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ニューヨーク的思考
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2015 年 6 月 27 日

カテゴリー:NYこのごろ

同性婚、合憲

 同性婚(男性同士、女性同士の結婚)が連邦最高裁で可決されました。
 米国はこの同性婚の是非は州によって様々です。ニューヨークを始め36州とDCワシントン(ワシントンは州ではなく特別地区です。)は同性婚を認めています。オハイオ州を始めとする14州が同性婚を認めていません。今回の連邦最高裁の判決は同性婚が米国の憲法によって認められると言う判断です。各州ともこの連邦の判断に従わなければなりません。つまり、米国内どの州でも同性婚は認められると言うものです。
 この判決後も賛否両論あるものですが、米国には100万組以上の同性カップルが存在している。実際、ニューヨークでは街中で多くの同性のカップルをみかけます、このような現状でこのカップルたちの不利益をどうするのかと言うのが議論の中心です。同性で所帯を持ちながら税制の免除等も受けられない、子供たちの養子縁組が難しいなどとと言う問題です。今回の判決によって同性のカップルの地位は大きく向上します。
 ニューヨークの現状を見ている多くの人たちはこの判決におそらくWelcomeと思います。ただ、同性婚を認めた場合、子供たちはどう受け止めるか、同性も結婚相手の対象となる?宗教上の教えは?アダムとイブは?と言う現状解決とは違う倫理上の解釈の問題も無視はできないと思います。
 この問題、少数派指示を狙う、オバマ政権、民主党にとっては追い風、大統領選にも少なからずのプラス影響があるでしょう。しかしこれで同性婚反対者が素直に同性婚を受け入れると葉思えません。偏見による同性婚者への暴力などこの判決で防げることはできないと思います。米国の抱える人種差別と同性愛者差別の問題は今回の判決で解決するわけではありません。
 同性婚を認める国は米国だけではありません。本日で米国は20番目の同性婚認可国となりました。

NewYork Walker

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