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ニューヨーク的思考
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2012 年 9 月 18 日

カテゴリー:NYこのごろ

1年記念日

  去年の今日、9月17日にニューヨークのNew York Stock Exchange(ニューヨーク証券取引所)近くのズッコティ公園(Zuccotti Park)で経済格差に抗議すると言うOccupay Wall Street(ウォールストリートを占拠せよ)と言う活動が始まりました。今日はその1周年記念日になります。このOccipay Wall Streetはたった1%の裕福な人が99%の収入を支配しているという主張の経済格差を是正するデモンストレーションです。
  数多くの人がこのスローガンに共鳴し、全米からニューヨークのウォール街に多くの人が集まり、狭い公園で寝泊まりを始めると言う異常な事態が起きました。当時、ニューヨーク市長もこのOccupay Wall Streetにある程度の理解を認め、ニューヨークに端を発した経済格差の運動はロサンジェルスやサンフランシスコと言う主要各地でも始まり、米国の抱える問題を庶民が直接訴えると言う民主主義の旗揚げのような社会現象を生みました。
  またこの運動に刺激を受けて米国以外の英国などでも同等の動きが始まりました。2か月を経たZuccotti Parkの占拠は警察官による当局の排除行動で終わりました。Zuccotti Parkの所有者が安全面と衛生面で排除を求めたと言う建前です。
  米国では色々な主張をデモで行うことは頻繁に見られ、これは民主主義の当然の権利と受け止められています。ただこのOccupay Wall Streetのような大規模で長く続いたデモンストレーションは近年では本当に珍しいものです。
  明確なリーダーが存在しない、また明確なリーダーを生むことができなかったこの運動。結局は不発に終わりましたが今日の記念日には数千人がデモに参加し、125名の逮捕者を出しています。本拠地だったZuccotti Parkはフェンスで囲まれ、入ることは出来ませんが多くの人がウォール街をデモ行進しました。この記念日を機に去年のような大規模な運動へと機運が盛り上がるようには見えませんが、一度決めた主張をあきらめない多くの人々の中にアメリカ人としてのプライドが見える気がします。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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