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ニューヨーク的思考


初めての自前のCharter School 2016 年 12 月 16 日

 ニューヨークで積極的にCharter Schoolを展開しているSuccess Academy。公共の建物、主に公教育が撤退した建物を使用し、市民の税金で学校を運営する。学校の憲章(Charter)を掲げ、公共の学校と同等として運営するが、教職員の給与は自社で決めて市に払わせる。
 運営内容は生徒父母に支持されているようだが、Chater Schoolの反対集会には父母をバスで大量導入して抗議と強引なやり方。ことごとく市と対立。特に現職の市長とは市長就任前からの政敵の中。
 このCharter Schoolの代表がMs.Moskowitz 。TrumpによってSecretary of Education にノミネートされている。
 今でもTVを見れば市長デブラジオの批判広告、”市長はPoliticで遊ぶのをやめろ。Charter Schoolの入学を待つ多くの生徒のために直ちに公共の場所を開放しろ”というメッセージが流れる。もちろんMs.Moskowitzの主導。何年もの間、Charter Schoolに公共の場を開放しろと言ってきた Ms.Moskowitz。
 ところが、手のひらを返したように60億円を投入して自費で学校を買い付けた。このタイミング、やっぱり考えてしまう。Secretary of Education にノミネートされ、出方を変えたか?
 教職組合など彼女の教育省長官就任には猛反対している。今後の政権運営の駆け引きの一つのように考えてしまう。Trumpも大統領就任前に色々とその行動は公約から修正されている。
 米国は明らかに変化している。

New York Walker

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トランプ人事は続く 2016 年 11 月 25 日

 今日は感謝祭。七面鳥は受難の日。4600万羽がこの日のために殺される。七面鳥を食べパンプキンパイを食べて米国を家族で祝う日。
 昨日は感謝祭前日で大型連休前。学校の職員もスーツケースを持って出勤する人もあり、マンハッタンを脱出して故郷に帰る日。早くも2時過ぎから都市高速道路は渋滞が始まった。
 一夜明け、今日の感謝祭から米国はクリスマスを挟んで年末までホリデーシーズンになる。子供のころにこのような経験がない私にはどうもしっくりといかない。やはり、年末年始の日本の雰囲気の方が私にとってはホリデーシーズンに感じてしまう。
 米国は1月2日からかきっとビジネスが始まる。今が日本の年末年始の気分か。
 でも今年の1月は違う。8年ぶりの大統領就任式がある。1月を前にしてトランプ政権は閣僚やその他の役職を次々と発表していつものホリデーシーズンとは違う緊張感が流れる。
 Education SecretaryにBestsy Devosが選ばれた。ニューヨークに100以上ものチャータースクールを作り、公立の学校の存在を脅かしている。もっとも前市長のマイケルは彼女を高く評価し、公立の学校をこの公立と私立の中間ともいえるチャータースクールに教育改革を託した。
 チャータースクールに反対する集会にはチャータースクールの父兄をバスで送り込んで対抗するという強引なやり方。また、現市長のデブラジヲの因縁の宿敵のBestsy女史。Teachers Unionは全く予想もしないUnhappyな人選。
 何やらまた、とんでもない変革が起こりそうな気配。今年はクリスマスで浮かれてばかりいられない米国だ。

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ヒラリーにまだ返り咲きのチャンス? 2016 年 11 月 18 日

