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ニューヨーク的思考
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2014 年 6 月 28 日

カテゴリー:NYこのごろ

New York City IDカード

 本日、市議会でNew York City IDカードの発行案が可決されました。米国当局が違法移民を厳しく取り締まり、強制帰国させる一方で違法でいながら多くの移民が米国の社会で米国人と同等に働いている。また、子供は米国で生まれて米国人だが親が違法のままでいるケース。学生ビザや観光ビザで入国してそのまま米国に居座り、米国人と同じように生活をしている人たちが数多くいます。この人たちには自分を証明する免許書など米国で必要なIDがありません。
 米国での身分は違法ですから米国のIDは取得できず銀行口座も開くことができません。新市長のデ・ブラジオはニューヨークに居ついている不法移民たちに生活の便宜性を図ろうとしています。もちろんカードの取得にはニューヨークで生活している証明となるもの、電気代などの請求書などが必要ですし、本人確認も必要です。
 不法移民を取り締まる一方でIDカードの発行をして不法移民の生活便宜を図る。矛盾しているようですが米国流です。いっぺんにスッキリ解決するのでなく部分部分で解決する。全体像が矛盾していても改善はよし、とみなす。サンフランシスコ市など先行導入して成功しています。移民の多いニューヨーク、このような対応は必要に思えます。

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