Menu

ニューヨーク的思考
RSS Feed

2012 年 2 月 25 日

カテゴリー:NYこのごろ

監視カメラ

  今日は所用で隣のニュージャージ州に出かけました。マンハッタンから霧の高速道路を走ること20分程度でたどり着きます。まあこの霧の中、みんな飛ばすこと飛ばすこと。法定速度が時速50マイル<時速80Km>のところ、時速70マイルくらい<時速110km>で走り抜けていきます。マンハッタンを囲む都市高速の東側はFDRと呼ばれますが本当に狭くて、車が一台やっと通るくらいの車線が4本あります。こんな天気の悪い日はもっとゆっくり走ればと思いますが、せっかちの多いニューヨークではこんな考えは通用しません。
  このニュージャージー州のニューアーク市が今、もめています。正確に言うとNYPD<ニューヨーク市警>とNewark市がもめて関係市長や知事にまでそれに巻き込んでいます。Newark市は先日、その地で葬儀が行われたホイットニーヒューストンの生まれ故郷でもあります。ニューヨークからの国際便はニューヨーク市にあるJFKを利用するかこのニューアーク市にあるニューアーク空港を利用します。大きな家具屋(IKEA)などもありニューヨーク市民にもなじみが深いところなのですが、先般ニューヨーク市警がsurveillance カメラ<犯罪防止用の監視カメラ>を取り付けたことが問題になっています。このカメラ、ニューヨーク市の警察が管轄外の隣の州まで来て取り付けたこととイスラム教の人たちがよく集まる場所に取り付けたことで人権問題などの物議を醸しだしています。イスラム教徒がよく利用する、コーヒーショップ、教会、はては小学校までが監視の対象となっています。しかも監視しているのは隣の州のNYPD。ニューアークの市長とニュージャージー州の知事も異議を申し立てていますがニューヨーク市長のブルンバーグはNYPD<ニューヨーク市警>を擁護しています。
  実は911の首謀者たちはニュアークであの貿易センタービル破壊の案を練っていたという事実があり、この監視カメラはNYを守るために取り付けられました。Newarkの住民には監視カメラ自体がショックなのかもしれません。マンハッタンに住むとあちこちにこの監視カメラがあってそれが慣れっこになって、今では大きな不平はでていません。実際、この監視カメラ、ニューヨーク市では犯罪者を捕まえるのものすごく貢献しています。ニューヨーク市で起きた事件はほとんど何らかの映像がこの監視カメラに残っています。プライバシーの問題は無視できませんが、土地柄、この監視カメラは不可欠のように思えます。

広域通信高校 一ツ葉高校 校長

ブログランキング・にほんブログ村へ