いい週末 2014 年 6 月 6 日
ACCETの月曜日の査察ですが、長い査察時間を終えて、帰り際に一言 ”There are no issues of concerns” (問題ナシ)。それを聞いた瞬間、職員一同、どよめきがおこり、拍手。普通、査察時にその結果は教えません。また、何も問題がないとは異例です。
アメリカンスタンダードを検査するこの査察、不合格になるとビザの発行資格がなくなり学校運営は不可能となります。こんどの法律の改定により20%から30%の学校が消滅します。どの学校もこの査察を受けるのですがとても厳しく1回目で合格できるのは本当に稀です。私たちも3度目にして今回ようやく合格で感極まりました。
通例、査察終了後40日以内に査察のレポートが届き、そのレポートの指示に従って弱点を直し、2週間以内にレスポンスとして報告します。弱点は査察時、最後のミィーティングでも口頭で伝えられ、査察翌日から弱点の修正を余儀なくされレスポンスにはやった結果を報告することになります。
つまりは本来、査察そのものの準備も大変ですが査察が終了してからは対処の時間もなく、寝る時間もなくなるほどもっと大変になります。その弱点箇所が全くない!夢のようなno issues of concerns(問題ナシ)と言うことば。予想もしないクリーンヒットでした。
昨日の夕方には立ち退きの件で大家との和解が成立しました。大幅な家賃の減額と11月末までは滞在を許すとのことです。あとは移転先と条件がそろえば抱えていた問題は一気に解決です。
久しぶりにいい週末になりそうです。
広域通信制高校 一ツ葉高校校長
ACCET訪問 2014 年 6 月 3 日
今、ACCETによる最終訪問審査の最中です。オバマ政権が制定した新しい法律によりFビザ(学生ビザ)が発給できる学校は認可団体によりAccreditationを得なければなりません。
このAccreditationとは認可団体の定める数々のスタンダードをクリアすることです。カリキュラムや教材、学校の校則、先生の資質、入学書類の管理、成績の管理、出欠の管理等が厳しく問われます。提出書類に加えて本日のような現地査察があります。
今日は2名の査察官が来て只今、検証中です。朝の9時過ぎに来校の予定が8時20分と相当早く到着、書類の数々を検証しては彼らの疑問点が生じるたびに呼び出されて質問を受けます。5時くらいに終了の予定ですがとても長く感じます。
911 Memorial & Museum 2014 年 5 月 30 日
2001年に同時テロで崩壊した貿易センタービル跡地に出来たNational September 11 Memorial & Museum (911記念追悼美術館)が物議を醸しています。先週から一般公開が始まったこの美術館、入館するには列を作らねばならないほど多くの訪問者があります。
この美術館、建築の折にも911同時テロの犠牲者家族がもめたのが、行方不明の被害者の遺骨の上にこの建物を建設することです。多くの遺族が反対する中、この美術館は建築されました。
また先週、開会式のあった数日後に元市長のブルーンバーグなど大物政治家をはじめとする有名人が一般入場者を締め出し、秘密裏にカクテルパーティを行ったことが発覚し、遺族の怒りをかいました。遺族にとっては行方不明者が埋もれている真上でカクテルパーティをするのか、墓の上で飲み食いしているとはとんでもない神経だと言う怒りです。
今度は一般公開が始まった今、館内にあるギフトショップが問題となっています。合衆国の形をしたチーズプレートに911でアルカイーダから攻撃のあった場所をハートで示したもの。これは遺族のクレームで即、販売中止。その他911メモリアルウォーターや911で活躍したレスキュー犬のおもちゃ、サバイバーツリーのイヤリングなど。911の事件になじみがあるものとは分かりますが、2001年のことを考えるとそのようなものを売るべきではないと私も思います。
そもそも、今や米国にとっては忘れることができない3000名以上の命が失われた悲劇の象徴の土地。一般の観光施設とは一線を科すべきと思います。
またしても乱射事件 2014 年 5 月 26 日
またしても銃による乱射事件。カリフォルニアで起きたこの事件。22歳の男性が交友関係のしっとから3人を刺殺し、3名を銃で射殺。車からの乱射によって十数名を負傷させると言う事件です。
全米内でも大きな事件として報道させれていますが、この類の事件は残念ながら”またか”と言う気持ちにさせられます。犯人の狂気沙汰、犯行の動機は許せませんが、今度も違法取得のハンドガンが使われています。大量射殺可能なハンドガンが手に入るこの国、犯罪者本人の責任はもちろんですが、やはりおかしい!
