサージ店はライセンスもちかなと疑問がよぎる中、ここのマッサージはまともでした。
さすがに狭いベッドでしかもパンツ一枚になるのは日本とはかなり違うが、オイルでのマッサージはそれなりに癒されました。チップは10㌦。つまり1時間65㌦。安くはないがNYならこんなものか。
ニューヨーク生活でもう一つ新たなオプションが加わりました。
New York Walker
ダブル認可 BPSS & ACCET 2017 年 3 月 20 日
しばらく日本にいました。日本はようやく暖かくなりかけてたところ、桜も咲き始めてましが、NYはまだ雪が積もっている。温度は3℃くらい。まだ寒い。先日到来したSnow Stormのおかげで街中はまだ雪が残っている。もう解け始めで黒くなった雪が歩道を狭くして歩行者の行き来をじゃまする。
NYに戻って何がいいかと言うと”花粉症”。日本では花粉症でくしゃみが続いたが、今はここには花粉症がない。ただ、5月頃からこちらの花粉症は始まる・・・。
さて、学校は先日、NYS教育庁のBPSSの4年に一度の査察を終了し、無事に学校ライセンスの更新を終えました。引き続き、6月には政府公認認可団体のACCETの認可更新の査察があります。現在、この査察前に提出する書類の作成に追われています。
今週の金曜日が提出締切日。何十にも及ぶ質問に証拠の書類付きで答えなければなりません。すべては学校運営に関することで学校が適正に運営されているかの認可を得るためのものです。これは米国での学校運営には必須の認可です。
今年はBPSSの認可申請とACCETの認可申請がダブルできてとても大変です。6月までまだまだ緊張が続きます。
New York Walker
JFK混乱 2017 年 1 月 29 日
トランプ大統領のMuslim Travel Banのおかげで空港が大混乱。 Iraq, Iran, Libya, Somalia, Sudan, Syria,Yemenからの入国者は例え永住権保持者であっても入国できない。永住者でも米国を出国する前に政府から出国のParrolewをとる必要がある。その書類だけで馬鹿にならないお金と時間がかかる。
今日の空港はとんでもない騒ぎだ。イラクからきた2名が強制送還されたらしい。これは相当ショックです。17名が入国を待機させられている。5000人もの人が抗議デモにJFK空港に集まっている。
米国への入国審査はただでさえも官僚的なのにここにきて一気にその勢いがついたようだ。ブルックリンの裁判所が入国拒否をやめる決済を即座に出したがどこまで効き目があるのか分からない。米国は移民の国。不法移民やテロを取り締まる意図は分かるがこんな乱暴なやり方は逆効果になる。明らかに手法を間違えている。
大統領としての行動とは思えない。
イスラム教の国の事だから関係ないとは言ってられない。大統領はもっと学ぶべきだ。
New York Walker
トランプ政権 2017 年 1 月 24 日
とうとうトランプ政権がスタートした。依然多くの人たちがこの現実に異議を唱えている。大統領のReplaceは簡単にはいかない。Impeachment(弾劾裁判)で大統領を罷免することは出来るが実現したことはない。
過去に2回のImpeachment。1回目は第17代大統領アンドリュー・ジョンソン、罷免ならず。2回目はニクソン大統領のウォーターゲート事件。ただし、この件はニクソンが裁判前に辞任をしたので実際は裁判は行われていない。3回目はビルクリントン、ホワイトハウス内の不倫事件がらみ。下院では訴追されたものの上院での弾劾裁判で、有罪評決に必要な2/3には達せず、大統領罷免は免れた。
それなら4年後の大統領選まで反トランプ国民は我慢するのか?2年後に中間選挙が実施され、ここで大幅に共和党が負けると議会政治は運営不可能となります。つまり4年後の敗退印籠をここではやくも渡されてしまう。
トランプ氏は支持層に訴えてきたことをこの2年で実現するしか生き残る道はない。安易なことではありません。極端な政策を強引に実現させれば裏目に出る。貿易でも米国中心だけでやると日本をはじめ多くの産業が米国を離れ、逆に雇用が減ることもある。
しかし支持者に公約した事項を無視すればトランプ氏には未来はない。いくら公約を実行しても不景気になれば支持者は振り向かない。本当にむつかしい立ち位置と思う。
こうやって追い詰められると爆走しないかと考えれば怖い。国の利益でなく、個人の思い込みで走ってしまう。
是非、あの30年前の活況あるアメリカに戻してほしいが簡単ではない。移民問題も一方面だけみると必ず失敗する。国、国と言っているがその国はいろいろな人たちで成り立っている。今や米国はアングロサクソン人だけでない。
新手の手法がうまく行くように期待したいと思います。
New York Walker
初めての自前のCharter School 2016 年 12 月 16 日
ニューヨークで積極的にCharter Schoolを展開しているSuccess Academy。公共の建物、主に公教育が撤退した建物を使用し、市民の税金で学校を運営する。学校の憲章(Charter)を掲げ、公共の学校と同等として運営するが、教職員の給与は自社で決めて市に払わせる。
運営内容は生徒父母に支持されているようだが、Chater Schoolの反対集会には父母をバスで大量導入して抗議と強引なやり方。ことごとく市と対立。特に現職の市長とは市長就任前からの政敵の中。
このCharter Schoolの代表がMs.Moskowitz 。TrumpによってSecretary of Education にノミネートされている。
今でもTVを見れば市長デブラジオの批判広告、”市長はPoliticで遊ぶのをやめろ。Charter Schoolの入学を待つ多くの生徒のために直ちに公共の場所を開放しろ”というメッセージが流れる。もちろんMs.Moskowitzの主導。何年もの間、Charter Schoolに公共の場を開放しろと言ってきた Ms.Moskowitz。
ところが、手のひらを返したように60億円を投入して自費で学校を買い付けた。このタイミング、やっぱり考えてしまう。Secretary of Education にノミネートされ、出方を変えたか?
