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ニューヨーク的思考


大統領の特権(Executive Order) 2012 年 6 月 17 日

先日、オバマ大統領が移民に関するポリシーの変更を発表しました。米国は数多くの移民者がいます。先日発表されたポリシーの変更はこの移民の人たちの80万人に影響が及ぶものだと言われています。金曜日の昼過ぎにホワイトハウスからTV生中継で大統領の特別宣言が発表されました。米国の中でもニューヨークは特に移民の多い地区です。この発表を多くの人が見ていました。
  違法滞在をしている移民に対して強制送還を見送ると言う内容のものです。前にもこの移民問題につては触れましたが様々な事情から米国滞在に必要なビザが切れてそのまま、米国民と変わらずに働き、子供を育てている人たちが数多くいます。これらの人たちはいつか合法的な米国民になれるチャンスがあると信じて生活しています。
  DREAM ACT(夢の法律)と言う、現在、滞在資格のない移民たちに米国市民権の道を与えると言う法案が可決を期待されていますが2年前に共和党の反対で却下となりました。共和党はこの移民問題に関しては厳しく対応する姿勢を見せています。
共和党の大統領候補Mitt Romneyも不法移民には厳しい姿勢を見せています。
  民主党のオバマ大統領は大統領特権のExecutive Orderでこの法案を発表しました。このExecutive Orderは議会の承認を得ることなく法律を発令できるものです。過去の大統領が発令するたびにそれが憲法にそぐわぬ越権行為だと批判されていますが、いまだに憲法違反の判例はありません。
  今回、オバマ大統領が発令したものは16歳未満で米国に入って現在30歳未満の若者に限り、その滞在を合法として認め、働く権利も与えると言うものです。市民権への道は言及しないものの働く権利は毎回更新でき、ほぼ永久に働くことができると言うものです。
  共和党はこの特権を使った大統領の発令に猛反発しています。なぜ特権まで使用して法律を作るのかなのか?この秋の大統領選挙でラテン系の支持を得たいのがオバマ大統領の本当の狙いです。
  不法滞在を続ける移民の人やその支援団体、またニューヨーク市長などは賛成の支持をだしていますが、もしオバマ大統領が選挙で負け、共和党の政権になるならばこの法律は白紙に戻るでしょう。オバマ政権は大統領の意図とは反対にこの3年間の間に100万人以上も強制送還を実行し、家族バラバラになるなどの問題を起こしています。
  選挙のための法案と思うと気持ちが覚めるのは私だけですかね。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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大ネズミ参上! 2012 年 6 月 12 日

  ニューヨークでの出勤時間はラッシュ時となり、地下鉄もバスも大変混み合います。ニューヨークでこのラッシュ時に地下鉄の乗るのは大変です。地下鉄が来てもある時は満席で、と言ううより、ドア付近の人が動く気配がなく、止む無くその便は見送って次の便に乗ることなど珍しくありません。東京のように駅員が押し込んでギュギュウ詰で走ることはありません。
  満員状態と言うのは人の体に触れず、隙間なく乗っている状態で日本のそれとは違います。それでも朝の混み合いは嫌なもの。その混み合っている朝8時前に大ネズミが地下鉄の中に飛び込み、客の足にかじりついたと言う事件がありました。
  ダウンタウンに向かったこの地下鉄の座席に座っていた40歳になる女性の足にスラックスの裾から大きなネズミが這い上がって来て大騒ぎとなりました。女性は何とか払いのけようと頑張ったのですが、とうとう満員電車の中でスラックスを脱いでネズミを追っ払うことになってしまいました。そばにいた男性たちが盾となって女性が人目に触れないように配慮しました。
  悪夢のような出来事ですが、ニューヨークの地下鉄の駅で電車を待っていると時々とてつもなく大きなネズミが走っていくのを見ます。地下鉄のネズミは何年も前からニューヨークの環境問題の一つです。MTA(Metropolitan Transportation Authority)では追加予算1億6千万円ほどでネズミの駆除をやっているようですが撲滅は無理です。
  ネズミ天国の一つの原因は乗客が駅に食べ物を持ち込むことがあります。持ち込んだ食べ物を線路に捨て、ネズミがやってくる。マナーの問題も大きく関係しているわけです。
  ニューヨークのこの種の嫌われ者生き物の代表者たちはこのネズミの他にBed Bug、日本で言う南京虫の大きな奴です。ベッドに潜り込んで人を刺す。このBed Bugが出たらそのアパートは引越しするしか手がないほどの厄介者です。いつの日か複数の映画館の座席からこのBed Bugが発見され映画館が閉鎖になると言う事件がありました。リスやカゴメなど野生の動物たちと共存するニューヨーカーですがネズミとBed Bugはごめんです。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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身体検査反対アプリ 2012 年 6 月 8 日