被害者の父親は”息子は銃を野放しにしているライフル協会や政治家に殺された。銃を持つ正当性を論議しても息子の生きる権利は論議されない。もうみんなうんざりのはずだ。”と涙ながらに記者会見をしています。
本当にこの国はどこか間違っている。どうして自分を守るためと言う理屈で銃の販売が許されるのか?しかも大量に人の命を奪うことができる銃を?護身の域を超える大量殺人兵器のハンドガン。先の銃乱射で幼い子供たちがなくなった時、オバマ大統領は銃規制を誓いました。しかしながらライフル協会とそれを支援する議員によって一向に進展なく、またしてもこの事件。
一体、この国の正義はどうなっているんだと思います。
少しハッピーかも 2014 年 5 月 24 日
月曜日のメモリアルデイを含む大型連休が始まりました。通りのあちこちで旅行バックを引いている人たちを見かけます。朝、所要でニュージャージー州に出かけましたが朝から交通量が多い。金曜日の朝からニューヨーク脱出が始まっているようです。
TVのニュースによるとニューヨーク近郊で500万人の人たちが移動すると言うこと。当局はそれに備え、列車やフェリーなどを増便するとのことです。
昨日はこの大型連休の直前にもかかわらず、強制立ち退きに抗議するための弁護士作成の通知文を検証したりと大変でした。今朝になって担当の弁護士から連絡があり、先方はどうやら交渉のテーブルに付くみたいで少し安心しました。不動産のDianaからも連絡がり、移転先の大家からこちらが出した条件に対するCounter Offer(返答)がありました。まずまずの条件です。今日は少しハッピーな気分です。
大型連休はACCETの視察準備で楽しめませんがせめて少しハッピーな気分で仕事しようと思います。
広域通信制高校 一ッ葉高校校長
連休 2014 年 5 月 22 日
週末は連休です。月曜日はMemorial Day(メモリアルデイ、戦没者記念追悼日)と言う米国では大きな祝日の一つです。毎年、5月の最終月曜日がこのMemorial Dayとなります。最初は南北戦争で亡くなった兵士を追悼するための記念日でしたが、その後、すべての戦争で亡くなった兵士を追悼する記念日となりました。
この記念日に合わせてニューヨークにも戦艦が3隻、入港し、戦闘機と供に記念式典を盛り上げます。ただ、この日は今は戦没記念日と言うよりは家族が集まる日本でいうならお盆休みの感じです。ニューヨークで働いている人たちもこの連休に合わせて故郷の家族の元で過ごします。
MTAはこの週末に合わせて金曜日の鉄道の本数を増やすと発表しています。金曜日に仕事を終えた人たちがその足でニューヨークから大勢、故郷を目指すからです。週末の天気はまずまずのようです。
私は残念ながら迫るInspectionの準備に追われそうです。
自宅付近で発砲事件 2014 年 5 月 19 日
自宅付近で発砲事件がありました。自宅から数百メートル離れたFDR(都市高速)の入り口です。毎朝、散歩やジョギングで通る道なのでとてもショックです。
発砲したのは警官です。数十発の弾丸で車で逃走を図っていた犯人は射殺。この犯人、私の自宅から数十ブロック離れた南のドラッグストアで強盗を犯しました。過去2回の強盗を犯し、警察側も警戒をしていたところでした。
店側は警察の指示を受け、偽のクスリ瓶の中にGPSのチップを入れておき、現金と一緒に犯人に手渡しました。逃走した犯人は高速道路に乗る前に入り口の渋滞で立ち往生しているところを警官に発砲されて射殺。まさかGPSで居所が分かっているとは思わなかったでしょう。
しかし、いきなり射殺とは。いつものように日本との違いに愕然とします。犯人は発砲した形跡はありません。しかし、車内から拳銃が押収させたことで警察官の発砲には批判はありません。警官が頻繁に殺させるニューヨークですから問答無用は仕方ないかもしれません。当然、犯人が銃をもって強盗におよんだのは承知の上でしょうから。
