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ニューヨーク的思考
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2012 年 3 月 3 日

カテゴリー:NYこのごろ

Broken Window

  Broken Window (割られた窓) セオリーを書いたJames Q Wilsonが今日亡くなりました。80歳でした。このセオリーは1982年に発表され、全米、特にニューヨークの犯罪率低下に大きく貢献しました。大きな犯罪は小さなことから始まるというセオリーで窓ガラス一枚割られても見逃してはならないと言う考え方です。
  まるで古い映画の世界のようですが当時のニューヨークは地下鉄の中や電車の中にも落書きがあり、街の中は落書きだらけでした。落書きなど小さな犯罪を見逃さずに徹底的に取り締まることで大きな犯罪を減らすことができるというこのセオリーはニューヨークで実行され、前市長のジュリアーニの時代にその成果が大きく開花しました。
  まだまだ犯罪の多いニューヨークですが観光で有名なタイムズスクエアなどはこのセオリーに基づき、怪しい店などを立ち退かせ、健全なエリアに生き返りました。
  ニューヨークは全米の中でも警官の数が一番大きく、携帯する武器も軍隊並です。街の中で警官が多いことは初めはかえって不安をあおられるかもしれませんがそのうち逆にそれだけ安全に力を入れていることに気が付きます。Stop&Friskと言って警官は職務質問をよくします。この職務質問の対象が黒人やヒスパニックの人がほとんどだということが問題視されています。土地柄、職務質問は仕方ないと思います。そのやり方に注意することが大切だと思います。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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