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ニューヨーク的思考
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2012 年 7 月 13 日

カテゴリー:NYこのごろ

9月から値上げ

  本日、ニューヨークのタクシーの値上げが正式に決まりました。タクシー委員会(Taxi and Limousin Comission)が正式に値上げを許可しました。ニューヨークのタクシーは他州に比べて安く、3マイル(4.8Km)でほぼ、$13程度だったのものが14㌦になります。6年ぶりの値上げで17%の値上げとなります。
  前にも話しましたがニューヨークのタクシー運転手で生粋のアメリカ人を見たことはありません。ほとんどがアメリカへ移民してきた人たちです。彼らの多くはタクシーで生計を立てながら生活基盤ができれば祖国の家族を呼んで米国で生活する夢を持っています。その為には合法的に働きながら永住権を得て、最終的に市民権を得てアメリカ国民にならねばなりません。長い道のりです。
  タクシードライバーのマナーが良いとは思いませんが、大変な仕事であることには間違いがありません。タクシーに乗り込むと何か話しているので最初は話しかけられているのかと勘違いしてしまいますが、ほとんどの運転手が携帯電話のハンズフリーで話しながら運転しています。室内も決して清潔とは限りません。掃除はしているのかと言いたくなる車もあります。50㌦札を出すと釣りがないと言われたりします。黙っていると遠回りの運転をする運転手もいます。マナーやサービスはこんなもんですが働き詰めなのでしょうか。早朝、公園のわきなどにタクシーを止めて仮眠をしている運転手も良く見かけます。
  JFK空港からマンハッタンまでは固定料金になっています。従来は45㌦であったのが改定後は52㌦となります。タクシー委員会は今回の17%の値上げはあくまでタクシー運転手のためであってそのタクシーのオーナーのものではないと言っています。タクシーの運転手はそのタクシー営業許可の権利をオーナーからリースし、タクシー営業料をオーナーに支払う仕組みです。勿論、ガソリン代やタクシーそのもののリース代も支払うわけですから決して儲けの良い仕事ではありません。17%の値上げに便乗してオーナーが取る営業料も値上げ申請されたようですが却下されました。
ニューヨーク名物のイエローキャブ、値上げを機会にサービスも向上すればよいのですが。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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