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ニューヨーク的思考


またしても銃 2014 年 6 月 13 日

 またしても学校で銃の乱射事件。オレゴン州の高校です。犯人は15歳の高校生、追い詰められて自殺する前に同じ高校の14歳の生徒を射殺、教師にも傷を負わせています。軍隊の兵役経験がある父親は母や親と離婚。犯人の高校生は日頃から銃に親しんでいたらしく、狩りにもよく出かけていたようです。アメリカのこの銃規制の甘さは異常です。
 ニューヨークは全米の中でもとても銃の規制が厳しく銃を携帯すればすぐに逮捕です。それでも毎日のように銃で犠牲者が出ます。地方に行くと、野球場などに銃持ち込み禁止スッテカーが貼ってあったりしてびっくりします。つまり銃を持ち歩くことが普通でここは(野球場では)持ち込んではだめだよと言う感覚です。
 今回の犯人も友人によると狩りは好きだったが人を撃つなどと言う証言です。信じられない銃の野放しようです。
 この高校での事件を聞きつけて在籍する生徒の兄が妹を守るために銃を携帯して学校付近をうろついていたのを逮捕されるなど、米国の銃に関する異常な感覚が分かります。
 2012年 Sandy Hook小学校での乱射事件で20名の小学一年生を含む26名が射殺されました。それから2年の間に学校での乱射事件は今回で74回目です。どうして政治はこの事態をほっておくのか。本当に理解できません。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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2年ぶりの土日 2014 年 6 月 9 日

 ニューヨークで過ごす2年ぶりの土日休日です。2年前の5月にACCETに提出する書類ASERの作成を始めました。それから土日は集中してACCET対策をすることとなり、土日に短時間の休憩を過ごすことはあっても完全休日となることはここ2年ありませんでした。当然、土日の遠出はありません。
 先日、ACCETから口頭での合格通知を得た今、土日の特別対策は必要なくなりました。よって久々の休日を過ごしました。しかも快晴。
 20年近くニューヨークに住んでおきながら、実はニューヨークのビーチ、コニーアイランドには一度も行ったことがありません。車で行く発想しか頭になかったのでマンハッタンとブルックリンの渋滞を抜けていくのも嫌だと思い、中々、行く気になれませんでした。
 しかし地下鉄でたったの1時間40分、いやあニューヨーク市と言っても広い!と思いました。こんな立派なビーチがあるとは。
 他州でのビーチしか知らず、ニューヨーク市のビーチなど他州に比べたらさぞかし貧相なんだろうと行く気もなかったのですが。立派、きれい。驚きました。こんないい場所に行きそびれていたなんて。狭いマンハッタンばかりでニューヨーク市は評価できません。やっぱりアメリカだと思いなおしました。
 コニーアイランドにはマンハッタンからNの地下鉄で終点まで行きます。帰りも地下鉄ですが帰りに私の乗った車両はいつの間にか中国人だらけ。車内中、中国語で一体ここがどこか分かりません。帰りマンハッタンに向かう途中、中国人のコミュニティがあるフラッシング付近をこのNが走る。多くの中国人がこの地下鉄を利用しています。ニューヨークにおける中国人の人口は爆発的に増えています。
 彼らのそぶりやマナーは米国に染まることなくマイウェイ。いいか悪いか。これだけ同胞がいればアメリカに気兼ねする必要もなくなるのか。
 ニューヨークを改めて感じた久しぶりの休日でした。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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いい週末 2014 年 6 月 6 日

 ACCETの月曜日の査察ですが、長い査察時間を終えて、帰り際に一言 ”There are no issues of concerns” (問題ナシ)。それを聞いた瞬間、職員一同、どよめきがおこり、拍手。普通、査察時にその結果は教えません。また、何も問題がないとは異例です。
 アメリカンスタンダードを検査するこの査察、不合格になるとビザの発行資格がなくなり学校運営は不可能となります。こんどの法律の改定により20%から30%の学校が消滅します。どの学校もこの査察を受けるのですがとても厳しく1回目で合格できるのは本当に稀です。私たちも3度目にして今回ようやく合格で感極まりました。
 通例、査察終了後40日以内に査察のレポートが届き、そのレポートの指示に従って弱点を直し、2週間以内にレスポンスとして報告します。弱点は査察時、最後のミィーティングでも口頭で伝えられ、査察翌日から弱点の修正を余儀なくされレスポンスにはやった結果を報告することになります。
 つまりは本来、査察そのものの準備も大変ですが査察が終了してからは対処の時間もなく、寝る時間もなくなるほどもっと大変になります。その弱点箇所が全くない!夢のようなno issues of concerns(問題ナシ)と言うことば。予想もしないクリーンヒットでした。
 昨日の夕方には立ち退きの件で大家との和解が成立しました。大幅な家賃の減額と11月末までは滞在を許すとのことです。あとは移転先と条件がそろえば抱えていた問題は一気に解決です。
 久しぶりにいい週末になりそうです。

