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ニューヨーク的思考
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2014 年 2 月 14 日

カテゴリー:NYこのごろ

市長の判断ミス

 案の定、真夜中から大雪。朝は真っ白の状態で、午前中はさらに雪が激しく降りました。当然、公立の学校は休校と思い、TVでチェックするとなんとこの状況でオープン。当校もニューヨーク市の学校の運営に合わせますのでオープン。
 しかし、午前中、降りしきる雪は激しさを増すばかり。午後からは雪は雨に変わり、また夕方から雪に変わると言う予報です。いくつかの私立の学校は独自の判断で休校しています。Teachers Unionはデ・ブラジオ市長の学校オープンの判断が間違ったと発表しました。子供や父兄を通学によって危険にさらすべきではないと。
 私も前市長のブルムバーグの時はこの状況下なら休校にしたろうなと思います。前市長の時はリスク回避が多く、このような事態の時は除雪を行う衛生局のスタッフと市民に直接、注意を促していましたが今度の新市長にはそれがない。
 市長にはニューヨーク市全体の統括権があります。ニューヨーク市警(NYPD)、ニューヨーク消防局(NYFD)もちろん衛生局(DSNY)もそうです。米国の大統領と同じようにすべての権限を統括する力があります。特にNYPDなどは戦闘用ヘリコプターなども装備し軍隊なみの装備で市長の権限の大きさが分かります。
 誰が責任者か見えにくい日本の縦割り行政と違い米国は一点集中型。雪による学校の休校の有無も市長の裁量とみなされます。あまりに寒い時は市長が自ら市民に警告を与える。これもニューヨーク市では当然です。新市長はまだまだここら辺の気遣いまで届いてないように感じます。
 さて当校は午後からは休校と決定しました。昼過ぎの今、雪は小康状態になっています。この間に生徒も職員も帰すことと決定しました。前回のストーム時に地下鉄の本数が減り、電車に乗り損ねた人たちがホームにあふれ、帰宅するのが大変でした。これを回避するため、休校と決定です。これ以上の被害なくこのストームが通り過ぎてくれることを願います。

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