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ニューヨーク的思考
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2011 年 7 月 3 日

カテゴリー:未分類

7月4日は独立記念日

7月4日(月)はアメリカ合衆国の独立記念日です。金曜日の午後から連休にする会社も多く、金曜日の夕方あたりからマンハッタンを出て郊外に向かう車が増えていました。各地で独立記念日を祝う行事があり、6月30日(木)では早くもマンハッタンでブルックリンにあがった花火が観られました。NYは個人で花火をすることは禁止されています。ですが毎年この年、それでも花火で逮捕される人が必ずいます。

独立記念日のこの時期、NY州で同性同士が結婚できる法律が可決されました。今まで4度も法案化が検討され、その都度、共和党の反対で否決されましたが、今回はワシントンやコネチカット州に続いて6州目の同性結婚合法の州となりました。法の施行は7月22日からですがこの合法化を喜ぶ人たちで盛り上がっています。同性婚にはいろいろと議論が多く、私自身も簡単にはコメントできません。ただ、キリスト教徒が多い米国では日本で考えるよりこの問題はずっと根が深く”個人の好き嫌い”だけの議論ではすみません。

結婚は法律的に世帯を持つことですが、米国ではそれ以上に”神”の前で誓うと言う意味の比重が大きいのです。神の前で誓うとは教会で行うことですが、教会は基本的には同性婚には反対です。聖書にはアダムとイブしかいない、と多くの人が反対の理由を言います。
教会が認めない限りは神の前で誓うことはできない。よってこの法律を可決するには教会の組織の賛同も必要となります。今回は僅差での法律成立でした。ある議員が”聖書に書いてあるように倫理的には合法化は賛成できない。でも人として人の権利を侵害することはできない。だから私は賛成票にまわる。”といった言葉が印象的です。同性で世帯をもつ多くの人がいる米国の現状を考えると、その人たちの人間の権利を無視することはできないと言うことです。もちろん、数多くの反対意見もあります。

この同性婚の合法化はNY州に結婚ラッシュと言う特需を生み出します。経済の停滞している中、結婚の登録料など市に直接入るお金ばかりでなく。教会や結婚パーティの式場はすでにラッシュ状態となっています。他州からも多くの人がNY州での結婚を目指してやってくるでしょう。議論は残る合法可ですが合法のおかげで経済の活性化は間違いなしです。

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