カテゴリー:NYこのごろ
クリスマスチップ
この時期頭が痛いのがクリスマスチップ。ドアマン、駐車場従業員、その他自宅の管理で世話になっている人たちに一年間の感謝を込めてクリスマスチップを渡します。日頃は何か特別なことをしてもらったお礼として手渡す少額のお金ですが、この時期は彼らにとってはボーナスみたいなもの。ある程度、まとまったお金を渡さねばなりません。いくらと言う決まりもなく相場も分からないのですが、色々と聞くと10㌦くらいから多くは100㌦まで。とても安い額ではありません。もらう方は一人からもらいますが、渡す側はかなりの人数に渡すことになり大きな出費となります。
このクリスマスのシーズンはクリスマスチップがらみで関係者たちの私に対するサービスも日頃より、より丁寧となります。クリスマスと言う心温まるシーズンのおかげでもありますが、日頃のサービスの質によってチップの額が決まるわけですから、出来るだけ印象良くしようとする努力は理解できます。
もともと米国はチップ制です。日本人には馴染のないチップ。慣れるのには時間がかかります。レストランで食事をすれば15%くらいのチップは残す。タクシーに乗っても15%位のチップを渡す。タクシーはクレジットカードも使えますが、運転手はいい顔をしません。トラブルをさけるためにも現金で支払ってしまいます。一ドル札が手元にない時はチップを支払うのに苦労します。米国で生活し始めたころ、タクシーに乗る時、一ドル札があることを確認していましたが、米人のしぐさを観察してなるほどと思いました。20㌦札しかない時でもまずお釣りをもらってそれからその釣銭からチップを払えばOKです。ただ15%の計算をするのはいまだに面倒です。
米人が15%の計算になれているかって?私もそう思ったのですが、レストランの中で携帯電話で計算をしている人を時々、見かけます。携帯にはチップ計算のアプリなどあります。チップは働く人の大事な収入で、多くをもらうためにサービスに力を入れる。この構図はよく効果が出ているように思います。日本のサービスは世界一と思いますが、日本にもチップ制があればもっと細やかなサービスが実現するのかもしれません。