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ニューヨーク的思考


Diner ダイナー 2014 年 5 月 18 日

 先日、オフィスの移転先を見にウォールストリートまで出かけました。Falton駅で降りて5分位の場所に位置しています。現在のオフィスから地下鉄で15分ほど南に下るとこのWall Street近くの新しい場所になります。Wall Streetは昔、観光で行ったきりで久しぶりでした。まあビジネスマンの活気があってまたミッドタウンとは違ったイメージです。
 場所的にはとても良いと思いました。近くにSee Portもあり、ブルックリン橋などが海越しに見え、とてもいい感じです。
 一回り周りを見て待ち合わせ場所に行くと不動産の二人がすでに待っています。会うのは初めてですが写真を見ていたのですぐに分かりました。MannyとDiana、しばらく立ち話をしていると当方のShivaniとDavidも合流して早速、視察です。10階に位置するフロアはすべて窓から光が差し込み、とても明るい印象です。
 帰りにDavidとShivaniと一緒にコーヒーを飲みながら打ち合わせと思い、Diner(アメリカ料理ファミリーレストラン)に入ると丁度食事時間。中は客でごった返し。これはコーヒーだけではだめだろうと思いましたがDavidとShivaniはお構いなし。しかし案の定、食事をしろとの催促。お腹減ってないのに。しかたなくサラダを頼むと大盛り。これは食べれんと思い手を付けづに即座にTakeOut(テイクアウト)をお願いすると袋に入れられた大盛りサラダがテーブルの上。これで取りあえずコーヒだけですみます。サラダは自宅で夕食の一部にします。
 こんなこと日本ではやりませんね。アメリカンウェイの一つですか。

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Dectation Ceremony 2014 年 5 月 16 日

 911 Memorial Musium(911 記念美術館)のDectation Ceremony(奉納式)が先程、行われました。2001年9月11日に起きた同時テロで崩壊した貿易センタービル、いわゆるグランドゼロに出来た美術館です。当時の被害者の遺品、貿易センタービルのアンテナ、被害者たちが脱出に使った階段、等、当時の状況を物語る多くの品が展示されています。
 本日はその開会式。国歌斉唱の後、この美術館を設立するために自ら多くの献金をした前市長のブルームバーグのスピーチに始まりオバマ大統領へのスピーチとなります。亡くなった人々の栄光をたたえる大統領のスピーチに涙が出た人は多かったでしょう。
 3000人もの人の命を奪った貿易センタービル破壊のテロ、許されるものではありません。13年たった今もあのテロの衝撃は消えることはありません。あの日を境にアメリカは進む道を大きく変えました。そしていまだに解決の糸口が見つからない中東との関係。出席者は大統領をはじめ、元国務長官のクリントン氏等、そうそうたるメンバーです。ニューヨークの悲劇はアメリカ全体の悲劇で決して忘れてはいけないと言うメッセージを感じさせます。
 この美術館、一般公開は5月21日(水)からです。

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陪審員 2014 年 5 月 9 日

 米国は陪審制です。裁判の時、12人の陪審員が判決を判断します。一般から選ばれる陪審員の顔ぶれは時として判決の予想を大きく変えてしまいます。
 過去にも色々と問題になったのが人種差別です。無罪を主張する黒人の被告に12人の陪審員はすべてが白人。判決は有罪。無罪の色濃い事件であるにも関わらず、陪審員の判定は有罪。マスコミも陪審員の判定が正しかったのか問い直すと言う事件です。
 この陪審員はランダムに米国市民から選ばれます。選ばれた市民は仕事があっても放棄することはできず陪審員の職務を全うしなければなりません。米国で生活する人にはSS(Social Security)番号と言う個人番号が与えらえています。これは日本が導入しようとしている国民背番号のようなものです。このSSをつかって陪審員は抽選されます。
 私に陪審員の通知が来ています。私の場合、国籍が日本なのでそれを理由に断ります。オンラインで陪審員不適切の意思表示を行い、証拠書類を提出しておしまいです。これでもう5度も指定があっています。それだけ米国で裁判が多いと言う証拠と思います。裁判が身近と言う感覚もします。

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ニューヨークはチューリップ満開 2014 年 5 月 9 日