広域通信制高校  一ツ葉高校校長

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ACCET訪問 2014 年 6 月 3 日

 今、ACCETによる最終訪問審査の最中です。オバマ政権が制定した新しい法律によりFビザ(学生ビザ)が発給できる学校は認可団体によりAccreditationを得なければなりません。
 このAccreditationとは認可団体の定める数々のスタンダードをクリアすることです。カリキュラムや教材、学校の校則、先生の資質、入学書類の管理、成績の管理、出欠の管理等が厳しく問われます。提出書類に加えて本日のような現地査察があります。
 今日は2名の査察官が来て只今、検証中です。朝の9時過ぎに来校の予定が8時20分と相当早く到着、書類の数々を検証しては彼らの疑問点が生じるたびに呼び出されて質問を受けます。5時くらいに終了の予定ですがとても長く感じます。

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大詰めか 2014 年 6 月 1 日

 昨日、今入居しているビルの取り壊しの件が正式に市から許可されました。グランドセントラル駅周辺の開発は数年前から噂され、前市長のブルームバーグが推進していました。新しく出来るビルの使用目的等を巡り、前政権の段階ではまだ開発の許可が下りていませんでした。現市長のデ・ブラジオは使用目的等に公共性を持たせ、グランドセントラル駅周辺の開発を許可しました。これにより当社が入居しているビルの取り壊しが正式に決定しました。
 この再開発は大がかりのもので、現在当社が入居しているビルが24階建、このビルと周辺のビルを取り壊し5ブロックにわたる再開発をグランドセントラル駅を中心に行うものです。現在の24階ビルは65階と高層ビルに変わります。マンハッタンの中心を全く違う風景にする開発です。オフィスの引っ越しを急がねばならない状況が揃いました。移転先の優良候補地はすでに選択済みです。退去するビルとの家賃等の交渉も大詰めを迎えました。それに加えて今度の月曜日はAccreditationのためのACCETの訪問監査があります。
 大事はいっぺんにやってきた方がケリがついていいか。という心境です。

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911 Memorial & Museum 2014 年 5 月 30 日

 2001年に同時テロで崩壊した貿易センタービル跡地に出来たNational September 11 Memorial & Museum (911記念追悼美術館)が物議を醸しています。先週から一般公開が始まったこの美術館、入館するには列を作らねばならないほど多くの訪問者があります。
 この美術館、建築の折にも911同時テロの犠牲者家族がもめたのが、行方不明の被害者の遺骨の上にこの建物を建設することです。多くの遺族が反対する中、この美術館は建築されました。
 また先週、開会式のあった数日後に元市長のブルーンバーグなど大物政治家をはじめとする有名人が一般入場者を締め出し、秘密裏にカクテルパーティを行ったことが発覚し、遺族の怒りをかいました。遺族にとっては行方不明者が埋もれている真上でカクテルパーティをするのか、墓の上で飲み食いしているとはとんでもない神経だと言う怒りです。
 今度は一般公開が始まった今、館内にあるギフトショップが問題となっています。合衆国の形をしたチーズプレートに911でアルカイーダから攻撃のあった場所をハートで示したもの。これは遺族のクレームで即、販売中止。その他911メモリアルウォーターや911で活躍したレスキュー犬のおもちゃ、サバイバーツリーのイヤリングなど。911の事件になじみがあるものとは分かりますが、2001年のことを考えるとそのようなものを売るべきではないと私も思います。
 そもそも、今や米国にとっては忘れることができない3000名以上の命が失われた悲劇の象徴の土地。一般の観光施設とは一線を科すべきと思います。

