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ニューヨーク的思考
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2012 年 5 月 14 日

カテゴリー:NYこのごろ

でた、いいかげんな・・米国体質

  今日も五月晴れの良い天気。ちょっと蒸し暑いくらいです。アメリカでは車を運転するのにもちろん運転免許証が入ります。もう免許を取って15年も経ちますが、日本と同じように筆記試験と実技試験、そして必須の研修受講がありました。
  もともと日本で運転できてはいましたが米国で免許証を取るには新たに試験を受ける必要があります。筆記試験はWebに公開されている情報で一夜漬け、翌日にマンハッタンのミッドタウンにあるNYS DMV(Department of Motor Vehicle,自動車局)に朝から長い列を作って受験しに行きました。一発合格でしたが前に並んでいた3人の若い黒人が全員不合格で、同じ黒人監視官からひどく怒られていたのを見てビビった覚えがあります。
  筆記試験に合格すると免許を所有する人に同乗してもらって路上訓練が可能となります。何回か練習したのち、遠方の実技試験会場に行ったのを覚えています。まだ雪が残っている会場で持ち込んだ車に試験官が乗り込み試験を行います。これも一発合格。私の場合、このように難なく免許は取れましたが、PC TECHのスタッフたちは結構苦労して取得していました。
  取得した免許は1回目の発行では5年間有効。2回目以降は10年間有効で、その10年間有効の私の免許証も来年は更新しなければなりません。以前の更新ではやはりDMVで長い列を作る必要があったのですが、新しい知事 Andrew M Cuomoに変わってから合理化が進み、免許の更新もオンラインで出来るようになりました。
  昨年の11月から始まったこのシステム、私の更新時期に合わせたようにタイムリーでありがたいのですが、よく読んでみると視力検査は専門のところでやってもらわねばならないとのこと。それで今日は眼鏡屋に行ってみました。そんなサービスがあるのか分かりませんがとにかく行って聞いてみるかと。10㌦でやってくれると言うことでしたので検査を受けました。
  まあ、いいかげんな検査で見えなくとも、さっき見えた文字を指してこれは?と聞かれます。今見たばかりだから当然覚えているわけですが・・。あっと言う間に終わる検査で10㌦なので付加サービスでしょうか、最高のスコアで書類を作ってくれました。”いい目をしてるね、全く問題ないわよ。”と言ってくれました。
  帰宅中にこんな検査ならしても意味がないのではと、また、はてオンラインでどうやってこの検査の結果を入力するんだろうと。検査をしてくれた彼女は”オンラインで更新するなら自分の名前と私の検査資格のライセンス番号はこうよ”と読みにくい彼女の筆跡をフォローしてくれました。
  帰ってオンライで早速、更新、視力検査の結果を入力する欄に行くと検査の結果ではなく、彼女の名前とライセンス番号、場所の記入だけ。店では免許証の提示の必要もなく、結果を記録している様子もなく、DMVに店側からデータが行くことはありません。
  米国はあきれるくらいこのいいかげんな措置があります。まあ、免許の更新が終わったのでそれでいいですが・・・。写真は10年前のまま・・。顔が随分と変わったらIDになるのかな・・とはいらん世話か・・。オンラインで80.05㌦+さっきの視力検査で10㌦=100㌦(1万円)。1万円で10年。日本では4000円弱で5年か。手間を考えれば米国の勝ち。でもこんなオンラインなら視力検査は省けばよいのにと思ってしまいました。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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