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ニューヨーク的思考
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2012 年 5 月 3 日

カテゴリー:未分類

Navy Seals特別任務

  11月の大統領選を前に現職のオバマ大統領と共和党の対抗馬Mitt Romneyの応酬戦がヒートアップしています。あまり強調されることはありませんが、世界の警察役を果たしているこの米国。いつもどこかで戦争をやっています。
  その米国側の最高指導者が別名”Commander in Chief”と呼ばれる大統領。米国軍隊の直属の総司令官は大統領です。米国が戦争で不利になれば当然その総司令官である大統領に批判が集まります。逆に戦争での成果が上がれば大統領の支持率は大きく跳ね上がります。
  憲法で戦争を放棄している日本ではありえない話ですが、戦争の当事者になっている米国民の立場からすれば当然です。自分の息子や娘が戦地に行っている家庭が多くあるわけですから、その司令官の評価が戦争の流れによって変わるのは理解できます。
  2001年の9月11日にニューヨークの貿易センタービルを破壊し、3000名以上の命を奪ったアルカイーダの総大将ビンラデンをオバマ大統領の指揮のもと殺害したのが1年前。1年前のこのミッションが成功した時、オバマ大統領の支持は飛躍的に向上しました。歴代大統領が長年、追い続けたテロの首領をを仕留めたわけですから偉業です。
  しかし、1年経った今、オバマ大統領はこの事実を大統領選のキャンペーンに利用しています。対する共和党のMitt Romneyはオバマ大統領がビンラデン殺害を大統領選に利用していると批判しています。しかし、ここには本物の主役が存在しないと思います。ビンラデンの指揮のもと起きた911の参事、本当はその犠牲者や犠牲者たちの家族のことにもっと話題が集中すべきです。来たるべき大統領選でそんなことは横に置かれてしまっています。ビンラデン殺害の本当の意味を米国民は考えるべきだと思います。
  Navy Sealsとはオバマ大統領の指揮のもと、このもっとも難しいミッションと言われたビンラデン殺害作戦を成功させた米軍一の特殊部隊です。1年経った今、彼らに対する賛辞よりも大統領選での取り扱い方のほうが大きく取りざたされています。

広域通信高校 一ツ葉高校 校長

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