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ニューヨーク的思考


サービス 2014 年 2 月 21 日

 日本に届ける荷物があって午前中、郵便局へ行きました。午前9時からの開店時間に合わせて行きましたが、予定より早く着きそうで10分ほど待つことになるかなと思いきや、すでに2名の先客があって私は3番目で開店を待つことになりました。次から次に客が来て9時前にはもう長い列が出来てしまいました。
 早く来て良かったとちょっと得した気分。しかし、9時を過ぎてもカウンターのシャッターは開かない。シャッターの向こう側からは職員の話し声や笑い声が聞こえてきます。9時5分を過ぎても声は聞こえるがシャッターは開かない。9時10分近くになってようやくサービス開始。シャッターの向こうには5,6のカウンターがありますが驚くことに受付にいるのは女性一人と男性一人、男性の前には”CLOSED”の表示。お隣りへどうぞと言う意味です。こんなに並んでいるのにたった一人しか受付にいない。
 20分近くになるとようやく3名がオープンで合計4名でサービスの開始。また一人の客にかける時間が10分以上もかかる。並んでいる人たちはうんざりした顔をしていますが誰一人として文句は言いません。米国人はがまん強い?いやそうでなく、米国でのサービスはこの程度が普通とみんな思っているからです。自己主張の強い米人ですからここに並んでいる人たちが一旦、日本並みのサービスを経験したらきっと文句を言うと思います。

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メッセンジャー 2014 年 2 月 20 日

 今日はメチャメチャ暖かく感じます。と言っても3℃位ですが。先週に変わって今週、気温は急上昇の予定で金曜日には11℃まで上がるとの予報です。それでも歩道の片隅の氷はまだ解けていません。まっ黒になった氷がまた凍ってしまうBlack Ice警報が今朝も出ていました。
 本日もDHSとSEVIPに提出書類作成に追われています。必要な書類のやり取りはほとんど電子メールなどでPDFなどのデジタルのやり取りを行います。しかし、中にはどうしても現物書類のやり取りしかできない場合があります。郵送やFedExを使えば時間がかかる。また米国の郵送はあまり信用ができません。違ったところへ配送されたり、紛失したり。郵送したのに届いてないとのクレームからもめごとになったことが何度もあります。
 当局は取得した自動車免許を郵送したと言いきりますが、私の部下で結局免許書が来なかったという事例も知っています。郵送の場合はCertified(配達証明書)付きにしなければ安心できません。そうなると郵便局へ出かけねばならなくなり、長い列に並び、時間もかかります。
 急いでいるときはメッセンジャーを使うしかありません。日本でいうバイク便のようなものですが、これが頼んでも1時間たっても2時間たっても来ない。来たかと思うと荷物を頼むのも気の毒のようなおじいさん。しかもバイクでなく徒歩、電車で目的の会社まで行くようで、本当に大丈夫か気がかりになります。この国、日本と同じスピードで考えず、かなりののりしろが必要です。

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米国式しごと 2014 年 2 月 19 日

 DHS(国土安全保障省)とACCET(政府認可団体)に提出する書類の期限が迫り、忙しくしています。提出書類の内容は多岐にわたり、社内でも複数の人間が関わり、更に弁護士やコンサルタント会社からも情報を寄せ作成します。このような時、複数の米人とやり取りをしながら仕事を進めていくのですが時々、日本との商習慣、文化の違いで戸惑います。
 会社同士の取引であっても担当以外はタッチしない。担当者が病気になれば一切ストップ。実際今回はコンサルタント会社の担当者がインフルエンザで業務は1週間停止。まあ、このようなことにはこの米国ではもう驚きませんが、日本では期限がある中、こんな事態は起きないでしょう。
 米人にありがちなのは持論は決して曲げない、間違っていてもそれを認めることが中々できない。お互いに求める真意にたどり着くまで時間がかかります。それでも役所の官僚とは違って民間同士の場合はいづれお互いの利にたどり着くのですが。ともかく時間がかかる。
 今はカリフォルニアの会社とやり取りをしていますが米国内時差でニューヨークとは3時間差。同じ米国内でもこちらが午前中に情報がほしくても午後からしか連絡がつきません。米国の仕事は超特急という概念は捨ててやらねば番狂わせをします。今週が書類作成の山場となります。

