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ニューヨーク的思考
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2012 年 6 月 4 日

カテゴリー:NYこのごろ

Large Sugar Soda BAN(ソーダ禁止)

天気の良い日曜日です。6月はニューヨーク中でもっとも過ごしやすい月だと思います。雨も少なく、暑くも寒くもない日。ニューヨークが一番輝いて見える月です。このシーズンは毎週、順番に各ストリートやアベニューの一部を車両通行止めの歩行者天国にして出店や音楽バンドなどが日曜日を盛り上げます。子供たちも長い夏休みを前にうきうきしているように見えます。このようなストリートでは食べ物も売りに出て、コーラーなどのソーダを飲みながら探索する人たちも数多くいます。
  さてそのソーダですが、今ニューヨーク市長のブルンバーグは砂糖が入ったソーダの大瓶の販売を禁止しようとしています。理由は多くの砂糖を摂取すると肥満や糖尿病の原因となり健康に悪いからだと言うことです。具体的には16オンス(およそ450グラム)以上の大瓶は販売禁止と言うことです。英語で”Large Sugar Soda Ban”と言っています。
  まだ提案段階ですが様々な意見がわいています。大人は多くの砂糖の摂取は悪いとわかっているはずだから禁止する必要はないと思うが何もわからない子供のためには禁止すべきだとか、市長は自由の国、アメリカの権限をことごとく制限しているとかです。
  ニューヨークでは公園やビーチなど公の場でビールなどのアルコールの飲酒は禁止されています。実はこの法律を提案したのもブルンバーグです。この飲酒禁止は夏の恒例になっているセントラルパークでのニューヨークフィルハーモニーが行うコンサート時は特別に解禁になります。市民の中には金持ちだけ優遇しているとの批判もあります。音楽会はよくて暑い日になぜビーチや公園で冷たいビールを飲んではいけないのかと言う意見です。
  ニューヨークのビル内、レストラン内、公園は禁煙です。これもブルンバーグの提案です。個人的には禁煙に関しては大賛成です。時分だけでなく、人にも害を与える喫煙そのものに私は大反対です。ただそれとは別に市長のブルンバーグが一人で色々なものを禁止してしまったのも事実。
  彼は決められていた市長の任期2回の法律を自分で3回に変更し市長の職を続行しています。この点も今回の砂糖入り大型ソーダ禁止の反対派の反感を買っている点です。かって映画スターであり映画監督であったクリントイーストウッドがカリフォルニアのCarmelと言う市の市長に立候補し見事、当選した時の立候補の理由が現職の市長が人前でアイスクリームを食べるのを禁止しようとした。イーストウッド曰く”It seemed un-American to me. I wanted to change that”(それはアメリカらしくないと思ったから、変えたかった)

広域通信高校 一ツ葉高校校長

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