カテゴリー:NYこのごろ
自転車の安全講習会
自転車は車道を走る。本当はこれは日本でも同じ規則ですよね。日本では歩道を走るのが当たり前のようになっていますが、ニューヨークでは自転車が歩道を走るのは厳禁です。
子供や買い物行くお母さん、そして通勤、通学と気軽に自転車を使っている風景を日本では見かけます。ニューヨークではそのような風景は目にしません。ニューヨークで自転車と言えば”スポーツ”のイメージです。自転車は車道を走ると決められています。自転車に乗っているほとんどの人はヘルメットをつけてその恰好はスポーツウエアが大半です。休日には子供にヘルメットをつけさせて公園を走っている親子連れのツーリングカップルも良く見かけます。
車道を走るこの自転車のいくつかは渋滞の車の合間を潜り抜け、信号を無視したりとドライバーからの非難も少なくありません。歩行者が自転車と接触すると言う事故も絶えません。交通違反の自転車には反則切符が切られますが、このような取締りにまた拍車がかかりました。
一般の人が乗る自転車の他に”商業用自転車”をニューヨークではよく見かけます。これはレストランが出前に使う自転車です。日本で言う出前です。日本で出前と言えばそば、うどん、ピザ、丼などちゃんとした器に入ってバイクでやって来るのを想像しますが、ニューヨークで言う出前(Delivery)はビニールの袋に入ったポリエステル容器の配達です。
出前人はこのビニールの袋をぶら下げて自転車で運びます。この”商業用”自転車が今回のターゲットとなりました。出前人の雇い主は出前人を安全講習会に参加させることを義務とする法律が可決されました。また続いて可決されるであろう法律は出前人に雇用主が分かるベストを着用させるものです。 これによって無謀な運転をした出前人の雇い主は罰せられると言うものです。日本のように多くの自転車を見かけるニューヨークではありませんが、自転車の無謀な運転で死亡事故もあります。
ただ、商業用自転車に絞られた今回の法律、公平感を欠いている気もします。