教職組合など彼女の教育省長官就任には猛反対している。今後の政権運営の駆け引きの一つのように考えてしまう。Trumpも大統領就任前に色々とその行動は公約から修正されている。
米国は明らかに変化している。
New York Walker
トランプ人事は続く 2016 年 11 月 25 日
今日は感謝祭。七面鳥は受難の日。4600万羽がこの日のために殺される。七面鳥を食べパンプキンパイを食べて米国を家族で祝う日。
昨日は感謝祭前日で大型連休前。学校の職員もスーツケースを持って出勤する人もあり、マンハッタンを脱出して故郷に帰る日。早くも2時過ぎから都市高速道路は渋滞が始まった。
一夜明け、今日の感謝祭から米国はクリスマスを挟んで年末までホリデーシーズンになる。子供のころにこのような経験がない私にはどうもしっくりといかない。やはり、年末年始の日本の雰囲気の方が私にとってはホリデーシーズンに感じてしまう。
米国は1月2日からかきっとビジネスが始まる。今が日本の年末年始の気分か。
でも今年の1月は違う。8年ぶりの大統領就任式がある。1月を前にしてトランプ政権は閣僚やその他の役職を次々と発表していつものホリデーシーズンとは違う緊張感が流れる。
Education SecretaryにBestsy Devosが選ばれた。ニューヨークに100以上ものチャータースクールを作り、公立の学校の存在を脅かしている。もっとも前市長のマイケルは彼女を高く評価し、公立の学校をこの公立と私立の中間ともいえるチャータースクールに教育改革を託した。
チャータースクールに反対する集会にはチャータースクールの父兄をバスで送り込んで対抗するという強引なやり方。また、現市長のデブラジヲの因縁の宿敵のBestsy女史。Teachers Unionは全く予想もしないUnhappyな人選。
何やらまた、とんでもない変革が起こりそうな気配。今年はクリスマスで浮かれてばかりいられない米国だ。
New York Walker
ヒラリーにまだ返り咲きのチャンス? 2016 年 11 月 18 日
毎日、話題が絶えないトランプ政権。ミッドタウンにある私邸の周りではデモが続き、そのSecurityのためにニューヨーク市警と連邦政府側が対立する。彼の私邸はマンハッタンのど真ん中。確かに警護をしっかりすればするほど渋滞が起きて大変なことになる。
トランプ氏が指名した上級顧問は超白人至上主義者で過去にDVや人種差別の経緯がある。このような人物がホワイトハウスの上位指導者となればただ事ではない。多くの人がトランプ氏の今後の動向を心配している。
トランプ氏の当選が決まった時、失望して泣き出した人もいる。私たちの職場でもイスラム教の人がその瞬間泣いた。このうねりは予想以上に大きい。
未だにトランプ大統領誕生を認めずにヒラリー大統領の誕生を切望している人達も数多くいる。でもどうやって?大統領選挙はもう終わったじゃないか?実は正式な選挙はまだ終了していない。
12月19日に選ばれた選挙人たちが各州で投票を行い正式な大統領が決定する。大統領選は州ごとのまる取り、つまり、その州でトランプ票の数が勝ればすべての選挙人はたとえもともとヒラリー票の選挙人であっても12月19日にはトランプ氏に投票しなければならない。そうやって11月の選挙結果と同じ結果がが12月19日に出る。
しかし、過去にもFaithless Electorsと呼ばれる人々がそのルールを破り反対の候補者に投票している。こう言うFaithless Electorsには州から罰金などが科せられるが大きなものではない。そこでまだヒラリーが逆転するという怪奇な説が浮上する。 実際に選挙人にトランプ氏に投票しないように運動している人たちもいる。過去はどうだったか?いやほんのわずかのFaithless Electorsはいても11月の結果が覆ったことはない。でも覆すことを本気でもくろんでいる人たちが大勢いる。
それだけ今回のトランプ氏当選は大きなショックに違いない。
New York Walker
トランプ政権 2016 年 11 月 13 日
