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ニューヨーク的思考
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2014 年 3 月 24 日

カテゴリー:NYこのごろ

リーダーシップ

 デ・ブラジオ市長とチャータースクールはいまだにもめています。公立の学校を無料で使用するチャースクールの運営の仕方に真っ向から反対する市長は認可される予定だった3校のチャータースクールの開校を認めません。3校に通う予定だった生徒父母やチャータースクールの大物Success Academyは黙っていません。
 チャータースクールはもともと前市長のブルームバーグの政策によって数が増えたものです。前市長は生徒の成績や学校の風土が基準に達していない公立の学校をつぶして公設民営のチャータースクールへと変えてきまでぃた。
 この強引なやり方の時にも公立学校保護派から猛烈な反対を受けましたが結局は大きな波乱もなくチャータースクールの数は増え続け、教師の質の管理も許可されました。
 同じ反対を受けながら自分の市政を洋々と貫いたブルームバーグと現市長のデ・ブラジオの違いはリーダーシップだと思います。実業家として大成功をし、億万長者となったブルームバーグは330億ドル(3兆3000億円)の資産を抱える成功者です。言えば現市長とは器が違う。
 ブルームバーグは市長の座を退いたのち、市長時代の6人の市長代理、8人の長官から自分のコンピュータの技師を含める50人近い市長時代の部下を自分の会社に雇用しています。部下たちはまた市長のもとで働けることを誇りに勤務しています。日本では考えられない話ですが、長が変わるとすべてのスタッフが変わる米国ならではビッグな話です。
 大統領選をにらんでいる気もしますがこれはやはりリーダーシップのなせる業です。

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