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プレジデントデイ 2014 年 2 月 18 日

 今日はPresidents Day(プレズデント デイ)。米国では代表的な祝日の一つです。一般的にはアメリカの初代大統領George Washington(ワシントン)の誕生日を祝う日とされていますが、州によってはAbraham Lincoln(リンカーン)の誕生日を祝う日。またある州では両方の大統領の誕生日を祝う日とされています。ワシントンが2月22日、リンカーンが2月12日と両人ともに2月生まれだからです。
 Presidents Dayは2月の第3週の月曜日と決まっています。毎年この日に現在の大統領の支持率などが公表されますがオバマ大統領の人気は大きく下落。去年のPresidents Dayでのオバマ大統領の支持率は52%、今年は10ポイントも下がって42%。皆保険導入に反対する国民、更に制度導入に賛成だった国民もその皆保険制度の諸所の不手際に大きな不満。  2008年のリーマンショックで米国が不景気のどん底にあった中で行われた選挙戦。その中で勝ち抜いてきたのがオバマ大統領です。不景気で仕事がなくなった人々、またローンの破たんで家を失った人々がオバマ大統領の”Change(チェンジ)”の言葉に希望の光を見つけようと現大統領を支持しました。大統領に就任してから再選を経て今年で6年目です。
 上院下院の逆転国会で大統領の思うことが決まらない。直接選挙で国民自ら大統領を選ぶ、大統領には軍隊を動かすなど大きな権限があります。議会で成立した法案を破棄することも出来ます。大統領のサインなしでは法案は成立しません。しかし、議会が認めない限り法案は大統領の手元には上がってきません。米国大統領制はこのようにして大統領の独裁を禁じています。

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官僚つよい 2014 年 2 月 17 日

 日曜日のミッドタウンは閑散としています。いつもは会社員でにぎわうマンハッタンのビジネス街ですが、会社やレストランもしまって観光客だけとなり、人出がぐっと少なくなります。
 今日は日曜日返上で仕事です。月曜日が祝日で米国は3連休なのですが、私にとっては邪魔されなく仕事が出来るチャンスです。米国の学校はDHS(国土安全保障省)とDOE(教育庁)の2つの管轄下にあります。2001年にニューヨークで起こった同時テロ事件の犯人がFビザの学生ビザステータスであったことから学校に対しての規制が強まりました。米国の学校はビザを発行するために必要なI-20と言う書類を発行できるのですが、10数年、監査がなかったこの発行権利にDHSの監査が始まりました。
 Recertificationと呼ばれるこの監査は全米中のFビザに必要なI-20を発行できる学校を運営が法に沿って的確か再審査します。PCTECHもその対象です。このDHSに要求された書類を今月末までに提出しなければなりません。会社の所有者の証拠書類に始まり、指定された生徒の細かい情報を提出します。
 書類の準備だけで数週間を要し、更にレポートとしてまとめねばなりません。実はこのRecertificationの合格にはAccreditationと言う認定必要です。これも同時並行しており、ACCETと言う認可団体にも膨大な書類を提出しなければなりません。こちらの期限も今月いっぱい。つまりダブルで忙しい。せっかくの連休ですが休む暇はありません。
 このような大事な認可ですが、提出の通知はメール一本です。取り損ねたらおしまい。郵送での通知はありません。また、提出もメール一本。膨大な書類は指定されたサイトへアップロードすると言う形で書類の郵送は認められません。当然、すべての書類をスキャンしてPDFにすると言う時間のかかる作業が割り込むわけです。
 だけどNYS DOE(ニューヨーク州教育庁)などはファイルの転送などは認めずFedExか郵送だけです。
 ただ郵送であろうがメールであろうが両サイドとも送っても受領したと言う通知が来ないこと。聞いても教えてくれません。下手をすると大事な書類が行かないこともありうる。そんなことから心配しなければなりません。役所の仕事は一方通行です。官僚体制、米国の慣わしです。