暫く日本にいました。一昨日、ニューヨークに戻りました。いつもの通り12時間と言う長いフライトです。毎回、いやなのが入国審査。審査官によっては日本での滞在理由をしつこくたずねられます。今回はとても淡泊で助かりました。
 さてニューヨークは東京の天気を1か月巻き戻したような気候です。いまだにチューリップや桜の花が満開。日本では花粉症の脅威がそろそろ弱るこのシーズンですがニューヨークは花粉症大暴れのシーズンです。5月下旬までは相当な猛威をふるいます。
 Pollen Allergyというニューヨーク版花粉症、もちろん種類は日本とは違いますが症状は一緒です。くしゃみが出る、鼻水、そして目のかゆみ。DavidもFrankも花粉症で悩んでいます。Frankは寝る前に風邪薬を飲むとか。長期の風薬は体に良くないと注意はしましたが、このくしゃみや鼻水はたまりません。今年は雨が少なく乾燥していてニューヨークの花粉が多いのだとか。春真っ盛りのこの気候の良い中、困ったものです。

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立ち退き 2014 年 4 月 21 日

グランドセントラル駅周辺の再開発のために当社入居のビルが取り壊しとなります。5月31日の退去命令が届いてから新しい入居先を模索中ですが中々、適切な候補地が出てきません。大家に8月までの退去延期を申し入れたところ、届いた書類は新しい契約書で家賃が6月から8月までの間、1ヶ月につき1万㌦(100万円)も値上げすると言うものです。
 こちらも弁護士に相談したところ、言いなりに退去する必要はないとのこと。さあて雲行きが怪しくなってきました。当初、我々は米国では突然の退去命令には有無なく従わねばならないと勝手に解釈していましたがどうも日本と同じように立ち退き料の請求が出来るようです。裁判を前提とした交渉になりそうです。あとは弁護士にお願いすることになりますが前受け手数料が1万3千㌦(130万円)。これも高い。弁護士費用は成功報酬とのことですが取りあえず前受け金は必要です。長引かず解決してくれることを祈るばかりです。長引くごとに双方に弁護士費用がかかってしまいます。

広域通信制高校 一ッ葉高校校長

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大ネズミ参上 2014 年 4 月 9 日

朝の通勤時間。ニューヨークの地下鉄も通勤ラッシュです。そのラッシュアワーの中でウォール街近くの地下鉄駅Fulton Streetで一匹のネズミが地下鉄車両に乗り込み大騒ぎとなりました。ネズミと言っても丸々と太った野生のネズミでかなりの大きさです。車両内は大騒ぎとなり、乗客は椅子の上に総立ちで車両の床を走り回る大ネズミを避けます。まあ日本の地下鉄では信じられない光景かもしれませんが、ニューヨークでは起こるべきして起こった事件です。春から夏にかけてニューヨークのほとんどの地下鉄の駅でネズミが走っているのを見かけます。さすがにプラットフォームを走る姿はめったに見ませんが、線路を横切る姿は結構見かけます。大都会のニューヨークですが自然も残っていて、公園にリスや野鳥を見かけます。海鳥もよく見かけます。野生のネズミも生態圏がしっかりあるのか・・。地下鉄の路線にはこのようなネズミが隠れる穴がたくあんあって、MTAによると352の穴はふさいだとのことです。みんなが嫌がるこの大ネズミ、とても駆除は難しそうです。

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Moving Out2 2014 年 4 月 1 日

 学校の移転先を探すのに苦労しています。5月末までに移転するのは難しそうです。今入居しているビルディングマネージメントに移転の延期を頼んでみました。退去は8月まで延期しても良いと口頭でのOKは出たものの、送られてきた書類は先方の弁護士が作成したもので、当方でも弁護士を使いその書類に合意できるかを検討しなければなりません。
 たった3ヶ月の入居の延長を頼むのにわざわざ、弁護士?しかも双方で作られた書類は裁判所に提出し、裁判所が双方の合意を図ると言うまさに裁判です。このシステム、まだよく理解が出来ていないのですが、ビルの取り壊しによる立ち退きの場合は一般的にとられる方法のようで後の訴訟沙汰を避けるためのもののようです。
 まあとにかく面倒です。移転するにはまず、移転場所、それを見つける時間稼ぎのために弁護士による新契約書の作成。移転場所もCertification of school operationと言う許可が要ります。つまり学校として使用してよいと当局から許可が出た場所だけにしか移転できません。また学校の移転には当局に様々な書類を提出し、認可を得る必要があり、どれもこれもが暇がかかり、本当に大変です。場所が確定するまで暫く、落ち着きません。

