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ニューヨーク的思考
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2012 年 7 月 28 日

カテゴリー:NYこのごろ

自然の力

この時期のニューヨークは天気が不安定です。天気予報もコロコロ変わって今晴れていてもいつ雨が降るか分からないような状況です。雨もぱらっと降るくらいなら良いのですがこの時期は雷を伴う土砂降りです。
  英語で雨を表現するときScatter(ぱらぱら降る)、Shower(ざーと降る)、Downpour(どしゃぶり)、そしてThunder Storm、適切な日本語がありません。ものすごい豪雨の中で雷が頻繁に落ち、突風が吹き荒れる。時として竜巻も伴う。
  このThunder Stormが頻繁にやってきます。今週は毎日、Thunder Stormがやってきて一日中、晴れていることはありませんでした。台風のようなこのThunder Storm、数時間あばれるとまた晴れ間が見えることも少なくありません。部屋からみているとあちこちに雷が落ち、ニューヨークの摩天楼に雷が落ちる風景はさながら天体ショーのようですが、この自然の力、いいことばかりではありません。
  昨日のThunder Stormのおかげで家の壁が崩壊し、車中にいた人が亡くなりました。決して油断ができないこの自然の猛威。落雷のおかげで停電することもしばしばしばです。ニューヨークの電力はConEdisonと言う会社が配給しています。夏場のこの時期はこの落雷だけでなく、暑さによる電気の使い過ぎで必ず、どこかで停電が起きます。
  その停電の度にConEdisonの従業員が復旧に駆けずり回るのですが実はConEdisonの従業員4,000名が会社側との条件の折が付かず、会社から締め出しを食っていました。労使の主張は食い違い、解決のめどが付かないまま、市長をはじめ、市民はこの夏場の停電時期にどうなることかと心配していました。ここ一週間のThunder Stormがこの労使に解決を促しました。さすがに激しいStormを前にしては労使の主張より停電対策を優先せざるを得なかったようです。4,000名の従業員が職場復帰することになりました。
  自然の力が労使の言い分も丸め込んだようです。

広域通信制高校 一ツ葉高校校長

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