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ニューヨーク的思考
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2014 年 1 月 30 日

カテゴリー:NYこのごろ

一般教書演説って?

 昨日、火曜日のニューヨーク時間午後9時からオバマ大統領による一般教書演説が行われました。日本語のこの表現はぴんと来ず何のための演説なのかよく分かりませんね。英語では the state of union address と言います。stateとは日本語訳すると”状況”、unionは連邦国家、すなわちアメリカ合衆国のことです。一般教書演説と言う堅苦しい言い方をやめて直訳的に言うと大統領が国の状況を演説すると言うものです。
 一般教書演説は毎年1月の最後の火曜日に実施されます。元々、大統領は議会に参加する権限がありません。この一般教書演説は上院下院の議員に対して大統領が党を超えて国の現状に対する考えを述べるものです。大統領には全権限がありますからこの一般教書演説には議員の他副大統領をはじめ各省の長官が出席します。リスクをいつも考えるアメリカは第3の大統領継続件があるPresent pro temporeに選ばれた上院議員、また行政長官1名、上下院の格闘1名をDesignated Survivor(指定された生存者)として欠席させます。
 もし、万が一、この一般教書演説がテロなどで攻撃されも国を運営できる最小の人数を残すと言う考えです。いつもどこかで戦争をやっているアメリカは絶えず、戦時下にあります。この姿勢は日本も見習うべきです。現状の日本は戦時下は感覚としてまだ遠いと考えている人は多いと思いますが。大地震なのど災害時を考えれば同じことが言えます。
 演説の内容は経済に重きがなされましたが移民法の改正、教育への設備投資など多くの声明が出されています。逆転国会が続き、オバマケアで不評を買う現政権の中、明るい兆しはシェルガスの革命による景気回復でしょう。米国民は戦争に勝った大統領、景気を良くした大統領を支持します。任期まで後半を迎えたオバマ政権。どこまでやれるのか2014年のスタート演説でした。

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