 毎日、話題が絶えないトランプ政権。ミッドタウンにある私邸の周りではデモが続き、そのSecurityのためにニューヨーク市警と連邦政府側が対立する。彼の私邸はマンハッタンのど真ん中。確かに警護をしっかりすればするほど渋滞が起きて大変なことになる。
 トランプ氏が指名した上級顧問は超白人至上主義者で過去にDVや人種差別の経緯がある。このような人物がホワイトハウスの上位指導者となればただ事ではない。多くの人がトランプ氏の今後の動向を心配している。
 トランプ氏の当選が決まった時、失望して泣き出した人もいる。私たちの職場でもイスラム教の人がその瞬間泣いた。このうねりは予想以上に大きい。
 未だにトランプ大統領誕生を認めずにヒラリー大統領の誕生を切望している人達も数多くいる。でもどうやって?大統領選挙はもう終わったじゃないか?実は正式な選挙はまだ終了していない。
 12月19日に選ばれた選挙人たちが各州で投票を行い正式な大統領が決定する。大統領選は州ごとのまる取り、つまり、その州でトランプ票の数が勝ればすべての選挙人はたとえもともとヒラリー票の選挙人であっても12月19日にはトランプ氏に投票しなければならない。そうやって11月の選挙結果と同じ結果がが12月19日に出る。
 しかし、過去にもFaithless Electorsと呼ばれる人々がそのルールを破り反対の候補者に投票している。こう言うFaithless Electorsには州から罰金などが科せられるが大きなものではない。そこでまだヒラリーが逆転するという怪奇な説が浮上する。 実際に選挙人にトランプ氏に投票しないように運動している人たちもいる。過去はどうだったか?いやほんのわずかのFaithless Electorsはいても11月の結果が覆ったことはない。でも覆すことを本気でもくろんでいる人たちが大勢いる。
 それだけ今回のトランプ氏当選は大きなショックに違いない。

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トランプ政権 2016 年 11 月 13 日

 しばらく日本でした。長期フライトの時差ボケの中、今日のニューヨークは実にいい天気。秋晴れの快晴です。
 注目の大統領選はトランプ氏の勝利。彼の公約通りにすべてが進めば世の中はひっくり返るような大騒ぎになる。もう米国内でもトランプ大統領反対のデモが起こるなど尋常ではない。でもヒラリークリントンが大統領になっていたら事情が表に出ないままじわーとアメリカはもっとダメな方向へと行ったかもしれない。
 大統領選の1週間前、NY Daily Newsは異例のOpinionを出してヒラリーへの投票に疑問を投げた。トランプ氏は悪態をつくがそれ以下ではない。でもヒラリーは作られた仮面の下に本性を隠しているというような内容で始まるこの記事はアメリカ国民がボツボツとこれまで耳にしてきたゴシップの裏打ちで構成される。
 ヒラリーの後ろ盾であるクリントン財団への献金がロシヤ、アラブ、中国企業そしてISIS(イスラム国)からきていること。そのおかげで米国内ウランがロシアに流れていること。ヒラリーがいかに高慢であるかということ。国防長官時代の失態。そしてシリアの内戦のトリッガーを引いたのヒラリーであること。夫の元大統領ビルクリントンと16年別居したままで夫婦を演じているのはクリントン財団の円滑運営のためだろうとの記事。
 数々の記事が今まで噂されてはいたがこの権威あるNY Daily Newsがあえて大統領選挙前に噂の信頼性をバックアップして報道した。これを見て投票先をトランプ氏に変えた国民も多かったと思う(NY州はそれでもヒラリーが勝ったが)。
 私が言いたいのは果たしてトランプ氏が負けてヒラリーが勝っていたら米国や世界はもっと安堵したか、いやそれ以上に本当に安堵する状態になったか。トランプ氏の政権で世の中は米国の行き先を最悪になるのではと心配している。ヒラリーならそれはない、つまりそれこれほど皆は期待もしないけど心配しないだろう。トランプ氏は皆を心配させ、国政の動向に世界中を注視させている。
 トランプ氏の政権が公約通りにメキシコに壁を作り、イスラム教徒の入国を拒み、同盟国への援助を断ち切るなら大きな混乱を招く。しかし、どの政権が担当しても避けられない課題に対して彼ははっきりとした彼なりの回答を出している。この彼の極論から議会と世論のかみ合いで修正路線が出るのだろうと私は信じている。
 トランプ氏の公約はそのまま実現すれば米国にとって危ない。でもこれらが国民の議論まで降りてきたことは価値があるかもしれない。公約実行の反対が渦巻く中、1月の大統領就任式に向けて政権移行が動き出している。

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Feel Like 105℉ 2016 年 8 月 13 日

