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ニューヨーク的思考
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2014 年 10 月 27 日

カテゴリー:NYこのごろ

エボラ熱余波

 エボラ熱のパニックは続いています。ニューヨーク州では医者のSpencer氏が西アフリカでのエボラ熱援助から帰国後、感染が判明、急きょ隔離入院。発症する前に地下鉄に乗って観光地のHigh Lineを訪れ、更にボーリングまでやったことで市民をパニックに陥らせています。
 また同じ西アフリカで看護活動をしていた看護婦のHivkox女史はニュージャージ州で隔離、軟禁の状態。エボラ熱の潜伏期間が21日間であることから狭いプラスチックのテントに軟禁されています。差別的で非人道的な取り扱いを受け、犯罪者扱いだとして、ニュージャージー州のChris知事を訴える構えです。
 エボラ患者であるかどうか分からない彼女には同情が集まっています。
 一方、医者であり、体調がすぐれなかったことを押してNY市内を動き回ったSpencer氏には非難が集中しています。Dr.Ebolaとまで言われ、防護服を着た記者がSpencer氏の部屋の中まで放映する始末。報道のあり方を考えてしまいます。
 アメリカは個人の権利を主張する割にはプライバシーの保護は日本とは大きく違います。情報公開の方が優先します。
 何かことに巻き込まれれば大きく顔も、名前も報道される。それがいいのかどうか。しかしこれも米国の文化です。

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