“Stop & Frisk”(ストップ アンド フリスク), 警官が通行人を呼び止めて服の上から銃などを探す、身体検査をすることです。日本で言う職務質問のもっと突っ込んだ形のようなものです。
  ニューヨークの警官は捜査のありかたなどそのマナーなどがよく問題視されます。これもまた人種問題に絡んだことが多く問題となります。
  さて歩行中の市民が呼び止められこの”Stop & Frisk”を受けることがあります。NYPD(ニューヨーク市警)は犯罪を未然に防ぐためにこの身体検査を行っていると主張しています。ただNew York Civil Liberties Union(NYCLU)などの人権保護団体はこの”Stop & Frisk”をプライバシーの侵害と人種差別であると猛反対です。
  と言うのもこの身体検査を受けるほとんどの人が黒人かヒスパニック系だからです。この議論は今年、黒人の市議会議員が間違ってこの”Stop & Frisk”を受け、逮捕されてから、更に活発なりました。ここにきて先日のニュージャージ州での訴訟に加え、NYPDに一気にプライバシー、人権、宗教が絡む防犯活動のあり方への反発が来ている感じです。
  この”Stop & Frisk”に反対するNew York Civil Liberties Union(NYCLU)は何と”Stop & Frisk”を見たらスマートフォンで報告できる無料アプリをアップしました。GPSを利用してどこでこの身体検査が行われたかビデオに撮って報告するアプリです。この身体検査を見たらこのアプリを起動して報告しろと言うことです。ハイテク絡みのこの手法、さすがアメリカンな感じがします。
  ただ、GPSを使用してどこで身体検査が行われたかを瞬時に知らせることは犯罪者がその公開情報を利用して身体検査のある場所にはいかなくなると言う懸念も指摘されています。
  民主主義では自分の意見を主張できる権利がる。これはアメリカでの常識です。日本も同じ民主主義ですが行動を起こすのはアメリカ人のほうが日本人より積極的だと思います。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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監視カメラ2 2012 年 6 月 7 日

前にも書きましたがニューヨークには多くのsurveillance cameraと言う監視カメラが存在し、犯罪の防止やまた、犯人逮捕に貢献しています。NYPD(ニューヨーク市警)が取り付けたsurveillance cameraだけでなく、民間人がアパートなどの玄関先やデリなどの店主が取り付けたものを含めればこの監視カメラはいたるところにあります。エレベーター内、またビル内のいたるところにも設置してあります。
  一昔前はこのニューヨーク市でもプライバシーの問題が騒がれてこの監視カメラの是非が問われました。そんな時期から10年以上を経た今、この監視カメラはニューヨークの街の一部に溶け込んでいます。逆に911同時多発テロ以来、この監視カメラはテロの対策などに必要不可欠との認識が高まっています。
  ニューヨークにテロを仕掛ける人物がイスラム教徒であるためにNYPDの目はイスラム教へと向かいます。ここに人種と宗教の問題が大きく浮上し、国防もままならくなる現状があります。
  911の仕掛け人が隣のニュージャージー州にいたことからNYPDはニューヨーク州を超えてニュージャージー州にまで監視カメラを取り付けました。ニュージャージーのイスラム教徒の教会やイスラム教徒の良く集まるレストラン、そして小学校までです。
  今日、ニュージャージー州のイスラム教徒の団体がNYPDをイスラム教徒に対する差別とプライバシーの侵害であると訴えました。簡単に解決しそうにない問題がまた一つ。人種と宗教にまつわる問題は本当に日常茶飯的です。民主主義と自由を声高に正義とするアメリカ、その声に沿わない実態がいつもこのような裁判と言う形で露呈している気がします。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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Large Sugar Soda BAN(ソーダ禁止) 2012 年 6 月 4 日

