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ニューヨーク的思考
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2013 年 1 月 14 日

カテゴリー:NYこのごろ

ブルックリンからミスアメリカ

  ニューヨーク州からミスアメリカが誕生しました。ミスアメリカは各州代表のミスから選ばれます。正確には米国の50州の他にワシントン特別区(Washington DC)とプエルトリコ(Puerto Rico)そしてUS Virgin Islandsと言う53名で最終戦を競います。ロサンジェルスの会場で栄冠を勝ち得たのはニューヨーク州代表、しかもニューヨーク市ブルックリン在住の23歳の学生です。マンハッタンを中心とするニューヨーク市からミスアメリカが選出されるのはなんと30年ぶりです。
  ミスアメリカはその美貌やスタイルだけを競うのではなく、色々な質問を受け、その受け答えから知性や性格も考慮されて選出されます。今度の優勝者に与えられた質問は昨今の大きな話題である銃規制に関してでした。大きな力を持つ全米ライフル協会(NRS)が安全のために学校に武装したガードマンを配置すると言っているがどうも思うかと言う時事の質問です。銃規制に反対する国民も数多く抱える米国、うまく答えなければ失敗します。彼女の答えは”I don’t think the proper way to fight violence is with violence. I think the proper way is to educate people on guns on the ways we can use them properly”(私は暴力に対して暴力で制するのは正しいとは思わない。銃を使う人に正しい使い方を教育することがまっとうだと思う)と言う答えです。中間の答えを意識しながら銃に対する規制は大事と言うメッセージが伝わります。
  質問は予測していて答えは用意されていたのかもしれませんがミスアメリカのメッセージとしては上出来です。前年度の優勝者は年度途中、人種差別問題でミスアメリカの地位を剥奪されました。新しい優勝者はこの一年、公の人としてその言動に注意してミスアメリカの役割を果たすことになります。男女平等を謳うアメリカ、美しいだけがミスアメリカの役割ではありません。

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