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ニューヨーク的思考
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2012 年 2 月 29 日

カテゴリー:NYこのごろ

本人確認 Activate

会社の銀行口座を新たに開設しました。ビジネスで口座を開口すると、トークンと言う小さな計算機みたいな機械が送られてきます。この機械はネット上で残高を確認したり、送金したりするときに使います。ネット上の自分のアカウントにサインインする際にこのトークンのボタンを押すと、ランダムに数字が出ます。毎回違うその数値を入れてようやくサインインできる仕組みです。
  このトークンやクレジットカードなどは電話で本人が”Activate(使用開始)”しなければ使えません。このような大事なトークンやクレジットカードは郵便(USPS)で送られ来るのですが、この郵便、手違いで人のポストの入ったり、紛失したりなどの”事故”は結構頻繁にあります。それでこのように重要なトークンやカードは本人確認のため電話でActivateする必要があるわけです。
  昨日はこのトークンを銀行に電話してActivateしました。口座番号や税金の番号を聞かれたのち、母親の旧姓まで聞かれます。母親の旧姓は事前に登録しておいたものなのでよいのですが、この本人確認、携帯電話の申込みの時ににもあり、その際は生年月日に始まり次の中から知っている通りの名前を選べとか、あなたの乗っている車は何ですかとか、聞かれているうちに何でこんなことまで知っているのかと気持ちが悪くなったことがあります。
  日本でも検討されている国民背番号制、米国には日本のような戸籍はありませんがこの背番号はSS(ソーシャル・セキュリティ番号)と言って国民に割り振りされています。このSS、給与をもらうにはもちろん、車を買ったり、カードを申し込んだりとほとんどで必要とされ、その個人の情報とリンクしています。おそらくその情報からの質問だと理解しています。社会のセキュリティを守るために個人のセキュリティ情報を使う米国。個人情報云々を盾にする日本、遅れていませんか?

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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