カテゴリー:NYこのごろ
爆破事件
昨日の昼間、マンハッタンの住宅街で爆発騒ぎがありました。私の自宅の近くです。マンハッタンは南北に1番、2番、3番と通りが走り、東西に1丁目、50丁目などと名前の付くストリートが走り、碁盤の目のような道路の作りです。
この2番通りはスーパーやレストランなどが立ち並ぶ住宅街です。このメイン通りと72丁目を結ぶ交差点で大きな爆発事故が起こりました。2番街の地下は今、新しい地下鉄路線を建設中でその上の道路も工事で封鎖されて迂回路ができていた関係もあり、奇跡的に一人のけが人もありませんでした。
テロによる犯行ではないということで、工事中にトンネル掘削で使用するダイナマイトが爆発した模様です。実は道路の爆発は1回だけではありません。ニューヨークの映画などで道路から白い煙が立ち込めているのを見たことありませんか。あれは地下を走るスチームがもれて蒸気となって道路上に立ち込めているのです。このスチームの力を借りて冬は暖房、夏は冷房の動力としています。非常に古いシステムで、100年以上経つものもあります。
このパイプが爆発して大勢の負傷が出た事故がありました。今回の事故と同じように道路が吹っ飛んで大変なことになり一帯は2,3週間立ち入り禁止でした。この事故は私たちの学校のPCTECHのすぐ近くで起こりました。ニューヨークは建物も非常に古くやはり100年近くの建物もいっぱいあります。最近は古い建物がブルックリンで倒壊し大きな事故となりました。これもたまたま夏休みシーズンで部屋に誰もいなかったことから大きな参事には至らずにすみました。
ニューヨークに住んでいるとこのような事件は結構あります。貿易ビル跡の建設中ビルの屋上にセットしてある大型クレーン車が落ちてきたとか。どうしても日本と比較してしまいます。こんなに狭い地区でやたらと事故がある。これはやっぱり米国流と米国気質が日本とかなり違うからと思ってしまいます。簡単に言えば”おおざっぱ”。悪く言えば”いい加減”。
エレベーターに乗りかけた人がエレベーターが突然上昇したため即死したという悲惨な事故もありました。とても信じがたく、またエレベーターに乗るときは足早になってしまいました。予期せぬこのような事故が起きないようにと事故が起きると当局が厳しく取り締まり、事件に関係した各社は営業ができなくなる、責任者は逮捕など本当に取り締まりには充実しています。しかし事故を起こさない発想や日頃の管理は遅れている気がしてなりません。事故防止のために考える手順がさかさまな気がしてなりません。厳しく取り締まれば各関係も管理に注意するだろう。分かりやすい発想ですが、これは合理的ではないと思います。