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リーダーシップ 2014 年 3 月 24 日

 デ・ブラジオ市長とチャータースクールはいまだにもめています。公立の学校を無料で使用するチャースクールの運営の仕方に真っ向から反対する市長は認可される予定だった3校のチャータースクールの開校を認めません。3校に通う予定だった生徒父母やチャータースクールの大物Success Academyは黙っていません。
 チャータースクールはもともと前市長のブルームバーグの政策によって数が増えたものです。前市長は生徒の成績や学校の風土が基準に達していない公立の学校をつぶして公設民営のチャータースクールへと変えてきまでぃた。
 この強引なやり方の時にも公立学校保護派から猛烈な反対を受けましたが結局は大きな波乱もなくチャータースクールの数は増え続け、教師の質の管理も許可されました。
 同じ反対を受けながら自分の市政を洋々と貫いたブルームバーグと現市長のデ・ブラジオの違いはリーダーシップだと思います。実業家として大成功をし、億万長者となったブルームバーグは330億ドル(3兆3000億円)の資産を抱える成功者です。言えば現市長とは器が違う。
 ブルームバーグは市長の座を退いたのち、市長時代の6人の市長代理、8人の長官から自分のコンピュータの技師を含める50人近い市長時代の部下を自分の会社に雇用しています。部下たちはまた市長のもとで働けることを誇りに勤務しています。日本では考えられない話ですが、長が変わるとすべてのスタッフが変わる米国ならではビッグな話です。
 大統領選をにらんでいる気もしますがこれはやはりリーダーシップのなせる業です。

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Move Out1 2014 年 3 月 20 日

 PC TECHの移転先を本格的に調査を始めました。グランドセントラル駅周辺の再開発に伴う現在入居ビルの取り壊しによる移転です。ミッドタウンから少し南も視野に入れて探しています。まずはAgentと契約を結び、候補地をあげてもらいます。所謂、不動産屋です。
 日本の不動産屋と違うのは仲介手数料は大家から取るものでテナントからは取りません。また、入居に必要な間仕切りや空調などの工事は大家側が行い、テナント側が改装費用を支払う必要はありません。日系の不動産業者の中には日本ではテナント側が仲介手数料を支払う商習慣があることから米国側の大家からと日本側と2重に支払わせ悪質な業者がいます。また、更に改装も間に日系の建築屋が入り、不要な経費を支払わなければならなくなります。
 実はUSA進出の時にこのような目に遭いました。20年前、米国の商慣習をよく知らず、日系の会社が安心と言うすすめで大きな損をした痛い経験があります。このようなことで今ではCPA会計士、不動産、すべて日系のサービスは使っていません。米国では米国人によるサービスを受けることにしています。今回はEVOと言う不動産会社に委託しています。明日から物件の視察を始めます。米国の家賃はややこしい設定なっていてベースの家賃設定だけと思うととんでもない計算違いをします。家賃についてはまた次回、説明します。

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ビル倒壊2 2014 年 3 月 14 日

 ガス爆発の余波が広がっています。去年から何度も住人が当局にガス漏れの通知をして、クリスマスには消防署も来ていたとのこと。消防局は異常なしとの判断。また、最近もガス初爆発が起こる寸前まで住民が311(市民生活苦情用電話)に電話するものの例によってつながらず断念したとのこと。
 こういった市当局の対応のまずさに加え、爆発にはニューヨークのインフラの古さが関与しています。古くから発展をしたニューヨーク。ガスのインフラは1880年代に整備を始めています。なんと130年も前のインフラがいまだに使われている状態です。倒壊したビルも100年以上たっています。電力会社のコンエディソンはガス管の取り換え工事を行っていますが今のニューヨークのガス管の平均年齢は56歳です。5年間で4700億円を超えるガス管の修理、すべてを置き換えるには相当の時間と費用がかかります。市長はこれを機に連邦からの予算を請求していますが簡単にはいきません。
 倒壊したビルのガス管は3年後の取り換えの予定だったそうです。

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