天気の良い日曜日です。6月はニューヨーク中でもっとも過ごしやすい月だと思います。雨も少なく、暑くも寒くもない日。ニューヨークが一番輝いて見える月です。このシーズンは毎週、順番に各ストリートやアベニューの一部を車両通行止めの歩行者天国にして出店や音楽バンドなどが日曜日を盛り上げます。子供たちも長い夏休みを前にうきうきしているように見えます。このようなストリートでは食べ物も売りに出て、コーラーなどのソーダを飲みながら探索する人たちも数多くいます。
  さてそのソーダですが、今ニューヨーク市長のブルンバーグは砂糖が入ったソーダの大瓶の販売を禁止しようとしています。理由は多くの砂糖を摂取すると肥満や糖尿病の原因となり健康に悪いからだと言うことです。具体的には16オンス(およそ450グラム)以上の大瓶は販売禁止と言うことです。英語で”Large Sugar Soda Ban”と言っています。
  まだ提案段階ですが様々な意見がわいています。大人は多くの砂糖の摂取は悪いとわかっているはずだから禁止する必要はないと思うが何もわからない子供のためには禁止すべきだとか、市長は自由の国、アメリカの権限をことごとく制限しているとかです。
  ニューヨークでは公園やビーチなど公の場でビールなどのアルコールの飲酒は禁止されています。実はこの法律を提案したのもブルンバーグです。この飲酒禁止は夏の恒例になっているセントラルパークでのニューヨークフィルハーモニーが行うコンサート時は特別に解禁になります。市民の中には金持ちだけ優遇しているとの批判もあります。音楽会はよくて暑い日になぜビーチや公園で冷たいビールを飲んではいけないのかと言う意見です。
  ニューヨークのビル内、レストラン内、公園は禁煙です。これもブルンバーグの提案です。個人的には禁煙に関しては大賛成です。時分だけでなく、人にも害を与える喫煙そのものに私は大反対です。ただそれとは別に市長のブルンバーグが一人で色々なものを禁止してしまったのも事実。
  彼は決められていた市長の任期2回の法律を自分で3回に変更し市長の職を続行しています。この点も今回の砂糖入り大型ソーダ禁止の反対派の反感を買っている点です。かって映画スターであり映画監督であったクリントイーストウッドがカリフォルニアのCarmelと言う市の市長に立候補し見事、当選した時の立候補の理由が現職の市長が人前でアイスクリームを食べるのを禁止しようとした。イーストウッド曰く”It seemed un-American to me. I wanted to change that”(それはアメリカらしくないと思ったから、変えたかった)