 何と気温が40℃近くまでに急上昇。Excessive Heat Warningが金曜日から日曜日の夜まで発令されています。土曜日のHeat Index Valueは105℉から110℉(40℃から43℃)。気温と湿度でとても暑く感じます。
 車の中はクーラーが十分に効かない状態。暑い。日本ではこれくらい夏なら当たり前の暑さですかね?
 100℉位に感じる気温になるとニューヨークでは必ず市長自ら注意を促します。ここが日本とは違う。気温や天候の急激な変化には市長が直接、注意する。今のデブラジオ市長に限らず、歴代市長の役割です。市長は市民の生活を守るための存在。
 ニューヨークの市長は警察、消防、すべてのトップに立ち権限は絶大なものがあります。日本のように県警や消防が別指令系統ではなく、市長がトップです。非常に分かりやすい。その代り、何かあるたびに市長が市民の前に出て注意を促します。それで今日は暑さの注意。
 エレベータに乗ると電気会社のCon Edからのメーッセージ。停電を避けるためにできるだけ空調を使うなとのこと。それは無理でしょう。みんな空調は使います。それで暑くなると毎年、どこかの地区が停電します。いつかマンハッタンが丸3日間、停電したことがありました・・。あんな目にまた遭いたくない。でも空調なしでは到底過ごせない。

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8月のGaffe 2016 年 8 月 4 日

 8月に入って大統領選挙戦も熱くなっています。民主党はヒラリークリントン、共和党はドナルドトランプとそれぞれが党の代表候補です。いまのところ・・。
 数々のGaffe(失言)を吐くトランプ氏。戦死したイスラム教のアメリカ兵士の両親を誹謗。その後、オバマ大統領がトランプ氏は大統領にふさわしくない、なぜ共和党は指示するのだと異例の発言。
 それでも暴言を吐くトランプ氏、セクハラ問題で女性キャスターから追い詰められたFOXのCEOを擁護、女性キャスターがやめるべきだったと発言。挙句の果てにとうとう共和党上院議員からトランプ氏でなくヒラリーに投票するとの言葉まででる。
 こんな異常事態の中、現在の共和党の重鎮であるライアン下院議長、マケイン上院議長を次の議長改選では支持しないと表明。ウクライナ問題でもロシアは侵略していないと発言。もう止まることが無い。
 とうとうここに来て共和党内から他の候補にすり替える方法がないかとの意見が噴出。米国大統領選挙、始まって以来の異常事態!まともな大統領選挙になるのか!

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夏だ 2016 年 7 月 8 日

しばらく日本にいました。いつもと通りJFKに到着。私はGlobal Entryと言うカードを持っています。米国在住でなければ取得できない資格ですが、米国人でも過去に失敗があると取れないと言う貴重な資格です。
 このカード、米国入国時に偉大な力を発揮します。KIOSKでカードをかざした後、機械から出されるレシートを受け取ったら誰も並んでいない専用レーンでGO!入国審査はありません。関税も特別レーンで長い列を横目に素通り。入国フロアについて5分しないで入国してしまいます。すごい!
 カードの取得には面談など色々と面倒なことがあったけどやはり便利。あの煩わしい入国審査官の質問がないことはこの上なく幸せです。
 空港の外に出たらあれ?涼しい?これは日本とのギャップですね。日本はともかく暑かった。天気予報が全くあてにならない。曇りとあっても雨が降る。雨とあっても雨が降らない。この時期は天気予報不可能のようでした。湿度が高い分、むせるように日本は暑い。NYは湿気がない分、まだまし。
 今日は80℉以上ある猛暑ですが日本の暑さを忘れられない私にはまだまだましな暑さに感じます。段々日が立つとこの暑さもたまらなくなってくるんでしょうけど。しかし、NYのビルの冷房は異常、冷やす過ぎ。外と内の温度差が怖い。
 いいシーズンのNYですが温度差に気を付けないと体調が狂ってしまいます。