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水道水 2014 年 2 月 16 日

 またしてもWinter Stormです。今年は本当に雪が多い。雪のおかげで3連休の週末にもケチが入ります。
 雪が降りだす前の午前中に公園へ散歩に出かけました。まだジョギングは危ない。雪が解けて歩道に氷が張って滑ります。散歩の帰りに近くのGrocery(スーパー)に1週間分の買出しです。ここのスーパーでは主にビールや水を購入することにしています。日本では水は買いませんがニューヨークの水道の水を飲むのにはちょっとした勇気が要ります。
 マンハッタン内はほとんどが高層ビルで住居もその中にあります。水道は一度、ビルの屋上にある貯水タンクに汲み上げられて各部屋の水道口へと流れます。貯水タンクは木製です。年に数回の洗浄が義務付けられていて専門の業者がタンクの中に入って、一旦、水を抜いたのち、ブラシでタンクのうちがわを掃除します。
 飲料水のタンクの中に人が入って長靴を履いたままブラシで掃除することも気持ちはよくないのですが。タンクには多くの誇りにまみれてネズミなどの死骸が入ったりしています。上の方から順次、水を使用するのでタンクの底の水を使用することはあまりないのですが、清浄の日、水道をひねると真っ赤な水がしばらく出てきます。タンクの底にはほこりやゴミが堆積しているそうです。
 実際、貯水タンクを調べるとバクテリアの数が多く、それでも病人が出ないのように感じているのはただ市民が水が原因と思ってないからだそうです。ニューヨークに来たすぐにこの報道を見てとても水道水を飲む気になれず、それ以来、ボトルの水を購入しています。私のようにボトルの水を飲料水としている人が多く、スーパーにはガロン(3.8リットル)単位のボトル水がたくさん置いてあります。レストランに入ると”Tap Water(水道水) or Bottle Water(ボトルの水)”と聞かれます。ニューヨークの水は全米の中でもおいしいと聞きますが、タンクのことを考えると飲む気になりません。

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嵐の後、快晴 2014 年 2 月 15 日

 Winter Stormが去った翌日の朝、快晴です。でも歩道は雪が解けて靴がびっしょり。果たして予想通り、市長に非難の嵐。まあ、ここまで言われるか。新聞もTVも市長が昨日、学校をオープンにしたことをどれほどの間違いかと報道しています。
 実際に学校に行った生徒は45%ほどであったようで最低の出席率となりました。ニューヨーク市の学校は出席や欠席、遅刻の管理と記録が厳格です。出席率が悪ければ進学できません。学校をオープンにしたばかりに雪のために学校に行けなかった生徒はずいぶんと不公平な目に遭ったと言うのが市長への苦情の一つ。
 そして昨日学校をあけた市長の判断が悪いと言うのが2つ目。判断の間違いについては教職組合、学校長連合も市長を批判。更に市長の側近までも市長を批判。東京ならどうでしょう?まず学校を休校にする判断を都知事を最終責任者としてやるか?その判断が間違っていたら次の日に批判するか?ニューヨーク市は市長の権限も強い反面、市民の市長への要求もストレートです。
 教育は市民にとって一番重要な課題の一つ。雪の日の対応についても重たく市政の責任が問われます。今年は異常に雪が多く1月からののニューヨークでのWinter Stormは11回目です。そのたびに市民生活に大きな影響が出て市長の対応も注目されます。市の教育を統括するSchools Chancellor(学校総長)のCarmen Farinaは ”学校の先生は毎日そのレッスンで色々なことを学ぶ。今度の(雪の対応)の件でも多くを学んだ”と言っています。これはますます市民の反感を買う対応だと思います。この新しい政権、市民生活の目線で考え、行動できるまで、まだまだ時間がかかりそうです。

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市長の判断ミス 2014 年 2 月 14 日

 案の定、真夜中から大雪。朝は真っ白の状態で、午前中はさらに雪が激しく降りました。当然、公立の学校は休校と思い、TVでチェックするとなんとこの状況でオープン。当校もニューヨーク市の学校の運営に合わせますのでオープン。
 しかし、午前中、降りしきる雪は激しさを増すばかり。午後からは雪は雨に変わり、また夕方から雪に変わると言う予報です。いくつかの私立の学校は独自の判断で休校しています。Teachers Unionはデ・ブラジオ市長の学校オープンの判断が間違ったと発表しました。子供や父兄を通学によって危険にさらすべきではないと。
 私も前市長のブルムバーグの時はこの状況下なら休校にしたろうなと思います。前市長の時はリスク回避が多く、このような事態の時は除雪を行う衛生局のスタッフと市民に直接、注意を促していましたが今度の新市長にはそれがない。
 市長にはニューヨーク市全体の統括権があります。ニューヨーク市警(NYPD)、ニューヨーク消防局(NYFD)もちろん衛生局(DSNY)もそうです。米国の大統領と同じようにすべての権限を統括する力があります。特にNYPDなどは戦闘用ヘリコプターなども装備し軍隊なみの装備で市長の権限の大きさが分かります。
 誰が責任者か見えにくい日本の縦割り行政と違い米国は一点集中型。雪による学校の休校の有無も市長の裁量とみなされます。あまりに寒い時は市長が自ら市民に警告を与える。これもニューヨーク市では当然です。新市長はまだまだここら辺の気遣いまで届いてないように感じます。
 さて当校は午後からは休校と決定しました。昼過ぎの今、雪は小康状態になっています。この間に生徒も職員も帰すことと決定しました。前回のストーム時に地下鉄の本数が減り、電車に乗り損ねた人たちがホームにあふれ、帰宅するのが大変でした。これを回避するため、休校と決定です。これ以上の被害なくこのストームが通り過ぎてくれることを願います。

