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ニューヨーク的思考
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2013 年 2 月 24 日

カテゴリー:NYこのごろ

予備訪問

  休みのない忙しい日が続きます。ニューヨークの学生ビザを発行する学校はオバマ大統領の新しい法律によりアクレディットと言う第三機関の承認が必要となっています。2011年に申し込んだこの承認の大詰めがPCTECHにやってきています。大量に提出した書類を持って2月13日にACCETと言う機関がPCTECHの予備審査に訪れました。
  ワシントンからやってきたRogerは朝10時にPCTECHに到着。緊張の時が始まります。私を含め4人のスタッフで対応しました。事前に提出した膨大な書類を基に一つ一つ、学校運営についての質問が繰り返されます。予備審査の冒頭で、Rogerが”私は普通、昼ごはんは必要ない、この予備審査が終わったら間違くなく皆へとへとになるだろう”と不吉な宣言。スタッフの一人のShivaniが思わず、えーランチ無し?と叫びましたが、それには応えずRogerは予備審査を開始。宣言通り、延々と審査は続き、ランチタイムもなく、驚くことにRogerは一度もトイレにも行かず、6時間以上が過ぎました。
  本審査での欠陥を教えてくれる予備審査ですが次々と彼の理論が絶え間なく出てきて、それをメモするのが大変です。彼は私の真正面に座り、あたかも尋問を受けているような印象です。本審査は5月。それまでに指摘されたウィークポイントを補う必要があり、忙しい日々が続いています。
 米国でのこの審査は日本では経験のない本当に厳しいものです。学校の格付けを書類と現地での調査と延々と続く面談で行います。事前に何が必要かなどは提示されず、100以上の質問に答えながら米国の教育法に沿い、またこのACCETの33のスタンダードに沿う運営をする必要があります。
  事前に用意する書類の質問の内容ほとんどなぞかけ、多岐にわたり調べ上げて答えを導き出し、そして学校運営に反映させると言う気の遠くなるプロセスです。ただ確かにこれを通じて運営が更に本物になるのは実感できます。米国は官僚的で学校運営もしっかりとその組織の傘下に入らねばなりません。もともと教育庁と移民局の傘下で法律に縛られながら運営してたPCTECHが新たに3つ目のACCETの傘下に入ることを目指しているわけです。米国で教育は政府にとって大きな関心ごとです。このような新たな規制が起きても不思議はありません。ここ数か月は忙しい日々となります。

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