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ニューヨーク的思考
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2012 年 9 月 21 日

カテゴリー:NYこのごろ

iPhone5 発売日

  昨日はiPhone5の売り出しでニューヨークも過熱していました。こちらのニュースではニューヨークより東京や香港、オーストリアでの熱狂ぶりが報道されていました。発売元のApple社の株価は上昇気流、iPhoneの人気はまだまだ続きそうです。
  ニューヨークではこの発売への熱狂に合わせるようにNYPD(ニューヨーク市警)がiPhone等に対する新しいプログラム”Operation ID”を発表して購入と同時に加入するように呼びかけています。無料のこのプログラムはiPhone購入後にNYCで始まるシリアルナンバーを市警に登録すると言うものです。日本で言えば携帯電話を購入したら警察に製品番号を登録すると言うようなものです。
NYPDの発表によると今年の8月中旬で地下鉄内で奪われたiPhoneやiPadの数はすでに1,555件。昨年の1,386件を上回る数値です。日本では考えられないような数値です。このような実態を受けて地下鉄ではiPhoneの使用を控える人も少なくありません。
今回のiPhone5の発売によって盗まれる携帯等の件数は飛躍的に大きくなるとNYPDはうれしくない予測をしています。シリアルナンバーをNYPDに登録することによって盗まれた後の追跡が簡単になり、ブラックマーケットに流出するのが難しくなると言うことです。またしてもNYPDお得意の”悪い奴は捕まえる”手法の抑止力を狙ったものです。事件が起こらないように策を打つのではなく、取締りを厳しくして犯罪の発生を少なくしようと言う発想。合理的なようにも思えるがどこか違う気がします。
  ただ、iPhone5の発売に応じて犯罪が増えると言う予測を立て、事前の手は打つ。これはいたるところにみられるアメリカ式思考で”備えあれば憂いなし”のこの発想、日本も見習うことが多いような気がします。犯罪が多いニューヨークでならではのiPhone5の発売日です。

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