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ニューヨーク的思考


予防 2014 年 10 月 5 日

 Ebola熱の患者がUSで出ました。テキサス州ダラスです。Ebola熱は西アフリカ諸国で猛威をふるい、71000名の患者を出してそのうち3,300名が死亡したと言う怖い感染病です。 空気感染はしませんが患者との接触により感染します。問題の男性はLibea出身でやはりアフリカで感染後にUSAに入国したと思われます。これに対するニューヨーク市当局の動きは素早い。高熱があり、吐き気を催す人があれば911(救急連絡)に通報との通知を出しました。また、病院にもその対応の訓練を求めています。
 ニューヨークのインフルエンザはこのEbola熱と症状が似ている。高熱と吐き気がセットです。通報や自主判断で多くの患者が病院で検査を受けましたが全員白です。事前に大騒ぎするのがニューヨーク流ですが何かあった時にこのような警戒措置を取っていなければ当局は市民から袋叩きにある。
 ニューヨークではは本当より大騒ぎしてしまいますが、万が一の安全を考えると大切なことです。

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Charter School 2万1千人デモ 2014 年 10 月 3 日

Charter Schoolが火を噴いている。Charter Schoolとは教育目的のCharter(憲章)を掲げ、市に特別に認められたいわば株式会社立学校のことです。市の予算を使って運営されるがその掲げるCharterを果たさなければつぶれる。市の予算を使うのだが学校自身は自由に給与を決めることも出来るし、指導方針は学校ごとに任されている。
 このCharter Schoolの大物がEva Moskowitz’s率いるSuccess Academies。彼女は32校ものCharter Schoolのオーナー。またニューヨーク市議会議員時代は現市長de Brasioのライバル。
 De Brasioは前市長のブルーンバーグと違いCharter Schoolには否定的。喧嘩を売るかのように先日、Chater Schoolのマーチがありました。なんと参加者2万1千名。父兄と生徒です。このEva氏は保護者、生徒を束ねるのがうまく、色々な局面で保護者を動員しては政治に揺さぶりをかけます。
 教育がそれほど政治の中心と言うことか、市長との個人的対決の構図か。さて?

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教育も競争 2014 年 10 月 2 日

 米国は日本と比べて教育の制度は進んでいると思います。米国には義務教育と言う言葉はありません。極端な話、学校に行かなくて、家庭で教育することも可能です。それでも違法にならない。
 ただ、一旦学校に通うとその成績や出席の具合に応じて進級は厳しく判断されます。ほとんど全員が進級、卒業できる日本とはその事情は相当違います。高校の卒業率は学校によっては7割、つまり3割の生徒が卒業できない。これは米国の生徒の質が悪いと言うことでは無く、その査定が厳しいことの結果です。査定が厳しいので先生は何とか卒業させるために宿題や補習で実力をつけさせる。日本の温情査定ではこの図は中々出てきません。
 その先生自身も査定を受け、その順番が公表されるという本当に授業の質向上のための競争です。学校自体も査定で不合格校は改善のラストチャンスを与えられ、出来なければ廃校となる。そこに会社立のチャータースクールが割り込んできて公立の学校の存在を脅かす。
 このような構図は教育も質の向上であると言うニューヨークの理念から来ています。
 万全ではないもののぬるま湯ではない体制は教育の在り方に緊張感を持たせます。

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プロセスが遅い 2014 年 10 月 1 日

 学校はNYS教育庁、DHS(Department of Homeland Security)そしてACCETに管理されています。当校の移転と名前の変更はこの3つの部署に報告をする必要があります。ACCETは外郭団体なので役所とは違います。移転と名前の変更でACCETの対応は早く、通知ももう来ました。
 あと2つの役所の対応は相当にのろい。名前の変更はまず教育庁の名前変更そのもの許可をもらいます。この許可が出るまで1ヶ月かかりました。どうしてそんなの時間がかかるのかと教育庁に尋ねるとLack of Man Power(人手不足)なんだそうです。1ヶ月の間、中間報告はなし、ただ待つだけです。
 名前の許可が出ると今度は新しい名前を使った書類の許可です。9月18日に手続きを終え、現在、連絡待ちの状態です。超Slowです。DHSにも先週、通知を出しましたが、これも返答なし。
 渡米最初のころはこれが普通と思えず、何度も電話したりしましたが実は役所の対応は万事この通り。
 分かってはいますがホント、何とかならないのかこのサービス精神のない役所魂。

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クラス定員 2014 年 9 月 30 日

 米国の小中学校の一クラスは20数名です。ただManhattanの人口は多く、それに対して学校の数が足りていません。多いクラスになると30数名となり、保護者も多すぎると批判しています。日本の一クラスの生徒より破格に少ないのですが、実際、一クラスで指導できる数は20数名でしょう。
 Career SchoolやESL Schoolも教育庁が教室を視察し、その定員を指定します。当校も教育庁により定員を定められています。また、ACCETも一クラスの定員を指定します。ACCETでは英語を教える場合、一クラス15名と決められています。教育庁では20名。ACCETの方がより厳しい規制です。
 当校は最大12名と学則で決めています。12名の数がもっとも語学を学びやすい環境だそうです。少なすぎると活気がなく消極的になる。多すぎると話す機会が減る。教育効果が高い一クラス数を決めることはとても大切です。