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またしても乱射事件 2014 年 5 月 26 日

 またしても銃による乱射事件。カリフォルニアで起きたこの事件。22歳の男性が交友関係のしっとから3人を刺殺し、3名を銃で射殺。車からの乱射によって十数名を負傷させると言う事件です。
 全米内でも大きな事件として報道させれていますが、この類の事件は残念ながら”またか”と言う気持ちにさせられます。犯人の狂気沙汰、犯行の動機は許せませんが、今度も違法取得のハンドガンが使われています。大量射殺可能なハンドガンが手に入るこの国、犯罪者本人の責任はもちろんですが、やはりおかしい!
 被害者の父親は”息子は銃を野放しにしているライフル協会や政治家に殺された。銃を持つ正当性を論議しても息子の生きる権利は論議されない。もうみんなうんざりのはずだ。”と涙ながらに記者会見をしています。
 本当にこの国はどこか間違っている。どうして自分を守るためと言う理屈で銃の販売が許されるのか?しかも大量に人の命を奪うことができる銃を?護身の域を超える大量殺人兵器のハンドガン。先の銃乱射で幼い子供たちがなくなった時、オバマ大統領は銃規制を誓いました。しかしながらライフル協会とそれを支援する議員によって一向に進展なく、またしてもこの事件。
一体、この国の正義はどうなっているんだと思います。

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少しハッピーかも 2014 年 5 月 24 日

 月曜日のメモリアルデイを含む大型連休が始まりました。通りのあちこちで旅行バックを引いている人たちを見かけます。朝、所要でニュージャージー州に出かけましたが朝から交通量が多い。金曜日の朝からニューヨーク脱出が始まっているようです。
 TVのニュースによるとニューヨーク近郊で500万人の人たちが移動すると言うこと。当局はそれに備え、列車やフェリーなどを増便するとのことです。
 昨日はこの大型連休の直前にもかかわらず、強制立ち退きに抗議するための弁護士作成の通知文を検証したりと大変でした。今朝になって担当の弁護士から連絡があり、先方はどうやら交渉のテーブルに付くみたいで少し安心しました。不動産のDianaからも連絡がり、移転先の大家からこちらが出した条件に対するCounter Offer(返答)がありました。まずまずの条件です。今日は少しハッピーな気分です。
 大型連休はACCETの視察準備で楽しめませんがせめて少しハッピーな気分で仕事しようと思います。

広域通信制高校 一ッ葉高校校長

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連休 2014 年 5 月 22 日

 週末は連休です。月曜日はMemorial Day(メモリアルデイ、戦没者記念追悼日)と言う米国では大きな祝日の一つです。毎年、5月の最終月曜日がこのMemorial Dayとなります。最初は南北戦争で亡くなった兵士を追悼するための記念日でしたが、その後、すべての戦争で亡くなった兵士を追悼する記念日となりました。
 この記念日に合わせてニューヨークにも戦艦が3隻、入港し、戦闘機と供に記念式典を盛り上げます。ただ、この日は今は戦没記念日と言うよりは家族が集まる日本でいうならお盆休みの感じです。ニューヨークで働いている人たちもこの連休に合わせて故郷の家族の元で過ごします。
 MTAはこの週末に合わせて金曜日の鉄道の本数を増やすと発表しています。金曜日に仕事を終えた人たちがその足でニューヨークから大勢、故郷を目指すからです。週末の天気はまずまずのようです。
 私は残念ながら迫るInspectionの準備に追われそうです。

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自宅付近で発砲事件 2014 年 5 月 19 日

 自宅付近で発砲事件がありました。自宅から数百メートル離れたFDR(都市高速)の入り口です。毎朝、散歩やジョギングで通る道なのでとてもショックです。
 発砲したのは警官です。数十発の弾丸で車で逃走を図っていた犯人は射殺。この犯人、私の自宅から数十ブロック離れた南のドラッグストアで強盗を犯しました。過去2回の強盗を犯し、警察側も警戒をしていたところでした。
 店側は警察の指示を受け、偽のクスリ瓶の中にGPSのチップを入れておき、現金と一緒に犯人に手渡しました。逃走した犯人は高速道路に乗る前に入り口の渋滞で立ち往生しているところを警官に発砲されて射殺。まさかGPSで居所が分かっているとは思わなかったでしょう。
 しかし、いきなり射殺とは。いつものように日本との違いに愕然とします。犯人は発砲した形跡はありません。しかし、車内から拳銃が押収させたことで警察官の発砲には批判はありません。警官が頻繁に殺させるニューヨークですから問答無用は仕方ないかもしれません。当然、犯人が銃をもって強盗におよんだのは承知の上でしょうから。
 しかし何と雑な取締り劇か。ハイテクを使った正義の勝利と言う人もいますが、自宅付近で起きたこの発砲事件、何ともうすら寒い思いです。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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