しばらく日本でした。長期フライトの時差ボケの中、今日のニューヨークは実にいい天気。秋晴れの快晴です。
注目の大統領選はトランプ氏の勝利。彼の公約通りにすべてが進めば世の中はひっくり返るような大騒ぎになる。もう米国内でもトランプ大統領反対のデモが起こるなど尋常ではない。でもヒラリークリントンが大統領になっていたら事情が表に出ないままじわーとアメリカはもっとダメな方向へと行ったかもしれない。
大統領選の1週間前、NY Daily Newsは異例のOpinionを出してヒラリーへの投票に疑問を投げた。トランプ氏は悪態をつくがそれ以下ではない。でもヒラリーは作られた仮面の下に本性を隠しているというような内容で始まるこの記事はアメリカ国民がボツボツとこれまで耳にしてきたゴシップの裏打ちで構成される。
ヒラリーの後ろ盾であるクリントン財団への献金がロシヤ、アラブ、中国企業そしてISIS(イスラム国)からきていること。そのおかげで米国内ウランがロシアに流れていること。ヒラリーがいかに高慢であるかということ。国防長官時代の失態。そしてシリアの内戦のトリッガーを引いたのヒラリーであること。夫の元大統領ビルクリントンと16年別居したままで夫婦を演じているのはクリントン財団の円滑運営のためだろうとの記事。
数々の記事が今まで噂されてはいたがこの権威あるNY Daily Newsがあえて大統領選挙前に噂の信頼性をバックアップして報道した。これを見て投票先をトランプ氏に変えた国民も多かったと思う(NY州はそれでもヒラリーが勝ったが)。
私が言いたいのは果たしてトランプ氏が負けてヒラリーが勝っていたら米国や世界はもっと安堵したか、いやそれ以上に本当に安堵する状態になったか。トランプ氏の政権で世の中は米国の行き先を最悪になるのではと心配している。ヒラリーならそれはない、つまりそれこれほど皆は期待もしないけど心配しないだろう。トランプ氏は皆を心配させ、国政の動向に世界中を注視させている。
トランプ氏の政権が公約通りにメキシコに壁を作り、イスラム教徒の入国を拒み、同盟国への援助を断ち切るなら大きな混乱を招く。しかし、どの政権が担当しても避けられない課題に対して彼ははっきりとした彼なりの回答を出している。この彼の極論から議会と世論のかみ合いで修正路線が出るのだろうと私は信じている。
トランプ氏の公約はそのまま実現すれば米国にとって危ない。でもこれらが国民の議論まで降りてきたことは価値があるかもしれない。公約実行の反対が渦巻く中、1月の大統領就任式に向けて政権移行が動き出している。
New York Walker
US Open 2016 年 9 月 13 日
US Open Tennisも終わりました。いよいよNYは秋へと。
錦織選手はセミファイナルまでのこり健闘でしてね。錦織選手を破ったWarinkaがジョコビッチを破り優勝すると言う波乱の終わり。Andyに勝ったのでWarinkaにも勝ってくれるだろうと期待していましたが勝利の女神は来なかった。残念です。
この時期、日本からも多くの方がUS Openの観戦に見えます。私も先週、観戦に行きました。観戦の前日にテニスをしました。横で相当にうまい若い人たち、ひょっとすると日本の選手?日本のジュニアたちでした。ここで引率の人と知り合いになり初めてジュニアの応援に出かけました。
予選は本選が行われている会場の外にありPコート(Practice Court)とよばれ、予選に勝ち残ったジュニアだけがプロの選手たちが戦う本専用のコートに入ります。その時、はじめて Welcomt to US Openと言われるそうです。Pコートの戦いは本コートと違い、ボールは自分で拾います。本選のように画面でのラインの挑戦のチャンスはなく主審の判断だけでジャッジされます。まあ、一般に試合しているのと全く変わらない。でもここから這い上がってプロになるんだと改めて思いました。
日本からの選手は予想以上に多く、誰しも他の国の選手には負けていません。錦織効果でテニスが盛り上がっているのかも。がんばれ、高校生!
New York Walker