カテゴリー:NYこのごろ
全米ライフル協会(NTA)
あの悲惨な乱射事件から1週間たった今日金曜日にNRA(National Rifle Assosiation)、全米ライフル協会の代表が記者会見を開きました。一週間前、コネチカット州のSandy Hook小学校で20名の小学生と6名の学校関係者がハンドガンの乱射によって殺されました。全米で銃規制の動きとそれを認めようとしない全米ライフル協会への反発が広がる中、ライフル協会はコメント控えていましたがこの金曜日に代表のWayne La Pierreがコメントを出しました。
抗議団体からさえぎられながら出したコメントは20人の幼い小学生たちが犠牲者になったと言う痛ましい事件の直後にも関わらず、銃の保持を正当化し、原因を他に向ける内容です。事件直後とは思えないそのコメントの内容は”The only thing that stops a bad guy with a gun is a good guy with a gun”つまり、”銃を持った悪い奴を止めることができる唯一の手段は銃を持ったいい奴しかない” 銃は悪くないと言うライフル協会のポリシーを事件後もそのまま言ってのけました。人を殺すのは人であって銃でないと言うライフル協会のお決まりの文句です。詭弁です。しかもこんな事件の直後に言うような言葉ではありません。
その他にもこのような事件が起こるのは殺人をテーマにしたビデオのせいだとか。最後にはライフル協会は解決策としてどの学校にも銃を持ったガードマンを配置するように協力すると言うのです。彼が言うにはこのような事件はまた起こる、模倣犯が出る。だから銃を持ったガードマンが必要だと言うのです。これでは銃のセールスをしているのと変わりません。ホント、どこか正常の世界観が抜けている気がします。このような人が銃規制に対してストッパーになっているこの米国の実態に冷たいものを感じます。
この発言に憤りを感じた人は400万人を超す全米ライフル協会にも多数いるはずです。これを機会に銃規制に向かって米国が大きな一歩を踏み出すことを願います。