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ニューヨーク的思考
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2012 年 9 月 12 日

カテゴリー:NYこのごろ

911

  今日はニューヨークの貿易センタービルが破壊された911のメモリアルデイです。11年前の2001年9月11日にこの同時多発テロが起きました。3000人もの罪のない民間人が殺されました。飛行機をハイジャックして貿易ビルの2棟に撃墜。中にいた多くの人々が犠牲となりニューヨークの象徴であった貿易センタービルは崩壊しました。
  また、あと1機はペンタゴンに突っ込み、残るもう1機はワシントンへの撃墜を目指すところを乗客が阻止し、ペンシルバニアで墜落すると言う痛ましい事件です。
  あの11年前も今日のように快晴で気持ちの良い秋晴れでした。この同時多発テロメモリアルデイの9月11日はいつもあの日のようによく晴れているように思います。朝、8時46分に第1機が貿易センタービルに衝突、丁度、私がネクタイを締めてPCTECHに向かおうとするときに流れていたニュースで事件を知りましたが、その時のニュースキャスターは火事と言っていました。
  車の中で続々と流れるラジオからの情報は”アメリカが攻撃されている”と言うショッキングなものでした。車がマンハッタンの中心に近づくにつれて騒然となり、青い快晴の空には大きな煙が見えます。会社に向かう途中、通りで多くの人が泣いているを目撃しました。何が起こっているのかまだ判然としないままPCTECHにつくと部下から連絡があって危険だから脱出しろとのことでした。出社してきた従業員を帰し、車で帰宅しましたが大渋滞で4時間もかかり、自宅でTVを観てようやく何が起こったのかを理解しました。
  それから11年、その間、米国は報復としてアフガニスタン、イラクへと進撃。ここでもテロで無くした人たちと同じ数の兵士を失います。米国内で生活しているとこの豊かで平和なこの国にこんなことが起こったことが信じられません。でも米国は絶えず、どこかで戦争している戦時中の国、と考えれば納得します。
  今日は貿易センタービルで亡くなった3,000名の名前が読み上げられ、貿易センター北ビル、南ビルがそれぞれ激突された時間、ペンタゴンに飛行機が激突した時間、ペンシルバニアに墜落した時間、そして貿易センタービルのそれぞれが崩壊した時間の6回に黙とうがあります。私を含め、多くのニューヨーカーはテロがニューヨークでまた起きると信じています。それでも今日の平和な1日はこの犠牲者たちの上に成り立っているのです。

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