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ニューヨーク的思考
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2012 年 12 月 7 日

カテゴリー:NYこのごろ

Assembled in USA

USA産の有名な商品と言えば、みんなさんの多くが使っているi Phoneやi Pad。ご承知のようにアメリカApple社の製品です。実はアメリカの製品なのですが、生産地は中国。つまり、米国内や日本で販売されているi Phoneは中国製です。
i Phoneをお持ちの皆さんは裏の小さな英語表記を見ると Assembled in China.と言う文字が見えるはずです。中国で組み立てられた、と言う意味でMade in Chinaとは違います。i Phoneの部品のほとんどは日本製や韓国製です。Apple社が他国の企業に発注してそれを中国で組み立てる。そして出来上がった商品を米国や日本で中国から輸入すると言う仕組みです。
何故、このようなことをするのか、中国の人件費が安かったからです。ところが中国の人件費は上がり、中国人従業員との問題も勃発。Apple社のCEO Tim Cookは来年、中国での生産をUSAに戻す計画だと発表しました。iPhone やMacコンピューターのヒットで中国に生産拠点を置きながら米国内でも60万人の雇用を実現したApple社。USAに生産拠点を移すことで米国の雇用はますます安定し、景気回復に一助買うことは間違いありません。
オバマ大統領が再選し、中国などの海外にある大手企業の生産拠点を米国内に戻すことが大きな政策の一つになっています。米国は中国への技術流出もずいぶんと心配しておりその政策に企業が呼応した形です。この先、他の事業も次々と米国内への生産拠点移動が活発になると思います。中国への対決姿勢を強める米国。今後も中国との摩擦は避けられない模様です。

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