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ニューヨーク的思考
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2012 年 2 月 27 日

カテゴリー:NYこのごろ

ベルトが命を救った奇跡

  今日も暖かい日差しが続いています。長くニューヨークで生活すると日本ではあまり見ない風景も当たり前になってしまっています。ジョギングをしていると乳母車に赤ちゃんを乗せてそれを押しながら走っている人をよく見かけます。見慣れた風景ですが考えてみると日本でやっている人は見たことがありません。国民性の違い・・。中には子犬を乗せて走っている人も見かけます。
  こんな平和な風景が見られるニューヨークですが拳銃がらみの犯罪は後を絶ちません。今日の未明もマンハッタンのダウンタウン東で警官が撃たれました。なんと弾は警官のベルトが防いで無事でしたがこれで撃たれた警官は2か月の間に4名です。ニューヨークでは銃の売買や携帯は固く禁止されていますがバージニアから流れてくる古い銃が高額で闇販売されたり、他州から持ち込まれたりと拳銃がらみの犯罪はなくなりません。他州では銃を肯定しているところも多く銃の携帯の是非は選挙も絡んで全米の大きな問題となっています。
  自分の命は自分で守ると言うアメリカ理論。発砲事件などが起こってたくさんの人が亡くなる参事があった翌日には銃がとてもよく売れるという皮肉な現象があります。ニューヨークの犯罪は貧困に起因するものが多く、所得の低い地域が犯罪率の高い傾向にあります。ブルンバーグの前の市長ジュリアニーの時代になって犯罪の取り締まりを厳しく行い、それを継承した現市長のブルンバーグで犯罪による死亡者が激減したと当局は自慢しますがそれでも年間500名は犠牲者が出ています。その昔、年間1000名の犠牲者であったことと比較すると減りましたが、まだまだ日本の安全レベルには及びません。市長のブルンバーグは強硬な銃反対論者で私も含め賛同する市民は圧倒的です。何とかアメリカ流自己防衛論が改まらないかと思います。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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