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ニューヨーク的思考
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2012 年 3 月 8 日

カテゴリー:未分類

スーパー Tuesday(火曜日)

  私の自宅近くにDSNY(ニューヨーク市衛生局)の保有する土地があって、そこに焼却炉を作るという情報があります。数年前からのこの情報ですが、ここは学校やレストランがある住宅街。私も含め、付近の住民は当然のことながら猛反対です。度々、夕方に付近住民を集めて集会が行われ反対の意思表示を行っています。
  何かに反対するときに集会を開いて一致団結するという方法はアメリカでは常套手段でこれは民主主義の認められた権利であり、個人の意見の反映のプロセスであるというスタンスです。
  少し前にももウォール街と貧富の差の拡大に抗議して多くの人が公園占拠、デモを行いましたね。個人の意見を集団化して行政に訴えると言う手法はこのアメリカではごく一般的な方法のように思えます。
  共和党を動かし、去年の中間選挙勝利の原動力となったティーパーティも小さな集団が結びついて意見表明するというやはり同じ手法でした。
  このような方法は大統領を選ぶシステムも同じです。大統領になるにはまず、党の大統領候補と言う地位を勝ち得なければなりません。今度、11月に行われる大統領選挙では民主党のオバマ大統領に対して共和党から誰かが立候補として出馬するわけですが、それを決める共和党内での投票が行われます。火曜日は10州もの州がCaucus(党の幹部会)でその投票を行うSuper Tuesdayでした。その結果、Mitt Romeyが大勝しています。まだ先のCaucusの結果を見ないと確定はしませんが優良候補には間違いありません。金持ちという批判をされていますが、金を集めることができなければ選挙には勝てません。日本のように自転車で走り回ったり、選挙カーの連呼はありません。まず、金を出してくれる団体を多く集めなければなりません。広大なアメリカで自分の政策を訴えるにはTVによる宣伝とアメリカ中を講演する必要があります。金なしでは選挙活動ができないということです。Romeyは自身の財産に加え、この集金力でも他の候補者を圧倒しています。

広域通信制高校 一ツ葉高校 校長

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