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ニューヨーク的思考
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2012 年 3 月 21 日

カテゴリー:NYこのごろ

グラセン

  グランドセントラル駅(Grand Central Terminal)が来年で操業100周年を迎えます。地下道でPC TECHに続くこの駅はマンハッタンを網羅する地下鉄のへそになります。また地下鉄だけでなくコネチカット州まで走る通勤用長距離列車メトロノース(Metro-North)のマンハッタン乗り入れの最終駅となります。通勤時間には多くの乗客が乗降するばかりではなく、その歴史的な景観からニューヨークにおける観光スポットの一つにもなります。
  この趣のある駅は世界で6番目に大きな駅でその抱える44のプラットフォームの数(地下鉄は含まずメトロノースだけ)は世界一を誇ります。私たち市民が利用するときはGrand Central Station と呼ぶことが多く、一般的にこの名称でメトロノースの乗り場も地下鉄の乗り場もまとめて表現して使います。ジョントラボルタとデンゼルワシントンのサスペンス映画 Pelham123 の中でも出てきましたが、実はGrand Cenral Terminal と Grand Central Station は正式には全く別物です。
  地下鉄の駅とメトロノースの駅はつながっていますが今度100周年を迎えるこの歴史的な建物は長距離通勤用列車メトロノースの駅のことを言うのです。昔はこの駅、Grand Central Station と呼んでいたのですが 1913年の正式オープン以来、正式名をGrand Central Terminal と変更しています。
  それではGrand Central Stationとは何か。
  実は正式にはTerminalの近くになる郵便局か地下鉄の駅のことを意味するのです。多くの人は地下鉄もメトロノースもひっくるめてGrand Central Station と親しみを込めて呼んでいます。この度、メトロノースの駅の建物が100周年を迎えることで新たに名称の違いに気づく人も多いでしょう。今から来年の2月1日の100周年に向けて1年間を通じての記念行事が予定されています。
  この名所グランドセンラルは誰が言い出したか日本人の間では”グラセン”という名前で親しまれています。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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