広域通信高校 一ツ葉高校校長

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未成年の飲酒は禁止 2012 年 5 月 29 日

今日は快晴。ただ気温は90度F近くまで行きそうです。30℃を超えるくらいです。真夏日です。ここ3日間の連休は最後の日を除き、時折雷を伴うどしゃぶり。
  連休ですか?生徒がいないこの期間を狙って教室の改装を行いました。当然、連休返上です。ネットワークの再設定も完了し、今日からPC TECHでは新校長(School Director)のFrank氏による新体制が始まります。
  休日のマンハッタンは見事に観光客だらけです。そのほとんどがアメリカ人でニューヨークが米国の中でどれほど人気が高いのかを感じることができます。観光地で人気のるニューヨークですが、酒に関しては厳しく、公園などの公共の場でビールなどを飲むことは禁止されています。また米国では飲酒は21歳以上からと決められています。それでも若い人たちの酒の飲みすぎからくる問題が絶えません。  店で酒を買う時にID(身分証明書)を要求されることがあります。もし21歳未満に酒を売ると店が罰せられるためです。レストランで食事とワインを注文してもIDを要求されることがあります。この私でも行きつけでない店でIDを要求されたことがあります。
  なのに未成年者の飲酒による事故が絶えません。つい先日は19歳になった誕生日のお祝いをしていた大学生が過度な飲酒で死亡すると言う事件がありました。市(Health Department)の発表によると緊急病室(ER, Emergency Room)に運ばれる患者の数は2007年の7,958名から2011年は15,620名に跳ね上がり、その原因は若者の急性アルコール中毒によるものだそうです。
  事態を重く見たHealth Department (健康管理局) は200,000㌦(2000万円)の広告予算を組んで啓蒙活動に乗り出しました。自由の気質のあふれるアメリカですが、自由のままにしておくと度を越す、その対応に色々な規制が増えていく。気が付くと米国の規制は日本より多いと思います。
  ただこの飲酒の問題は家庭の教育の範疇にあると思います。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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3連休です。 2012 年 5 月 26 日

  全く、天気予報が当たりません。今日は午後から雷を伴う大雨との予報でしたが、ニューヨークは晴れ。ただ、ぐずついた天気の後の晴れで昨日に引き続き、とても蒸し暑く感じます。
  月曜日はMemorial Day(メモリアルデイ)と言って全米で祝日となります。明日の土曜日からアメリカは3連休です。もちろん、学校や銀行、郵便局なども休みとなります。
  メモリアルデイは米国のAmerican Civil War(南北戦争 1861-65)の追悼から始まり、現在ではすべての戦争に参加した米国人を追悼する日となっています。また、このメモリアルデイは戦争だけでなく亡くなった人々への思いを思い出す日もなっています。米国人にとっては墓参りなどするとても大事な日です。
  メモリアルデイは5月の最後の月曜日となっており、このような意味深い日の他に、夏のバケーションシーズンの始まりとも位置付けられています。夏のバケーションシーズンはこの5月の末に始まり、9月最初の月曜日の祝日Labor’s Day(レイバーズデイ)に終わると言う感じです。学校もこのレイバーズデイの翌日から新学期です。
  いよいよ長い夏の到来ですが、この3連休では各地で花火やビーチのオープンなどバケーションシーズンを先取りしたも行事があります。ニューヨークでも様々な行事が予定されていますが、その中でも各国から帆船が集結するマンハッタン南である海上ショーは絶景です。ニューヨークが一番明るく輝く6月がもうすぐやってきます。

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Muggy 2012 年 5 月 24 日

  今日のニューヨークは蒸し暑いです。暑さはさほどではありませんが湿度が高い。湿度のことを英語でHumidityと言います。ニューヨークはもともと気候が乾燥しています。冬場の感想は特にひどく、ドアに鍵を入れると火花が飛んだりします。この季節もやはり日本よりずいぶんと乾燥しています。
  私の髪はすこし天然のカールがかかっているのですが米国では乾燥しているため髪がまっすぐにストレートになってしまいます。日本に戻るとその髪が湿度のため、またカールがかかって米国にいる時より髪が短くなります。おもしろいでしょう。それほど乾燥度合いが違う証拠です。
  いつもこんなに乾燥しているこの地ではちょっと湿度が高いとものすごくムシムシした気がして息苦しくなってしまいます。今日の午前中のHumidity(湿度)は74%。夜中には85%まで上がるようです。TVの天気予報では今日の夜はMuggyだと言っています。蒸し暑いことをMuggyと言います。
  こんな日はどんなビルでもエアコンで必要以上に冷やします。ほとんどの商業ビルがセントラルヒーティングになっていてビル全体の温度を一括管理しています。誰がどんな判断で温度を決めているのか・・。夏場、冷えすぎてとても仕事ができる状態ではなくなることがあります。私だけかなと思い、同じビルのほかのオフィスを見てみると、真夏にコートを着て仕事をしている白人女性が居ました。本当に奇妙に映る光景ですが自衛するしか手はありません。
  日本では電力不足が大きな問題でこの夏の省エネが課題になっていますね。ニューヨークも変わりありません。マンハッタン近郊では過去3回ほど夏場に電力が止まりました。毎年、どこかの地域で電力不足のために電気が止まります。私が経験した大きな停電(BLACK OUT)では3日も電力がなく、クーラーは勿論、水道もストップ、もちろん夜は真っ暗でした。電力不足になるのはわかりながら冷やしすぎるニューヨークのオフィスビル。もっと日本並みの節電意識を持ってほしいと思います。

