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ニューヨーク的思考
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2013 年 5 月 15 日

カテゴリー:NYこのごろ

売り物は5ドルまで

  ニューヨークにはいろいろな国から移民が集い、その文化を守り、コミュニティを作っています。その移民の種類ではニューヨークは全米NO1です。移民してアメリカ国籍となった人たちは様々な職業に就きます。ニューヨークの街を見ているとなぜかその職業が出身国ごとに偏っている気がします。
  日本でいうコンビニエンスストアのDeliでは韓国人、中東系が多い。また、クリーニング店は圧倒的に韓国系が多い。街中の簡易型のブースで新聞やガム、飲料水などを売っているスタンドは圧倒的にインド系が多い。
  この便利なスタンド、5ドル以上のものを売っていはいけないと言う法律があります。他の店との競合を防ぐために市はスタンドに対して売り物の価格を5㌦までとしています。急に雨が降り出した時など折り畳み傘をスタンドで買ったりしますが4㌦のすぐに壊れる安物しかここでは手に入りません。
  実はこの4㌦の傘も2002年前にはここでは買うことができませんでした。2002年以前は2ドルまでしか売れなかったからです。それ以降5㌦までの販売が認められ、折り畳み傘も売れるようになりました。
  次期市長選で最優良候補とされているChristine Quinn女史はこの5㌦の限界値を10㌦までに引き上げる法案を提示するようです。10㌦にあげることによってスマートフォンなどのプリペードカードなども売れるようになり市民生活にプラスになると提言しています。もちろん、間近に迫った選挙での人気取りの一幕でしょう。ニューススタンドに5㌦の制限があったのは私も今日知って驚きました。どおりでどのスタンドも新聞や飲料水、キャンディなど同じものばかりを並べているわけです。

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