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ニューヨーク的思考
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2011 年 7 月 31 日

カテゴリー:未分類

Grade A

Grade…日本語に直せば”等級”ですかね。ニューヨークのレストランはSanitary Department<衛生局>から検査を受けその結果を客によく見えるように貼り出さねばなりません。これはブルンバーグ市長が作った新たな条例です。すべてのレストランはGrade A、B、Cと等級分けされ、それが客にわかるようにポスターで貼り出しを義務付けられています。最近始まったこの新しい規定、レストラン泣かせには間違いありません。もちろんGrade Aをもらったレストランは堂々とその証明書を貼り出ししていますが、外から見ると何も貼っていないレストランがいっぱいあります。衛生上で問題点が数か所以上あればB、Cと烙印され、それを見た客は入店をやめるかもしれません。
実際にCに烙印されたおかげで配達が減り、窮地に陥っているレストランもあります。よってAでないレストランは出来るだけ見えないようにこの結果を貼っているようです。B以下を烙印されたレストランによってはすぐさま、再検査を申請して”Grade Pending”つまり、判定再審査待ちの表示を掲げているところも多くあります。はやくAをもらわねば死活問題になる。レストランは必至ですが、再検査はそう簡単にやってこないでしょう。なぜって?人手不足という理由です・・・。Aをもらうまで生き延びる・・、大変だと思います。
私が馴染みにしているレストラン。ロブスターを売り物にしている近所では人気のレストランですが・・・あれ貼っていないなあと思い、帰り際に窓の隅をみると”Grade Pending”。有名人がよく行くレストランもCをもらったとか。
一説では有名なレストランや人気のあるレストランほど審査が厳しくなるとか。
ビザの申請の認可や各種ライセンスの認可、米国では権限を持つ個人の判断にゆだねられる部分が多く、複数の合議の形ではなく担当の個人が決めると言った形式が一般的です。担当のあたりが悪ければ運命が大きく変わる。
これは公平を大声上げて言う米国の民主主義のポリシーとは大きく距離を置く官僚主義に映るのは日本的感覚ですかね。

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