しかし何と雑な取締り劇か。ハイテクを使った正義の勝利と言う人もいますが、自宅付近で起きたこの発砲事件、何ともうすら寒い思いです。
広域通信制高校 一ツ葉高校校長
Dectation Ceremony 2014 年 5 月 16 日
911 Memorial Musium(911 記念美術館)のDectation Ceremony(奉納式)が先程、行われました。2001年9月11日に起きた同時テロで崩壊した貿易センタービル、いわゆるグランドゼロに出来た美術館です。当時の被害者の遺品、貿易センタービルのアンテナ、被害者たちが脱出に使った階段、等、当時の状況を物語る多くの品が展示されています。
本日はその開会式。国歌斉唱の後、この美術館を設立するために自ら多くの献金をした前市長のブルームバーグのスピーチに始まりオバマ大統領へのスピーチとなります。亡くなった人々の栄光をたたえる大統領のスピーチに涙が出た人は多かったでしょう。
3000人もの人の命を奪った貿易センタービル破壊のテロ、許されるものではありません。13年たった今もあのテロの衝撃は消えることはありません。あの日を境にアメリカは進む道を大きく変えました。そしていまだに解決の糸口が見つからない中東との関係。出席者は大統領をはじめ、元国務長官のクリントン氏等、そうそうたるメンバーです。ニューヨークの悲劇はアメリカ全体の悲劇で決して忘れてはいけないと言うメッセージを感じさせます。
この美術館、一般公開は5月21日(水)からです。
陪審員 2014 年 5 月 9 日
米国は陪審制です。裁判の時、12人の陪審員が判決を判断します。一般から選ばれる陪審員の顔ぶれは時として判決の予想を大きく変えてしまいます。
過去にも色々と問題になったのが人種差別です。無罪を主張する黒人の被告に12人の陪審員はすべてが白人。判決は有罪。無罪の色濃い事件であるにも関わらず、陪審員の判定は有罪。マスコミも陪審員の判定が正しかったのか問い直すと言う事件です。
この陪審員はランダムに米国市民から選ばれます。選ばれた市民は仕事があっても放棄することはできず陪審員の職務を全うしなければなりません。米国で生活する人にはSS(Social Security)番号と言う個人番号が与えらえています。これは日本が導入しようとしている国民背番号のようなものです。このSSをつかって陪審員は抽選されます。
私に陪審員の通知が来ています。私の場合、国籍が日本なのでそれを理由に断ります。オンラインで陪審員不適切の意思表示を行い、証拠書類を提出しておしまいです。これでもう5度も指定があっています。それだけ米国で裁判が多いと言う証拠と思います。裁判が身近と言う感覚もします。
ニューヨークはチューリップ満開 2014 年 5 月 9 日
暫く日本にいました。一昨日、ニューヨークに戻りました。いつもの通り12時間と言う長いフライトです。毎回、いやなのが入国審査。審査官によっては日本での滞在理由をしつこくたずねられます。今回はとても淡泊で助かりました。
さてニューヨークは東京の天気を1か月巻き戻したような気候です。いまだにチューリップや桜の花が満開。日本では花粉症の脅威がそろそろ弱るこのシーズンですがニューヨークは花粉症大暴れのシーズンです。5月下旬までは相当な猛威をふるいます。
Pollen Allergyというニューヨーク版花粉症、もちろん種類は日本とは違いますが症状は一緒です。くしゃみが出る、鼻水、そして目のかゆみ。DavidもFrankも花粉症で悩んでいます。Frankは寝る前に風邪薬を飲むとか。長期の風薬は体に良くないと注意はしましたが、このくしゃみや鼻水はたまりません。今年は雨が少なく乾燥していてニューヨークの花粉が多いのだとか。春真っ盛りのこの気候の良い中、困ったものです。