ニューヨーク最新情報:コロナで変わったニューヨーク市(22)ニューヨーク市長の会見で失望
感染者数は最低に抑えられているがその犠牲になった経済。ビジネスマンが街に戻ってこないニューヨーク市の経済は本当に落ち込んでいます。
コロナ禍で在宅勤務が増え、マンハッタンを離れる人が増えています。マンハッタン内の不動産物件売買は去年比56%の落ち込み。それに反して近郊のウェストチェスタ―地区では112%増、つまり2倍以上のマイホームの売れようです。ニュージャージ州やコネチカット州の家も1.5倍以上の家の売れ行きです。
ニューヨーク市で育った人たちもニューヨークを離れています。高い家賃を支払って狭いニューヨークのアパートで生活するより郊外でのびのびと生活したほうが良いと考える人が増えています。在宅勤務ならそれの方が良いと考えても当たり前です。
このニューヨーク脱出のありさまはニューヨークの経済に大きな打撃を与えています。このままでは地下鉄やバスの運営もままならない。地下鉄やバスは連邦政府から支援がないと今のサービスを支えられないと言っています。
地下鉄は利用者が半分以下に落ち込んでいます。収入はがた減りです。
市も州からの支援がなければ市の職員をレイオフすると言っています。デブラジオ市長は支援がない限り、どうしようもないと宣言して、このままでは警察職員、清掃職員の数がどんどん減ってニューヨーク市が荒れてしまうのではないかととても心配です。
合わせて今日の会見ではレストランの室内飲食は来春迄許可しないと明言しています。レストランオーナーは相当ショックのはずです。
デブラジオ市長はニューヨーカー達は必ずニューヨークに戻ってくると言っていますが全く根拠はありません。
ニューヨーク市からこんなに人が出て行ったのは過去の第二次世界大戦以来だそうです。事の重大さに気が付いているのでしょうか。
学校開校を急ぐデブラジオ、教職組合はこのままではストをすると脅しています。デブラジオ市長の市政がうまく機能しているようには思えません。
New York Walker