New York Walker

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NY 大統領選 2016 年 4 月 14 日

 前回、春の到来を投函したところでしたがここ10日ほどは冬に逆戻り。本当に寒かった。雪が降る日もあって完全に冬。何とか今日あたりからまた春の予感がしますが、これはまだまだ油断ができない。今週の日曜日は20℃を超す予報ですが、ブルックリン公園が桜で満開になるのは今月下旬の予想。この気候の上下に体の調子を合わせるのが大変です。油断しないように春と冬の格好を選択するしかない。
 季節の基準が吹っ飛んだ感じでの中、ニューヨークに共和党のトランプ氏、民主党のヒラリー氏が乗りこみ、ニューヨークでの各党代表の票獲得に躍起です。市長のデブラジオはヒラリー氏の正式支援を表明しています。演説だけを聞くとトランプ氏の過激発言は確かに危ない。なのになぜ共和党のトップを走れるのか。支持するアメリカ人はトランプ氏の言っていることの実現を本当に望んでいるのか。
 過去のアメリカは軍事も経済も強かった。時代が変わり、経済はグローバル化、敵は国をまたぐテロ。オバマ大統領すべてのせいではないが彼の時代にアメリカは前進しなくなり、テロと中国の覇権を作ってしまった。
 皆がこの状況を何とかしなければならないと思うことをトランプ氏がいとも簡単に言ってのける。YES NOの分かりやすい思考のアメリカ人。トランプ氏のつきつける主張にNOを出せずにいる人も多い。民主党もサンダー氏の追随、共和党は一変してトランプ氏批判。これからの大統領選は目が離せない。
 私?意外とトランプ氏はまだ本音を出していないのかとも思っています。クリントン氏の演説も迫力に欠ける。こうやってトランプ氏に流れる・・分かるような気がする。

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2月 2016 年 2 月 2 日

 ブログから離れて随分とたってしまった。もう2月です。
 2月1日の今日はアイオア州で党員集会です。11月8日に控えた大統領選挙の初戦です。大統領選挙は民主党、共和党の指名候補者を選ぶことから始まり、最終的にはその指名候補者同士が大統領を競います。アイオワ州が党大会が開催される第一番目の州でそれぞれの指名候補者を予感させると言う大事な州の位置づけです。民主党はクリントン氏とサンダース氏の争い、共和党はトランプ氏とクルーズ氏の争い。いよいよ本格的選挙シーズンの始まりです。
 そんな大きな動きの中、12月から1月は非常に忙しかった。学生のビザを管理するSEVISからいきなりの訪問通知があったのは12月。当校はご承知のように昨年、ミッドタウンから当地に移転しました。SEVIS(旧移民局)がやってきて当校の所在を確認すると言う作業です。1年も前に移転通知を出しているのに当局の言い分は書類をチェックしていたら訪問しなければならないことが分かったと言う趣旨で、ホント、役所のゆっくりかげんにはまたしてもびっくり。
 また、学校の認可団体ACCETから1月19日に電話があり、明日、訪問すると言ういきなりの通知。これも通例の訪問でAccreditation(学校認可)の一般的な訪問です。まあ、こんなに一緒にならなくてもいいのにと思ってしまいます。でも一緒で早く片付けた方がいいかとも思いますが。
 ACCETの訪問は無事終了。SEVISはもうじき訪問があります。一年前にはBPSS(教育庁)の訪問もありました。学校はBPSS、ACCET、SEVISの3団体の認可の上に成り立ちます。
 本来業務の他にこの許認可維持がとても大変です。

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公立学校、不出来で閉鎖 2015 年 12 月 15 日

 Brooklynの3つの公立学校が閉鎖になります。デ・ブラジオ市長の指示です。
 前市長のBloombergは学校の成績や治安が悪いことを理由に150もの公立学校を閉鎖し、その反対に民間が運営するCharter Schoolを増やし続けました。Charter SchoolのほとんどはSuccess Academyと言う会社が運営し、市の経費の使い道を含め、未だに論議は続いています。
 デブラジオはこのSuccess Academyの代表と以前からも対立があり、市長選の際に学校閉鎖はしないとの公約をしました。2年間、学校を閉鎖せず、今回はとうとう閉鎖です。
 閉鎖の理由は1校は入学者数が少ないこと。生徒はいまたったの60名です。2校目は州の英語のテストに合格している生徒が全校で2%。3校目は卒業率が32%です。結局、市の指導でも改善が見られず、手に負えず閉鎖の決断。
 もともと、退廃した学校が多かったニューヨーク。前市長Bloombergの閉校とCharter Schoolの新設と言う荒っぽいやり方で再生したのは事実です。ブラジオも自らの政策変更を余儀なくされた形です。
 教育の中立と言って政治介入しない姿勢をまだ堅持している日本。教育は国の柱と思えば、国が多いにコントロールに関与するのは当たり前と思うのですが。
 前市長Bloombergのやりかたは賛否両論ありますが、市の教育に積極的に関与したことは大きな意味があると思います。

New York Walker

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