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ニューヨーク的思考
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2012 年 7 月 14 日

カテゴリー:NYこのごろ

俺たちに明日はない。

  ”俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)”と言う映画は知っていますか。ロマンスを絡めたギャング映画です。主演はWarren Beaty(ウォーレンビューティ) とFaye Dunaway(フェイダナウェイ)。脇役でGene Huckman(ジーンハックマン)も出ている大ヒット作品です。1967年の映画ですから随分とクラシックなものになります。
  主人公の銀行強盗で恋人どうしのBonnie(ボニー)と Clyde(クライド)は実在の人物です。1934年にテキサスレンジャーの襲撃にあって射殺されるまで、13人もの人を殺し、大胆な銀行強盗を繰り返したアウトロー(ならずものoutlaw)です。二人が所有していたコルト38とレボルバー45の拳銃が競売になります。拳銃の他にクライドが付けていた金のポケット時計やボニーの化粧道具なども競売される予定です。拳銃は長い間、ギャングの手に保管されていたものをコレクターが買い上げました。今回のニューハンプシャーであるオークションでは20万㌦前後(2000万円)位の値がつくと予想されています。犯罪者にも関わらず、アルカポネなどほかのギャングと違って米国で依然人気があるのはこの映画のおかげと男女のロマンス絡みであることまた、どこか昔のアウトローに憧れる米国気質だと思います。1929年の始まった世界大恐慌のさなかで銀行ばかりを狙った男女の強盗は米国人にどこかロビンフッド的なものを思い浮かべさせるようです。オークションには当時のテキサスレンジャーの息子なども参列し、当時をしのぶ行事となっています。

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