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ウィンターストーム再来! 2014 年 2 月 13 日

 またしても今晩からWinterstorm(ストーム)です。米国での雪の降り方は日本で降る雪と違うように感じます。ストームと言うだけあって台風のようにやってきて雪や氷などを降らせ去っていく。今も嵐の前の静けさ。雪など降る兆候はありません。
 ニューヨーク州の南部からやってくるこのストーム。ニューヨーク南部のジョージア州やノースカロライナ州で停電や飛行機のキャンセルなど多くの被害が出ています。ジョージア州と言えばフロリダ州の隣、もともと寒い地区ではありません。なのにこのように台風のようにやってくるストームが大雪を降らせます。ジョージア州では18万の所帯が停電して市民生活がマヒしています。
 このウィンターストーム、雷を落としながら大雪を降らせることもあります。今回のストームは雪、氷、雨が繰り返し降るようです。今日の真夜中から明日にかけてニューヨーク市を直撃します。積雪は30㎝まで予測され強風が吹くようです。今、市はまだ何も発表していませんが、予報通りとなると明日、学校は休校となる可能性が高いと思います。通勤は間違いなく混乱。まず地下鉄の不具合が出ることは避けられないでしょう。マンハッタンに通勤できなくなると1日中マンハッタンのビジネスはストップで世界にとっても大変な損失です。本日深夜12時から明日の朝6時までWinter Storm Warning(ウィンターストーム警報)が出されています。

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日本海と東海 2014 年 2 月 12 日

 Sea of Japan (日本海)の名前があぶない。韓国が主張する East Sea (東海)の名前を米国の公立学校の教科書で使用すると言う法案が可決されています。先日、バージニア州でにSea of JapanとEast Seaの教科書への併記が法案として可決、続いて2月7日にはニューヨーク州の州議会に同じ内容の法案が提出され、更に10日にはニュージャージー州の州議会にEast Seaの単独表記を求める法案が提出されました。教科書の単独表記が可決されると”日本海”の表記は一切なくなることになります。
 2012年にThe International Hydrographic Organizationが日本海(Sea of Japan)を一般名と認める結論を出してからの韓国側の逆転劇に発展しています。ニューヨーク州もニュージャージー州も韓国移民の多い州です。マンハッタンにはコリアン街があってちいさな韓国を作っています。韓国コミュニティーはニューヨーク、ニュージャージーのあちらこちらに存在し、私がよく利用するニュージャージー州のゴルフ練習場も韓国人の経営。客も韓国人が多く、よく韓国語で話しかけられます。
 このようなコミュニティの出身であるコリアンアメリカンが州の議員として法案を押します。また韓国の団体が議会に圧力をかけます。米国人で日本と韓国の歴史や関係を詳しく知っている議員は少ないでしょう。議員でない一般の人ならことさらです。多くを主張する方が正しい意見として取られるのは防ぎようがありません。
 ニューヨークの日本大使館がニュージャージー州にできた慰安婦像の撤去を求めても聞き入れられません。大きなグループに向かって一人が叫んだところで聞き入れられるはずがありません。
 ”移民”、様々な国からここ米国に移民して生活している人がたくさんいます。その移民者が作るコミュニティー。もはや白人がマイナーになろうとしている米国。チャイニーズアメリカの人口も増え、その発言力を増しています。今度の法案も米国人の提案で決まったものではありません。米国で生活する韓国人が後押しをしているのです。
 ニューヨーク市やニュージャージ州で暮らす日本人も5万人以上と相当数います。なのに韓国ほどの力がない。ニューヨーク近辺で暮らす日本人のほとんどは駐在です。数年、ニューヨーク近辺で暮らすと日本に帰る。ニューヨーク市なら金融・証券会社、ニュージャージ州なら工場関係。
 帰国することが前提。韓国のようにジャパンタウンもなければコミュニティもありません。国内でグローバル化の重要性を声高にする日本。しかし、本当の意味で海外へ進出しなければグローバル化にはなりません。文科省も英語の重要性を説いていますが、その英語で何を目指すのか。日本人ももっと海外へ”進出”するべきと思います。

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