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ニューヨーク的思考
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2013 年 6 月 4 日

カテゴリー:NYこのごろ

School Licenseきた

  本日、NY教育庁よりPCTECHへSchool License(学校営業許可証)が届きました。4年ごとに更新しなければならないこのライセンス更新には厳しい条件がいくつもあります。学校が教育法に基づき運営されているか、また運営されていたか。現地の視察に教育庁からの役人が査察に出向き、過去の書類や生徒数を念入りにチェックします。教師はもちろんライセンスを保有しておかねばならなく、一クラスの生徒数も規定を超えることはできません。教えられている内容はすべて教育庁の認可を得たプログラムでなくてはなりません。どれ一つかけても違法とみなされ、営業の許可は出ません。
  ニューヨーク市は教育には厳しく、公立の学校も毎年200校ほどが閉鎖になり、新しい学校に代わります。昨日、新しい法律が可決され、毎年行われる教師の評価基準がさらに厳しくなりました。最低の評価にineffective..なんと訳せばよいか、そのまま訳すると無能とかいう意味ですが、ここでは生徒に対して役に立たないという意味でしょうか。このineffectiveを2度マークした教師は解雇されると言う厳しいものです。ニューヨーク市側は生徒の利益を守り、学力を上げるための当然の手段だと主張、教職組合はそれに対して猛反発していましたが市側の言い分通りで合法化されました。
  このような環境ですから学校を運営するのは大変です。官がまずあり、学校はその下に従うという構図がしっかり出来上がっています。日本なら閉鎖などしたら生徒が大変、と言う発想をしますが、ニューヨークにはその発想はまるでない。よくない学校だから閉鎖する。わかりやすいですが乱暴です。生徒もいきなり自分の学校を卒業する前に失う。それだけでなく教師も職を失う。それでもルールが勝るのは合理的と考えるべきかもしれません。
  何はともあれ、PCTECHへの営業許可証が申請をはじめてようやく1年たった今、届いたのは感謝するしかありません。でも、時間がかかりすぎでしょうと言いたい。今週はさらに忙しく、教育庁とは別にACCETと言う認可団体の監査があります。これもオバマ大統領がサインした新しい法律に基づくものでF1ビザの発行証明書を出せる学校すべてが受けなければならないものです。認可に続く認可。しばらくは気が休めません。

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