試練のニューヨークで希望の兆しを見つけるということ 2020年5月27日
この2年程、皆さんには世界で最もエキサイティングな街、ニューヨークの生活、そして住んでいる素晴らしさをいろいろとお話しして来ました。一方、人口が密集しているこの街では、エリアによっては犯罪に巻き込まれることもあり、観光客として少々デメリットを感じるかもしれません。そして、現在ニューヨークはコロナウイルス(COVID-19)というパンデミックに襲われて、全米で感染者数が最も多い状態が続いています。2020年4月時点で、州政府の命令で市の全て、つまり仕事や学校、デパートやレストランがロックダウン(封鎖)の状況下にいます。
不安に押しつぶされそうになったり様々な考えが交錯する中でも、一日が終わる前に考えることは、「ニューヨークに住んでいて良かった」。なぜそう感じていたと思いますか?それは、生活の中に僅かでも明るい希望の兆しを見つけたり、少しでもポジティブな事を考えていたからなんです。そのいくつかについてお話ししましょう。
・お金が節約できる
州規模で自宅での隔離命令が出る前、週に一回位は友人達とブランチやディナー、ちょっと一杯飲んだり、また友情を深める為にちょっとしたお祝いして思い出作りをする為にお金を使う事に抵抗はありませんでした。ところが、この状況下で貯蓄の必要性を考えるようになりました。つまり、ネットの無料会議システムを有効に使えば友人達と話をしたり繋がっていられるし、何よりもお金の節約になるのですから。
・学生ローンを賢く返済できる
大学の学費ローンを月々返済するのは、利息もあり想像以上重くのしかかっていて、全てを返済するのは一体何年かかるのかと心理的にも厳しいものです。幸いなことに、近年制度が変わり、利息が免除され返済の期間に余裕が出来たのです。個人的にはこれが明るくて希望の兆しの一つになりました。
・家族とより仲良くなれる
コロナ禍の感染するかもしれない不安の中、アメリカでは家族との関係がより良くなっているように感じます。例えば、東部と西部のタイムゾーン(時差)や、在宅の仕事等のスケジュールを何とか調整してオンラインでお互いの顔を見ながら安否を確認したり、また収束して落ち着いたら必ず会いましょうといったやり取りが増えた様な気がします。とても不思議な事ですが、私達はパンデミックによって人との繋がりがいかに重要なのかに気が付いたのかもしれません。
・自分の意外な能力に気が付く
Stay-at-Homeの生活になって以来、自宅に籠ってネットで映画を見たりゲームをしながら、ほっと出来る料理を食べたりしてゆったり過ごす事が増えました。一方で、今まで後伸ばしにしていた事、例えば読書をする、将来についてじっくり計画をする、それから友達に連絡を取ってみるなど、時間が出来たらしようと思っていたことをする時間が充分ある訳ですね。更に部屋を見回してみて、ソファやベッドの位置を替えて模様替えをしたり壁を素敵にデコしてみると、よく眠れるようになり意外にも実用的な暮らしが出来るようになりました。人はそれぞれ考え方が違いますが、個人的には現実を受け入れて気分転換を図れるようです。それから、明るい点を考えてみると、ニューヨークの名高い交通渋滞による騒音が劇的に緩和されたとのこと。コロナ渦の厳しい状況下で、思いがけず地球環境を良くしてくれたようです。母なる大地が長い間待ち望んでいた事かもしれません。
何か難しい事日常生活を送るのが厳しくなると、人は気持ちがダウンして悲観的になり誰もが希望の兆しさえも見えなくなってしまいがちです。でも皆さん、明るい希望を探しすことは私達にパワーを与えてくれるもの。生きている事に感謝して暮らして行きましょう!
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