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ハリケーンその後
ハリケーンSandyのニューヨーク直撃は予想以上の被害を及ぼし、水害、停電と先週一週間は全く経済活動ができない状態となりました。公立の学校も先週月曜日から金曜日まで丸一週間の閉鎖となり、PCTECHもその都度、状況によって毎日、開校か閉鎖かの判断をしてきましたが、地下鉄が復旧できない週となり、まる一週間休校となりました。開校13年目を迎えるPCTECHですが1週間の休校に追い込まれたのは初めてです。
ニューヨークのインフラは非常に古くまた、海岸沿いにあるために大雨には本当に弱いインフラです。今回のような大きなハリケーンでなくとも突然の集中豪雨で道路が水浸しになったり、地下鉄が洪水のために不通になることは珍しくありません。ニューヨーカーの誰しもがハリケーンSandyによって地下鉄は不通になると予測したでしょう。だけどそれが1週間も続くとは想定外でした。
ニューヨークの中心はマンハッタン島ですが多くの働き手がクイーンズやブルックリン、ブロンクスから地下鉄で通勤します。地下鉄ストップ=経済活動の断絶、と言っても過言ではありません。洪水と強風による電線の断絶から停電も予想以上に長く続きました。マンハッタンの南の地区に電気が復旧したのは先週末です。5日ほど電気無しの中心部もありました。前にも書きましたが、停電で深刻なのは水道が出ないことです。水も飲めなければトイレを流すことも出来ません。高層住宅が多いマンハッタンで30階以上に住む人もいる中、エレベーターが使えない状態は監禁状態と同じです。
駐車場の不足から路上駐車をしている多くの車は洪水で沈没したり、倒れた木の下敷きになったりと尋常ではありません。停電によって医療補助装置が切れて死亡した人もいます。ニューヨークで70名以上の死者を出したこのハリケーン。本当に大きな爪痕を残しました。ニューヨークは世界に有する大都会ですが大陸性の激しい気候に位置する米国の一部には変わりありません。
PC TECHは今日から学校を再開することが出来ましたが、まだ地区によっては学校にこれない生徒もいます。バスなどの交通渋滞も激しく、ニューヨークの交通が依然通り元に戻るまではまだまだ時間がかかりそうです。
明日はハリケーンの災害の中、大統領選が行われます。ハリケーンの対応に対してはオバマ大統領は一定の評価を得ていますがロムニー候補とのさはわずか。大統領選挙は州ごとの勝ち負けで決まります。Swing Stateと呼ばれるどちらの候補に票が回るのか分からない州の動向が注目されています。
ハリケーン、大統領選挙と目まぐるしく世情が替わるニューヨークです。