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6月にタクシー値上げ 2012 年 5 月 23 日

  ニューヨークのタクシー(Yellow Cab)が値上げをします。13,000台と言われるニューヨークのCabはほとんどマンハッタンを中心に走り、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズなどはその台数不足が指摘されています。マンハッタン以外を走るタクシーを導入する案もありましたがタクシー業界の猛反対もあって挫折しています。
  ニューヨークのタクシーはその運営する権利を市から買い取り、そのオーナーがタクシードライバーに貸すと言うシステムでニューヨークで有名な黄色いタクシーを運転している人、その人自身がその車のオーナーであることはまずありません。ニューヨークでは日本のような個人タクシーはありません。中には個人でやっている違法のタクシーもありますが・・。
  Yellow Cab以外ではリムジンカーと言う電話予約専門のタクシーがあります。割高ですが空港などに行くときはリムジンを利用します。と言うのもこのYellow Cabを道端で拾うのは結構大変だからです。中々、空車が来ないで随分と待たされることがあります。
  このYellow CabはTLC(Taxi and Limousine Commision)に所属しています。この度TLCの申し出で20%のタクシー代値上げになりそうです。2006年に大幅値上げを行って以来6年ぶりの値上げとなります。もともとニューヨークのタクシーは他州と比べても、もちろん、日本と比べても安いと思います。
  現行の基本料金が2㌦50㌣(約250円)、2マイル(3.2Km)毎に2㌦(200円)のプラスです。マンハッタン内をちょっとタクシーで移動すると5㌦(500円)かかるかかからないかです。日本とは比べ物にならないほど安い。サービスはいいとは言えませんが、このぶっきらぼうなタクシー運転手、ほとんどが移民です。ぶっきらぼーなのも言葉の問題がある場合があります。低賃金の底辺の仕事は白人ではなく移民の有色人種が支える。これはニューヨークの社会構成の特色の一つです。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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大物結婚式 2012 年 5 月 21 日

  朝なのに真っ暗。霧もかかって視界不良。昨日の晴天にうってかわって雨模様の天気です。今年第一号のTropical Strom(台風)がフロリダ沖から北上してきている影響のようです。ハリケーンほどの猛威はないものの、日本の中型に相当する台風です。今週は雨風がひどくなりそうです。
  まだ晴天が続く、昨日、土曜日夕方に大物政治家の結婚式がありました。次期市長選挙で一番有力視されている市議会議員の長(Speaker)であるChristine Quinn、女性です、の結婚式でした。彼女は同性愛者であることを公にし、今日の結婚式の相手も女性です。  3月に同性どうしの結婚を認めたニューヨーク州ですが、その法律が施行されて初めての政治家の同性結婚と言うことでニューヨークでは大変な話題となりました。この結婚式には市長のBloomberg、州知事のCuomo、NY警察長官のKelly、またニューヨーク州出身の上院議員などの著名人をはじめ200名以上のゲストが参加しました。まさしく同性婚は合法であり、普通のことだとニューヨークを代表する面々が証明したようなものです。
  まだまだ反対意見がくすぶる中、”同性婚は合法だよ”と政治家たちが再宣言しているように思えます。米国で6州がこの同性婚を認める中、全米、つまり連邦法ではまだ認めるに至っていません。同性婚を支持する民主党、反対の共和党。大統領選挙を前にこの問題も大きく取りざたされています。ただ昨日の幸せそうなこのカップルをみると、論議は一本の定規で測るわけにはいかない気がします。

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