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ニューヨーク的思考
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2014 年 2 月 11 日

カテゴリー:NYこのごろ

ASCPA

 今日明日と2日間、ニューヨークのマジソンスクウェアガーデンでWestmister Kennnel Club Dog Show(ウェストミンスターケンネルクラブドッグショー)があります。190のブリーダーが参加するこのドッグショー、1877年に始まって今年で138回目を迎えます。チャンピオンの資格を持った犬しか参加できないドッグショーとあって注目度は抜群です。優勝した犬には賞金はないものの銀のボールと犬のためのスペシャルトリートメントが与えられるとか。
 ニューヨークのマンハッタンは住宅事情が厳しく庭付きの広い家などとても望めません。それでも犬を飼っている人の多いこと。犬を認めているアパートの方が多いように思います。公園は毎朝、たくさんの人が犬を散歩させています。
 自宅のすぐ近くにASPCAと言う施設があります。American Society for the Prevention of Cruelty to Animalsの略でつまり動物の虐待防止の施設です。職員が弱った犬を散歩させている光景をよく見かけます。施設の入り口には捨て猫や捨て犬が窓越しから見え、希望者は引き取ることができます。リーマンショックで不景気になった時期、多くの犬が捨てられました。犬を家族として迎えるのが当たり前の米国人ですが毎月のペットのエサ代が払えなくなって捨てるしかないと言う悲しい結末です。
 実はニューヨークのASPCAは動物の保護ばかりでなくASPCA’S Human Law Enforcement Divisionと言うセクションがあって動物虐待者に対して逮捕権を持っています。ASCPAに動物虐待の報告が入るとこのセクションが出動し、容疑者を逮捕することができます。数年前、妻と言い争ったあとに妻の小型ペット犬(Beagle)を虐待し、1年の懲役となった人物がいます。どんな事情があれ暴力は許さないと言う制度。裏を返せばほっておけば暴力がまかり通る米国の姿が見え隠れします。

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