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健康保険制度はじまりました。 2014 年 9 月 28 日

 学校での健康保険の制度が始まりました。これはオバマ大統領の新法によるものに呼応した対応です。
 日本では健康保険の加入は当たり前。米国は基本的に加入の義務はありませんでした。今回、米国では新法によって健康保険に加入していない人には罰金が科せられることになりました。またある程度以上の企業は会社単位で加入しなければなりません。
 ただ日本の社会保険と大きく異なるのはこの保険制度に国が直接、関与していないことです。あくまでも保険会社と個人、または保険会社と働いている会社との契約になります。 その契約内容も保険料も様々です。多くをカバーする保険もあればそうでない保険もある。日本のように一律ではありません。
 またその保険の種類によって受診できる病院が決まっています。これは大きなポイントで受診できる病院が少なければいざという時に困ります。
 自由がきく分、不自由な面も多い。如何にもアメリカ的発想です。

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健康保険制度スタート 2014 年 9 月 27 日

 学校の保険制度が今月から開始です。と言っても生徒に対する保険ではありません。先生たちの健康保険制度です。
 米国は日本のように国民保険や社会保険のように国が管理する健康保険はありません。オバマ大統領は米国全国民が保険に入る法律をつくりました。またある程度の規模になると会社単位で保険に入ることを義務付けています。違反者は罰金です。
 この法律を受けて当校も保険制度がスタートしました。ただ、日本と大きく違うのは国との契約ではありません。学校が保険会社と直接、契約して一定の健康保険に加入するものです。学校と先生がそれぞれ負担料金をきめて保険料を会社に支払います。その率も会社によって異なります。
 また保険の加入は絶対義務ではなく、加入したい人が加入します。希望者は自分で好きな保険に加入することも可能です。
 ここら辺が自由な国アメリカの新保険制度です。

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ニューヨーカーなまり 2014 年 9 月 24 日

 なまりを気にしないのがニューヨーカーですが、実は現地アメリカ人ニューヨーカーにはニューヨークなまりがあります。初めてニューヨークに来た時はこのニューヨークなまりに戸惑う人も多いと思います。
 米国英語標準語と言う基準はないのですが米国英語は地方によって様々、アクセントがあります。ニューヨークの英語は若干早目の口調でそのおかげで単語が巻かれる発音になる傾向が多いように思います。
 例えばTwenty、カタカナで書けば発音はトウェインティ。しかし、トェニイと巻いて発音している人が多い。
 英語の聞き取りを難しくするのはこのような発音の問題もあるのですが、大方の原因は語彙力です。Streetで使われる単語は教材に出ている単語では補えません。積極的にStreetに出て語彙力を増やすことが大切です。
 発音の仕方は人によって様々くせがあります。会話の上達を言うなら特定の人と会話するより、出来るだけ多くの人と会話することがおすすめです。

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米国人ISIS兵士 2014 年 9 月 23 日

 とうとうアメリカのISIS(イスラム国)への空爆が開始されました。本格的参戦です。世論おされたオバマ政権が意を決して空爆を実行した形です。
 この参戦は今後の米国へ戦争の影を暗く落とすことになるでしょう。ISISから今回投稿されたビデオには米国訛りのISIS兵士のメッセージがありました。米国民がISISの戦士として米国を相手に戦っている。米国民にとっては本当にショックな映像です。
 FBIはさっそく人物の特定を始めましたが、これに合わせたようにFBIからの公開情報です。ISISで兵士として訓練を受けた100名以上の米国人ISIS兵士がすでに米国に舞い戻っていると言うものです。
 米国内テロを起想させ米国民に不安を与えます。FBIは何らの情報を得ているらしくこれらの人物はすでにマークしているそうですが安心できる話ではありません。もうすでに何十年も続いてるこのテロとの戦い、主戦場が米国内になればとんでもないことになります。
 明るいアメリカ、自由の国アメリカを守るためには代償なしでは済みそうにありません。

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訛りは気にしないのがニューヨーカーです。 2014 年 9 月 23 日

 当校では水曜日と金曜日にElectiveクラスを行います。この両日は提供されるテーマを自由に選び受講します。
 先日、ElectiveクラスのないようについてExcutive DirectorのDavidと話しました。生徒さんが求めるテーマを提供することで一致しましたが、学校側から一方的に明示するのではなくまずStudent Needsのサーベイを行うことになりました。
 結果はBusiness EnglishとPronunciation。Business Englishはさまざまなビジネスのシーンでの会話の練習やアメリカでの履歴書の書き方など、これは非常に役立ちそうです。一方のPronunciation(発音)はテーマが大きすぎて内容決定が難航しました。
 Native Speakerの発音にあこがれるのは誰も同じです。しかし、Native Speakerと同じ発音は難しい。どうしても自国語の訛りが出ます。私は発音より英語はコミュニケーションツールと思ってどんどん使った方が良いと思いました。Davidもその意見に賛成です。
 ここニューヨークではとくに色々な国のアクセントの強い英語が当たり前。コミュニケーションが成立している限り、誰も気にしません。アクセントを気にせず、積極的に話すのがニューヨーカーです。

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